皆月
ここで書いたように、昨日は雷雨が去るのを待ちながら映画を見ていました。
花村萬月という作家がいまして、ここ数年俺が一番愛読している作家です。
セックスと暴力をテーマにしている部分が脚光を浴びがちな作家ですが、経験に裏打ちされた非常に「クる」話を書いてくれる人です。
音楽小説?も書く人でブルーズを取り上げることが多いので、俺としてはとっかかりやすかったんですが。
ちなみに、セックスの描写もエロくていいです。
で、昨日見たのはこの作家が原作の皆月という映画です。
一昨年の年末にケーブルテレビで放映されたものをビデオに録っておいたものをやっと見れました。
ストーリーとかはここを見ていただければ、と思いますが、ミュージシャンとかヤクザ者とか日雇い労働者といったノンカタギが多いこの作家の主人公にしては珍しくカタギが主人公です。
先に原作を読んでいると大抵映画を見てがっかり、ってのが多いんですが、これは映画は映画の世界観があってよかったです。
主演の奥田瑛二もまあいいんです。
が、ヒロインのソープ嬢「由美」役の吉本多香美と主人公の義弟役のヤクザ者「アキラ」役の北村一輝が抜きん出ています。
まず吉本多香美ですが、かなりエロいです。
いわゆる濡れ場も豊富なんですが、すごくエロく、すごく透明です。
花村萬月風に言うと「猥褻だが清潔」と言った感じでしょうか。
もちろん、このエロさもストーリーの上で重要なんですが、それをきっちりとした演技で表現しています。
正直言って、この人とセックスしたい、と思いました。
そして、北村一輝。
この映画は、この人のために作られたんではないか、と思うほどのハマり役です。
もう、アキラが持つ狂気と純粋を先天的に持っている役者さんだ、と見てて怖くなるくらいでした。
圧倒的な存在感は何なんでしょうか?
もし興味ある方、損はしません。
絶対見なさい!(ピーコ風、いや、オスギかな)
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