センチメンタルジャーニー 番外編:日本ルアー界の草分け
番外編その2です。
2日目の朝、弓角を求めて釣具屋をさ迷っていました。
とりあえず、カタカナの店名は避けて「XXX釣具」みたいなとこだと朝早くても開いているだろう、とナビに任せていると、たまたま無視したはずのカタカナ名前の釣具屋の前を通りました。
すると、見てくれは「朝から開いてそうな釣具屋」風です。
小さくて狭いです。
が、店のガラス戸にはルアーメーカーのステッカーが沢山貼ってあります。
まあ、開いてるならいいだろう、と思い中に入りました。
ほとんど人が2人立つくらいしか隙間がなく、無造作にダンボールやロッドケースなどなどがゴチャゴチャとしています。
すると、すんごいジイさんが出てきました。
「弓角とスキップバニーありますか?
「あるよー、バニーはこれ。弓角はそこの港でやるなら絶対これ!」
とえらい自信です。
値段を聞くと、バニーが1500円、ツノが(2本で)500円です。
高いけど、まあいいや、と購入です。
するとジイさん
「メガバス買わない?うちはメガバスと直接取引きあるから沢山あるよ」
と。
おいおい、ジイさん、吹くねえ。
「ほらよ、見てごらん」
とダンボールを開けるとぎっしりとメガバスです。
しかも、今度出るITOエンジニアリングとかの新作もぎっしりです。
おおすげえ、それでMegabassのステッカーがでっかく貼ってあったんだ。
「あと、とっておきのルアー教えてあげようか」
と言って出てきたのが、なんか、長さ3cmくらいの、金属でできた十手みたいな形のスプーン?です。
「ブラックバスならこれが一番釣れるよ」
「いや、海でやるんですけど」
「海でも大丈夫だよ。ブラックバスでもニジマスでもこれで大丈夫」
「でも弓角投げるような竿じゃ飛ばないでしょ」
「だからねえ、1.8mくらいの竿で投げるんだよ。ブラックバスなんてそれで十分。」
「いや、だから、ブラックバスは釣らないんで。」
「なんだよ、ブラックバス釣れないのか、かわいそうに。
俺なんて、東京オリンピックの頃からブラックバス釣ってるぞ。アベベ、知ってるか?オニイチャンたちくらいだとまだ生まれてないだろう。カンラカンラ」
「相模湖で日本で一番最初にブラックバスを釣ったのは俺なんだよ。
そのころからこのルアー使ってる。
480円、どうだ?」
「でも今日は青物狙うんでいいです。」
「青物ならこのルアーだよ、1.8mくらいの竿で投げればブラックバス釣れるよ」
と、延々とループしています。
で、よせばいいのに、Tが話を振ります。
「ほかに、とっておきの海用のルアーとか無いんですか?」
「あるよ、これだよこれ」
と出してきたのは、赤地に白でナナメにシマの入ったスプーン。
「これならブラックバスでもニジマスでも大丈夫。
俺なんて東京オリンピックのころからこれでブラックバス釣ってるから。
480円だよ、どうだ?」
いやいや、なかなかナイスなひとときでした。
実際にメガバスなどの品揃えは豊富ですので、興味のある方は是非お立ち寄りを。
ただ、店の中にディスプレイなどされていませんので、ジイさんの話を聞きつつ、ダンボールを開けさせるのがテクニックのいるところです。
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