ライトルアーサバゲーム(実釣編)
やっと実釣編を書く時間が取れました。
さて、先週日曜7/16、平塚の浅八丸さんのライトルアー船ってのに行ってきました。
雑誌「Salty」に、このライトルアー船の記事が載っていて、「バス用トップウォーターでバコバコ」みたいな煽りにコロリとやられて、近々出撃しよう、と思っていました。
餌での沖釣りは昔何度か行ったことはありました。
また、チャーター船でのシーバスは年に1,2回くらいは行っています。
でも、乗り合いでの青物(サバですけど)のルアー船ってのは行ったこと無かったんですよ。
で、タックルにしても作法にしても、すごく敷居が高い印象があったんで、イマイチ踏み切れなかったわけです。
でも、浅八丸さんのホームページには
普段から船釣りは、敷居が高く釣りの熟練者が多く初心者が乗船しにくいと考えられているようなので、その考えを打ち破る企画としてライトルアー船を出船させることにしました。親子・カップル・お友達同士で気軽に来て下さい。
と書いてあります。
その心意気、すばらしい!
じゃあやってみるか、という気になったわけです。
ここでは、俺のような、全く初めてのトライの人の少しでも助けになるように、細かく書いていきます。
***
今回の参加者は、いつものバーの店長Q、遠足シリーズでおなじみHN、やはりバーの常連でメインがヒラマサとかのジギングをやっているM氏(奇しくも、今のチャンネエKの彼氏である、すなわち俺の弟っす。けけけ)、さらに、宿敵Tとその後輩のS君。
S君は、宿敵Tと一緒にトラウトをやっている渓流ルアーマンですが、ソルトは初めて(ショアもオフショアも)だそうです。
急な割りには結構集まりました。
前日の釣果を見てみると、結構トップでも出たみたいで、期待が高まりました。
***
まず予約です。
電話をかけて、名前と人数を言います。
電話のときに、気になることは聞いておきましょう。
- 人数の変更は?
→ 当日変更になってもキャンセル料はかからないとのこと。
→ ただし、全員キャンセルや例え一人減るとか増えるとかでも一応でも一報しておく方が(礼儀も含めて)良いでしょう - ライフジャケット
→ 借りれますか、と聞いてみたら、オレンジの救命具丸出しのものでよければ、とのことでした。
→ シーバスのチャーター船なんかは必ず貸してくれるのですが、乗り合いは原則自分で持っていくものなのかな。
→ 宿敵Tが2つ、あとはM氏がいくつか持っているので、それを使うことにしました。
→ 現場ではライフジャケットを着てない人がほとんどでした、まあ自己責任というとこでしょうか。 - 当日の出船の可否の連絡方法
→ 11時に必ず電話をしてください、とのことでした。
***
さて、準備です。
ジギング用に、古いプレステージクラシックという5'6''のMクラスのバスロッドにABU5600WSを装着しました。
5600、前回のシーバス船ではヒットはしたけどバラしたので、今回ついに筆オロシなるか、です。
ラインはPE1号にリーダー20lbを1mくらいです。
トップ等プラグ用には、いつものシーバスに使っている6'6''にカルディアKIX2500(2506に2500のスプールなんですけどね)、ラインはベイトと同じくPE1号にリーダー20lbを1mです。
メタルジグは20gくらい、とのことでしたので、いつものムーチョルチアの25gのトレブルフックを取ってアシストフックを付けたものを6個くらい用意しました。
色は、イワシ、ピンク、ゴールドです。
プラグに関しては、もうアホか、ってくらい持っていっています。
TDソルトペンシルからベビーラッキー13まで、脈絡ありません。
一応、シーバス用のミノー類やバイブも持っていっています。
もちろん、トラブルがあったときのための替えのリール(スピニングのみ)、替えのライン、リーダー、プライヤーなども用意しています。
他の装備としては、偏光グラスにタオルを沢山、着替えや雨具、折りたたみバケツ、クーラーは釣具屋で見立ててもらった「40センチくらいのサバを5,6本持って帰るのにちょうど良い大きさの」発泡スチロール製クーラーなどです。
格好ですが、Tシャツにシャカシャカ素材のパンツに安物の釣り用長靴です。
あとは、首と頭にタオルを巻きました。
前日は熱中症も出たらしく、帽子など頭を直射日光から守るものは必須です。
当日は半パンにTシャツにサンダル(かかとをホールドできるもの)って感じの人が多く、それで良いと思います。
が、サバをシメたりすると、かなり返り血浴びたりするんで、俺はこういう格好にしました。
最初はウェーダー履こうかと思ったんですが。
もちろん、酔い止めの薬や日焼け止めなどもあった方が良いです。
曇っているようですが、結構日焼けしました。
***
何せ3連休ど真ん中、夏の湘南、R1とR129の交差するあたり、と渋滞しないわけがない、という状況なんで、俺と宿敵TとS君の神奈川組は、9時半に俺の家に集合し、出発しました。
船酔い止めのため、出発時にアネロンを一服飲みました。
さらに乗船前30分くらいにもう一服するために、バッグにも仕舞いました。
で、東名に乗ると、川崎インターでいきなりの渋滞です。
結局厚木インターを出たのが11時半くらい、現地に着いたのが12時くらいでした。
2号車(残りの3人)は俺らのちょっと後に来てましたが、結局到着が12時半でした。
***
船宿についたら、支払いはまだでも、受付で釣り座を決めます。
受付横の釣り座シート(?)に名前を書きます。
今回出船は3隻、それぞれ20名から25名の定員の結構大きな船です。
まあ、これなら人数の多少の変動はかまわないわけですね。
そのうちの1隻のちょうど6人並べる右舷のミヨシから6つをキープしました。
何の根拠も無いんですが、Saltyに「トップやるならミヨシ付近、ジグやるならトモ付近」と書いてあったんで、ミヨシにしました。
***
次に、船に持ち込む荷物を準備します。
このときにタックルもセットして、ルアーもつけておきました。
俺はベイトにはイワシカラーのムーチョルチア、スピニングにはバス用のポッパーでチャグペッパーJrというヤツです。
ちなみにS君のロッドには、ジタバグが付いています。
これには全員から「漢だ」と絶賛されました。
(後にこのS君、かなりのファンタジスタだということが判明しました)
あと、氷を持ってきて無いのなら、氷も買っておきます(200円)。
全員の準備がそろったら、トラックの荷台に載せられて、船着場まで移動です。
皆の顔に緊張が走ります。
***
船着場に着いても、出港までまだ少し時間があります。
他の堤防釣り人に並んで、皆がルアーを投げます。
サビキやチョイ投げの中で、ジタバグやザラを泳がす異様な集団でした。
***
さて、時間です。
船に乗り込み、出港です。
バケツは船に備え付けを借りることができました。
結構でかい船で、安心です。
***
数分走った後、いよいよ、最初のポイントに到着です。
何もない海の上です。
船長がスピーカーで指示します。
「20mくらい落としてください」
20mって言われても色つきラインじゃないし、わかんないっす。
なんとなくカウントダウンして、なんとなく40秒くらいからジグをシャクって巻いてきました。
結局最後まで、ジグのタナに関しては適当でした。
こういうとき、どうすればいいんですかねえ。
ジグですが、真下に落としてもいいし、少し前にチョイっと投げて落としても良いです。
また、シャクってもシャクらなくても、ガンガン釣れていましたんで、あんまり気にしなくてもいいと思います。
ジグ自体が軽いんで、結構流されます。
オマツリに注意しましょう。
で、がんばって落としていると、ラインが変に走りました。
アワセてみると、軽い引きがあります。
ついに釣れました、5600に魂が入りました。
ちなみに釣れたのは、20cmちょいくらいのワカシです。
なんつーか、ワカシかよ!でリリースです。
ちょっとやって反応が悪いと、移動です。
要は、鳥山とか魚探(?)とかで魚を探しながら釣るってわけです。
***
そうこうしているうちに、ミヨシに陣取った宿敵TとS君にサバが来ます。
また、さすがM氏にもサバが来ます。
HN氏もなかなか上手いです。
ところがトップ馬鹿の俺と店長Qには一向にヒットしません。
二人ともジギングやだなあ、くらいの気持ちなんで、魚にそのオーラを感づかれているんでしょうか?
あと、ベイトは俺も店長Qも右巻きなんで、イカとかジグキャスティングになれた左で巻いて右でシャクる、ってのと違ってなんかリズムがうまく掴めないんですよねえ。
まあ、店長Qはイカとかジグキャスティングはしませんが。
(M氏はベイトもスピニングも右巻き、他の3人はスピニング)
で、移動を繰り返して何箇所目かで、シャクっていると、あれれれ巻いてるのにラインを巻かない、つかラインが出てるよー、という状態になりました。
サバです、かなり引きます。
左手で竿を操作するのがかなり大変なくらいです。
が、ついにキャッチすることができました。
40cmくらいのマサバです。
***
S君や宿敵T、HNなんかがサバの〆方を聞いてくるので即席活〆講座です。
もちろん、方法はここで習ったソウダガツオと一緒です。
エラを取って、内臓を取って、首を折って、バケツに突っ込んで血抜きする。
で、海水の氷水に入れて持って帰るわけです。
血が噴出し、ヒトゴロシのようになり、しかも下を向いているうえに匂いがする。
宿敵TやS君はこのとき、少し気分が悪くなったらしいです。
***
そんな感じで釣っては移動をしていると、ちょっと鳥が出てきました。
船長が、ここはトップでもやってみて、とアナウンスするんで、すかさずチャグペッパーを使います。
まだ全然釣れてない店長Qも水を得た魚のようにトップを投げます。
が、反応しません。
また、チャグペッパーを投げて高速でアクションすると、すぐにフロントフックがリーダーを拾ってしまうんで釣りになりません。
このポイントは諦めて、TDソルトペンシルに付け替えました。
そうそう、ジグにしてもトップにしても、基本的にはオーバーヘッドキャストはご法度です。
アンダーっつーかバックハンドアンダーのようなので投げることになります。
***
時々、鳥山らしきものはあるのですが、あまり規模がでかくありません。
それでもすごい鳥山を見たことない俺ら(M氏除く)はその都度白目を剥いてトップを投げています。
しばらく行くと、進行方向少し遠目が黒くなっています。
何かと思ったら、鳥山です。
ものすごい鳥の量です、ヒッチコックかよ、ってくらいです。
これぞ、ティスイズ鳥山、って感じです。
船はこの鳥山に入りました。
すかさずTDソルトペンシルです。
オラ、出たー!
うわー追ってくる追ってくる。
ジタバグに出た!ジタバグに出た!
もう全員が躁状態です。
まさにトップ祭りです。
ここだけで俺はトップで10本くらい出てます。
店長Qもザラでヒットさせてご満悦です。
***
途中で、左舷胴の間あたりの客がシイラをヒットさせたようです。
結局バラしたみたいですが、歓声が上がっていました。
俺らのサイドではシイラは出なかったです。
別の船でもキャッチはできなかったけど、シイラが出たみたいです。
***
途中で結構なサイズのサバをメタルジグでヒットさせてファイトしているときに、リーダーから切られてしまいました。
結構、リーダーがイってたみたいです。
また、他のポイントでは、スピニングで釣り上げたサバのフックをはずそうとしてリーダーをつかんだら、そこから切れてしまいました。
きちんとリーダーはチェックした方が良いですね。
痛感しました。
***
そんな感じで、トップでは、TDソルトペンシル、ベビーラッキー13、ザラ、スキッターポップ、何でも食いました。
でも、ミノーとかバイブを投げる時間はありませんでした。
***
最後のポイントでは、スピニングにジグをつけてシャクりました。
このポイント、いいサイズがゴンゴン出ます。
もう、ドラグ鳴り鳴りで最高に気持ち良かったです。
最後には、S君や宿敵Tなんかは、スピナベでサバを釣っていました。
まさにファンタジスタ!
結局16時半ちょっと過ぎに沖上がりで、17時ちょい前に帰港しました。
船宿でタックルをざっと洗って、結構混んでる中、帰宅したのが20時過ぎくらいでした。
帰りの車でも皆コーフン状態で、ファンタジスタのS君はシーバスとか色々なソルトにも興味が出たようで、色々と行きたがっていました。
***
いやいや、魚を見つける釣りではないですが、色々と面白いエッセンスの詰まった釣りでした。
いつもだと飽きてしまうかもしれませんが、少なくともほぼ同じ値段を払うんだったら、カンツリよりは楽しめる気がします。
あと、3時間という時間、ほどよく疲れて、ほどよく飽きない、ちょうど良い時間です。
思ったより充実した、良い意味で長く感じる時間だと思います。
ちょっと最後に、上記にカブることもありますが、いくつか俺がTIPSだと思うことを列挙しておきます。
思いつくままに順不同です。
- ライフジャケットは持っていった方がよい
- 帽子もしくはタオルなどで直射日光を避ける
- 目が疲れないためにも、サングラスや偏光グラスがあると良い
- バケツは持っていかなくてよい
- ロッドは、ジグ用とトップ用の2本を持っていくと、状況に応じて使い分けられるので便利
- 軽いジグなので、ベイトじゃなくて、むしろスピニングの方がやりやすいかも
- 穴撃ちとかをやるわけではないので、そんなにルアーは要らない。ジグを2本×数色とトップは5本くらい。ミノーを使う時間はない。
- トップは、バス用でも十分だけど、ネチネチ系は難しい。高速アクションについてくるものが良い
- バックハンドアンダーキャストを練習しておくと良い
- 釣れたサバはすごくケイレンするので、指でフックをはずすのは不可能、かならずプライヤーを忘れない
- フックはバーブレスにしておく方が効率の良い釣りができる
- 血抜きをしているバケツの水はこまめに取り替えた方が良い。もし船の数に余裕があるなら、バケツは2個キープすると良い。
- リーダーはこまめにチェック。リーダーの結び替えが面倒なら、ナイロンラインの方が良いかも
最後まで謎だったのは、タナを教えてもらったら、どうやってその深度にジグを落とすのか、ってことです。
こればっかりは、ワケがわからんぞ。
***
まあ、そんなこんなで、腕がパンパンになるくらい楽しめる釣行でした。
興味のある方は是非一度お試しください。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お疲れさまでした。楽しく読ませていただきました。
たかがサバ、と侮っている人にこそ試して欲しいですよね(笑)。
基本的には書かれてる通りで問題ないと思いますが2点だけ。
フックはバーブレスの方が、というよりは絶対にバーブレスです。
魚に対してと言うよりは、何らかの弾みで人に刺さった場合のためにも、
乗合船のルアー釣りはバーブレスを徹底するべきかと。
書かれてる通り、圧倒的に釣りの効率も良いですし、バラして困る釣りでもないし(笑)。
あと、タナは色分け糸でしかやりようが無いですね。
色分けでなければ、せめて10mとか5mごとにマジック等で色を塗っておくとか?
あとは正確なカウントダウン。
事前に何mかの所に目印をつけて、そこまで何秒で落ちるか正確に計り、計算するしか無い?(^_^;)
投稿: まこ@釣庵 | 2006/07/21 22:53
まこさん
コメントどうもです、さすがはソカシです。
その通り、絶対バーブレスですよ、皆さん。
「バラして困る釣る釣りでない」、確かにそうですね。
逆に、こんなにランディングの機会が多い釣りなんで、バラしながら、バーブレスに慣れていくのも良いのではないでしょうか?
シーバスみたいに首振るわけじゃあないですが。
さて、タナ。
やっぱりそうですよねえ、なんとなくヤマカンで落としていくか、まこさんのおっしゃるように工夫するしかないのでしょうかね。
今度は、エギ用の色付き0.8号使ってみようかな。
投稿: Open6E | 2006/07/23 02:36