カーピング
バスを釣るのがバッシング、シーバスならシーバッシングですが、ジグやエギは釣らないのにジギングやエギングだというファンダメンタルな憤りはおいときましょう。
さて、今回は鯉です。
鯉釣りならカーピングですな、もしくはスイコミング、ブッコミング。
なんでもいいんですが。
もちろん長文でございます。
何せオフィスにいるだけの月曜朝ですから。
***
で、昨日、行ってきました多摩川。
まず午前中に釣具屋に行き、吸い込み仕掛けとオモリ、あとは吸い込み用の練り餌に紅サシを購入です。
練り餌は、手に軽く水をつけてそのまま握ればOKってヤツです。
釣り雑誌に、冬の大物は紅サシって書いてあったんで、ダンゴの先から伸びる付け餌は紅サシに決定。
タックルは、俺の万能セット、8.3フィートに3000番リール、PE1号です。
しかしこの組み合わせでシーバスもライト青物も場合によってはイカも、なんでもかんでもですな、俺は。
竿を立てる場所あるかなあ、竿立て買っといた方が良くないかなあ、と不安要素はありますが、まあヨシとしましょう。
***
俺がやりたい鯉釣り、つか、いつものバーで店長と妄想しているのは、ブッコんどいて、あとは焚き火しながらバーボンを飲み、ギターとブルーズハープで、「皆殺しのバラッド」(タイトルのみ完成)を詠う、という情景です。
この曲はブルーズではないんで(タイトルしか完成してないけど)、ハープはセカンドポジションでなく、ファーストもしくはサードポジションだということは言うまでもありません。
もちろん、干し肉(ジャーキーね)はナイフで切ってそのまま口に運びます。
が、その辺の小道具は今回はおいといて、ヒマだろうから、投げ巻き用バスタックルを2セット持込みです。
でもでも、鯉が入れ食いだったらキャスト練習するヒマ無いなあ、うひひひ、とすでにとても卑しい顔をしています。
***
さて、現場に着いたのが1時ちょい前。
タイムリミットは午後4時。
雪が残る河川敷を横断して、河っぷちに出ます。
ちょっとしたガケっぽいとこから降りて、微妙に斜面になってる幅1mもない赤土のところが俺の戦場とします。
ここなら相当な大物もズリ上げでランディングできるから、タモ持ってこなくてよかった、と要らん安心をします。
まずは、カーピング用リールにラインを巻きます。
ラインは、KIXに巻いていたPEがそろそろリバースの時期なんで、それを巻きます。
元々150m巻いてたヤツなんで、それをひっくり返すと根元は未使用の処女PE、シブがき隊で言うならば、ヴァージンショックです。
KIXのドラグを緩めて、巻き取ります。
リールtoリールは、テンションかかるからきっちり巻けていいんですよね。
さて、巻き替えも終わったし、とKIX側の下糸とPEをチョッキンと切って、KIXをしまおうとしたら、手が滑りました。
・・・・ドボン・・・・
ノォーーーーーッ!
俺様のKIXが自腹で買ったKIXが、この汚れた水の中にぃ!
帰ったら、「汚らわしい、忘れてやる」と泣きながらシャワー浴びます、レイプされた女性のように。
***
気を取り直して、カーピングの仕掛け作成です。
PEラインをオモリのサルカンに結びます、で、オモリの先のスナップを吸い込みの先端にセットして完成です。
早い、安い、そして、沢山の針が引っかかって、痛い!
練り餌の袋を開けます。
クサッ!つーか、ちょっと甘いいい匂い。
ナッツとかサツマイモとか色々な、そう、故郷アーカンソーのママンが作ってくれたクッキーの生地のような匂いです。
バケツに汚水を汲んで、手を湿らせ、おにぎりの要領でミカン大のボールを作ります。
うわあ、すんげえパラパラ。
一生懸命、握りました。
少し固さが出てきました。
これを半分にして、ラセンを埋め込む、と。
ボロボロー。
はい、最初からやり直し。
今度はうまく行った。
よし、紅サシを付けるぞ・・・うわあ、オモリの重みで、またボロボロー。
ムキー!ムキー!
そんなこんなで第1投までに40分くらいかかっています。
***
やっとできました。
さあ、あそこに潮目があるから(ねえよ)、そこでステイさせれば、入れパクだ。
うりゃー。
おお、飛んだ、と思ったら、練り餌だけ、すぐそこにドボン。
ムキー!ムキー!
これを3度くらい繰り返して、ハラワタは煮えくり返っています。
よし、少し水を入れて、練ろう。
その方が確実だ。
・・・・・水、多すぎました。
お好み焼きつーよりモンジャに近い軟度です。
もうダンゴにしようと手に取ると、指の間からこぼれ落ちます。
そう、幸せのように。
しょうがないから、バケツをゆっくり傾けて、水が出て行くとこに手を添えて、水分だけ流そうとします。
・・・ドボン・・・
バケツごと、落ちました。
練り餌、全部水の底です。
終了・・・・
***
もうね、ほんと、カンシャク起こす余裕もありません。
完全にココロが砕かれました。
光GENJIで言うならば、ガラスの30代です。
でも俺はあきらめません。
俺には練り餌は無いけど、浅知恵がある!
まず、吸い込み仕掛けをむしりとり、20lbリーダーをオモリの先に1mくらい結び、その先にはトラウトのスプーン用の替えフックを結びます。
つか、フックはスプーン用しかありません。
しかもバーブレスです。
こいつに紅サシを8匹くらい付けて、ブッコみます。
サビいて誘った方が良いのかどうかもわからないので、とりあえず置き竿です。
鈴を付けて、完了です。
でも、なんか釣れそうな気がしないんですよねえ。
練り餌だったら魚を寄せる気がしますが、いくら贅沢な8匹かけでも、この小さな紅サシを魚が見つけてくれるんでしょうか?
まあ待ちましょう。
***
待ち間は、お楽しみタイム、ベイトタックルでトップウォーターです。
いや楽しい楽しい。
久々のベイトだったんで、最初はイマイチだったんですが、だんだんとポイントにキマり出します。
もちろん、ポイントにキマったからと言って、釣れるわけじゃないんですが、タリピツで入ったりすると、射精しそうに頬を上気させていました。
***
しばらく投げ巻きやってて、ふと足元を見ると、先ほど練り餌を流したところに、鯉が2匹います。
これはデカい!
少年隊で言うならば、デカメロン伝説です。
写真撮ったんですが、まったくわかんないですね。
俺は電車なんかでストロベリーなメールなんかを良く打つんで、それを知らない人とはいえ、見られたらその場で割腹したくなるんで、携帯に覗き見防止フィルムを貼っています。
で、このフィルムって日中の外だと、ほとんど画面が見えないんですよ。
今回の鯉もメクラ打ちの盲牌撮影だったんです。
もうそれでテンションあがって、紅サシを新鮮にするためにこまめに付け替えて狙いました。
まあ、結果は出なかったんですが。
***
途中で、例の店長からメールが来たんで、鯉&投げ巻きやってる、と伝えると、バスタックルだけを持って、すなわち投げ巻きだけをやりに現れました。
もう、いい大人がポイントに決まるたびに、お互いを最大の美辞麗句で絶賛するという楽しくも哀しい日曜午後でした。
***
とにかく、でかいのがいることがわかったんで、そのうち攻略します。
吸い込みの餌に寄ってきてたということは、やっぱり吸い込みが良いっぽいですね。
ただ、俺にはダンゴを作ってそれで覆って遠くに投げるという才能がゼロのようなのが問題です。
一つ考えたのは、サビキとかで使うロケットカゴの大きいヤツをオモリの下に付けて、その先にリーダー短めでフックをつける、ってのはどうでしょ。
練り餌は、サビキのコマセ並にユルメで作っておいて。
どうかなあ。
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コメント
良かった、外で読まなくて。かなり、笑えました(失礼)
練り餌はしばらくニギニギして、粘りが出てから使った方がよろしいか?と(^_^;)
投稿: まこ@釣庵 | 2006/01/23 22:09
> まこさん
うーむ、その「しばらく」ってのが苦手なセッカチ野郎なんで・・・
今度はゆっくりネチっこくニギりまくります。
ネットを調べてたら、良く効く練り餌は「巨鯉」とか「大ごい」らしいです。
この辺のブレンドも試してみようかと。
投稿: Open6E | 2006/01/24 10:26