センチメンタルジャーニー 番外編:オヤジ達による弓角講座
なかなかエントリを書く時間が取れず、2週間ほど経ってしまいました。
やっとセンチメンタルジャーニー、完結です。
ここでは、最後に立ち寄ったポイントで、オヤジ達から現場で弓角について直々にレクチャーを受けました。
そのことを箇条書きに俺の解釈コメント等を加えて書きます。
何か皆様の釣りの中でお役にたてれば。
1. ポイントについて
- ポイントは鳥を見る
最初に現れたオッサンがすかさず「鳥出てるぞ、こっちに投げないと」とアドバイスをくれました。
ナブラが沸いているわけでもなく、でも時合かもしれないとき、ってのは鳥が集まっているかどうかで判断すると良いそうです。
まあ、これは弓角っつーか青物っつーか、ベイトを追って回遊するフィッシュイーターには当てはまるのでしょうが。
逆に鳥もいなければ、数投は試してみるけどすぐ「休憩」していました。
- ナブラを狙わず、進行方向を狙う
ナブラが出たら、ナブラそのものとかナブラのちょっと先ではなく、自分の正面にキャストを繰り返していました。
俺なんざ、ナブラが出たら目ぇ吊り上げて直撃しようとするのですが、なんでもナブラを直撃して1本だけ取るなら、ナブラの先頭の先頭にいるヤツ、その後ナブラの先頭にいるヤツ、ナブラの中間にいるヤツと取っていく方が効率が良い、とのことでした。
でもこれって、ナブラが自分のとこに来るという確信が無いとできませんよねえ、と聞くと、そのために鳥の動きを見ておくんだよ、だそうです。
2. タックルについて
- ツノはご当地カラー
良く釣れてるオッサン達は、皆だれもがYAMASHITAやYOZURIなどのメーカー品のツノは使っていませんでした。
堤防の根元にある漁港トイメンの釣具屋オリジナル、これが一番釣れる、と教えてくれました。
午前にやった港でもそうだったんですが、結構ご当地カラー、ご当地ツノってのはあるみたいですね。
「そういう情報を得るには、地元の人と仲良くならなきゃ。ガッハッハ」だそうです。
- カツオやサバはクリア白にラメ
で、少し透けてる白っぽいヤツにラメがマダラに入っているヤツが「ソウダにはバツグン」だそうです。
俺はメーカー品のツノだったんですが、白+ラメは確かに釣れました。
それを高切れで失くした後、ブルークリアラメにしたんですが、確実に釣果は落ちました。
- リーダーは最低2ヒロ、長ければ長い方が良い。よって長い竿が良い。
俺は8.3フィートの竿でリーダー1ヒロでやってたんですが、オッサンいわく、最低でも2ヒロ、だそうです。
できれば3ヒロ近く取った方がいい、と。
でも2ヒロだとすると天秤から先が3mなんで、すでに俺の竿では無理ですね。
オッサン達は4mくらいの投げ竿を使っていました。
一番短い人で11ftの振り出しシーバスロッドだそうです。
- ただし、カエルを使うなら1ヒロ半くらいでも
マウスやバニーのことを「カエル」と呼んでました。
で、これを使うなら(フローティングなら、って意味か?)1.5ヒロくらいでもいいよ、とのことです。
ただ、俺の場合はロッドが短いので、カエルを使わないときも1.5ヒロでやっていました。
まあ、遜色なく釣れた気はしますが。
(うまい人は別として。)
で、キャスト時に竿先から天秤まで最低50cmは垂らしたいんで、結局弓角+リーダーの少しを地面に付くが付かないかで投げるイメージで投げていました。
- 入れ食いの時はフローティングが良い時もあるが、主に天秤。
オッサン達は滅多にフローティングは使わないそうです。
コストの面もあるでしょうが。
よほど表層に来てるときは使うときもあるけどね、だそうです。
あと、魚が目の前でグルグル周っているようなときはフローティング早引きでザブザブやって活性を上げることもある、だそうです。
個人的にはトップで出るフローティングが好きなんですけどね。
- リーダーは最低4号。今後、サイズが上がり出したら最低5号
俺は5号を使っていたのですが、今なら4号でも大丈夫だよ、とのことでした。
ただ10月半ば過ぎてサイズも40を超え、本ガツオも混ざるようになってきたら4号だとキツいよ、とのことです。
ちなみにメインラインはナイロンで4号くらい、PEだと1号から1.5号と言っていました。
- リールはでかい方が楽
早く巻ける、すなわち同じ速度で巻くときにハンドルはゆっくりで済むでかいリールがいいよ、とのことです。
俺の3000番でも結構シャカリキで巻かないといけませんでした。
大体の人が5000番、最初に来たおっさんは6000番って言っていました。
また、ヒット直後に手前に向かって走ることもあり、そうなると小さいリールだとリトリーブスピードが魚について来ずにフックアウトすることがあるらしく、そういう意味でもでかいリールが有利だそうです。
- ツノは回転するので、リーダーが長いほど絡みやすい。天秤とリーダーはサルカン付きスナップがよい
最初、ライン→直結→天秤→直結→リーダー→弓角とやっていたのですが、数投するとリーダーがヨレヨレになってすぐ天秤にからむようになりました。
で、それをみたオッサンの一人がスナップ付きサルカンをくれました。
これでリーダーと天秤をつなぐと、あら不思議まったくカラミが無くなりました。
なんか、この釣行後、おもわずローリングスイベル付きってヤツを買ってしまいました。
効果を体験すると弱いんですよねえ、俺。
3. 釣り方について
- 高速に巻いてくるのでとにかく遠投でよい
近くにいそうでも、どうせ高速に巻くんでブン投げればいいんだよ、もしかしたら沖にもいるかもしれないじゃん、だそうです。
なんか納得。
- まず一投目に底まで沈めて、何秒かかるかカウントする。
これはいわゆる底までのカウントを調べるためだそうです。
- あとは少しずつ秒数変えて、当たりタナを見つける。このとき、上から探す
必ず上から、って言っていました。
理由はなんなんでしょうねえ。
ラインの出る距離が短い分、また、カウントダウンが短い分、手返しがいいんですかねえ。
- 当たりタナがみつかったら、3、4回に一回は少し深いとこを通す。サイズアップが期待できる。
これは結構オッサン達やってました。
ほらあ、でかいのキター、ちょっと沈めてやったんだよガッハッハ、だそうです。
- 周りが上がっていて、自分に来なくなったら、またタナを探る。
要は、まだ時合のはずなのに、自分だけ当たらないなら、タナが変った可能性が高い、だそうです。
- このとき、今の当たりタナからスタートして、上→下→上…と1秒ずつ増やしていく
最初の当たりタナがカウント5だったとすると、調べ方は、カウント4→カウント6→カウント3→カウント7・・・・というように上下にだんだんと今のタナから離れていくようにする、とのことです。
4. ヒット→ランディングについて
- ヒットしても、アワセない。ぐわっと巻いて重みが乗ったら竿を立てるだけでよい
要はスウィープフッキングということだと思います。
ビシっとあわせてる初心者のオッサンを指差して、「ああやってアワセるから乗らないんだよなぁ」と言ってました。
- ヒットのショック吸収のため、ドラグは緩めに
とにかく高速で巻いているものに高速で泳ぐ魚が突っ込んでくるので、ドラグが効かないとあっさり切れてしまうことも多いそうです。
そういう意味では、標準サイズのカツオが来てもドラグは出るくらいがいい、とのことです。
- 寄せてきて上がらないときは頭を水面から出して弱るのを待つ
これも弓角に限らずですね。
ただ、あまり早い段階で頭を出しても逆に暴れられてしまうんで、適度にイナしてからが効果的、だそうです。
***
ざっとこんな感じです。
どれもが当たり前といえばあたりまえ、ツノに限らずすごく普遍的なことなんですよねえ。
でも、なんかどれもがすごく響きました。
で、今の俺は4000番くらいのリールと11ftくらいで2オンス投げれるロッドが欲しいなあ、という気になっています。
でも、はたしてそういうピンピンの竿でやって、釣り味的にはどうなんでしょうか?
今回は俺は天秤が10号と他の人の半分で、しかもMLのシーバスロッドだからあんなに面白かったのかなあ、という気もするんですよね。
だとすると、長さだけ長くてあまりピンピンでないヤツ、などなど色々と考えています。
まあ、リーダーの長さの差は正直実感しなかったんで、現行のタックルでもいいかなあ、とは思っているのですが。
というわけで、長きにわたりましたセンチメンタルジャーニー、これにて一件落着です。
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コメント
個々の事柄にコメント付けられなくて恐縮ですが、アチコチでうなってしまいました…。伊豆に行く前に読んでいたら結果が違っていたかも?と思いながら地団駄ふんでました。・゚・(ノД`)・゚・。
やはり現場出てる人の言葉には説得力がありますね。私もこういう場所で、こういう人達と釣りをしたいものです。良い釣場と良い人達に巡り会いましたね。ウラヤマシイです。
ちなみに私はこの手の釣りにUFMウエダのCPS112Tiと言う11フィートの強めのルアー竿を使ってます。
投稿: まこ@釣庵 | 2005/10/13 23:36
まこさん
いつもコメントありがとうございます。
CPS112Ti、見てみました。
42gまでイケるヤツですね。
そうなんですよ、このくらいの負荷のがいいですね。
2オンス負荷とかだと面白くなさそうだし、1オンス負荷だと頼りないし。
投稿: Open6E | 2005/10/17 01:38