風物詩
ファンタジスタS君とのこないだのナブラ体験以来、我々はすっかり青物モードです。
各々が色々調査しました。
どうも、こないだの場所だけじゃなく、ここ最近はイナダ/ワラサが結構回っているみたいです。
で、精査した結果「ここだ」という場所を絞り込みました。
まあ、いつもそれが当たらないんですけどね、むきー!
***
火曜夕方、宿敵Tから電話がありました。
仕事がらみの電話で、じゃあ水曜夜に打ち合わせを兼ねて一杯やろう、と決まりました。
落ち合って適当に店に入り、仕事の話をサクっとこなした後は釣りの話です。
盛り上がって来たところで、飲んでる場所がS君の職場近くだと言うことに気付きました。
早速メールです。
「現在XXXの魚民でTと作戦会議中、至急参戦乞う」
すると即レスが。
「10分後突入します」
***
さて、その三者会談、全員九州人によるサミットで決まったことは、
- 出撃日:土曜日の出前、実釣開始
- 攻撃地点:西湘サーフ
- 装備:各自、11フィート60グラム負荷クラスのロッドで弓角、8.5フィート1オンス負荷クラスのロッドでメタルジグ。
多分、3人での釣りは今年最後になりそうだし、宿敵Tとの「漢の10番勝負」今年の最終戦にしよう、ということにしました。
***
というわけで、土曜午前3時に集合し、一路西湘に車を走らせます。
途中で、氷を買おうかどうか悩みますが、氷を買うと釣れたためし無いんで、買いませんでした。
でも、クーラーは用意しました。
現地には4時過ぎに到着しました。
昼間では曇りのはずの天気ですが、微妙に小雨っぽいです。
風はあまりありません。
思ったより寒くないのもイイ感じです。
しかも、大潮明けの中潮の上げ7分(満潮は8時くらい)、実績は十分、まさに死角ナシです。
車を止めてウェーダーを着てクーラーとパッカンとロッドを持って、浜に出ます。
15分くらい歩いて、ここぞというポイントに到着、ベースキャンプとします。
俺のシステムは、
弓角用:ラインPE2号+力糸(?)ナイロン30ポンド1m+ジェット天秤18号+リーダー フロロ20ポンド2ヒロ+弓角
メタルジグ:ラインPE1.5号+リーダー ナイロン30ポンド1ヒロ
です。
弓角用に力糸(?)はいらないかもしれませんが、万一、メタルジグしか食わない大魚が現れた場合は、天秤以下をはずして即メタルジグにして戦おうという腹です。
まあ、大体こういう準備してるときには不要なんですけどね、むきー!
***
TやS君のラインシステムも完了し、まだ暗いので、まずはメタルジグからスタートです。
海はまだまだ晩秋というか、かなり暖かく、当日は波もさほど激しくなかったので快適です。
最初は波裏くらいから探っていって、段々と距離を伸ばしていきます。
TやS君はもう、コレモンでビュンビュンいってます。
ここで体力を使うのは後々のために勿体無いってのがわかっとらんのです。
愚!愚なり!
薄っすらと海面が見えるくらいになったときに、結構近めでルアーに追われるベイトが見えてきました。
さてそろそろ、と弓角に持ち替え、まずは70mくらいから探っていきます。
遠投して、底を取り、スローから激巻きまで色々と試しますが異常はありません。
***
しばらく投げ続けては休んで、を繰り返していると、向こうから釣り人数人が走ってきます。
キタ!ナブラがキタのか?とこっちも臨戦態勢。
が、手前で釣り人たちもUターンです。
「ナブラっすか?」と声をかけてみると、小さいのが出てた、とのことです。
***
時刻はもう7時を回りました。
雨は相変わらず止みません。
少し向こうの方に漁船がいたもんで、S君はその近くでの一発にかけて遠征しに行きました。
竿を置いて、投げ続けるTの側で話していると、犬の散歩をしているオッサンが「来たぞー」と教えてくれました。
なんだなんだ、と見てみると、向こうから釣り人が数人走って来ます。
で、ときどき投げて、それを追い越した次の人が少し走って、投げる、と。
なんか、そういうナブラ撃ちってのガツガツしてイヤなんだよなあ、と思っていました。
が、約300mくらい走り続けてきたS君が見えた瞬間、俺も一緒に走っていました。
笑ってやってください。
とりあえず、今の走行集団では最前にいます。
ナブラの距離的にはメタルジグがいいんでしょうが、手にしているのは弓角ロッドなんで、そのまま弓角をヒョイ、って投げます。
それでも結構な距離が出てしまったので、着水即高速巻きを開始しました。
ナブラは微妙に俺の前を通過します。
そして、Tが必死で投げてるのが見えます。
そうして、波裏くらいにさしかかったとき
「ゴゴゴン」
とヒットです。
よっしゃー、とロッドパワーでゴリゴリ巻きます。
イナダかな?いひひひ、と優越感に浸った卑しい顔で寄せにかかり、波を利用して一気に後ろに走りました。
見事にランディング成功、我ながら惚れ惚れする浜人(ハマンチュ)っぷりです。
獲物は、夏から秋の風物詩、ヒラソーダでした。
おいおい、この季節にソウダガツオかよ!
みんなどうよ、と思って周りを見渡すと、まだナブラを追って走っています。
その瞬間、釣れたソーダのフックをはずし、俺もまたもやナブラに向かって走り出していました。
いやあ、この狩猟的な釣り方、たまんないっすね。
(言ってることがさっきと全然違うし)
***
その後、小ナブラは出ますが、メタルジグ師が同じくらいのサイズのヒラソーダを1本取ったくらいで、あとは異常なしでした。
その都度、ナブラを追って走ったもんですから、もう汗だくです。
何せ、防寒対策はバリバリで、汗をかけばかくほど発熱するもんですから。
結局、ラストチャンスを待って、予定より1時間半遅れの9時半に納竿しました。
TやS君は残念でしたが、かなり楽しめたみたいで、来年はガンガンとサーフ通いとしよう、と盛り上がりました。
***
さて、釣れたヒラソーダですが、まずその場で首を折り、エラとワタを取ってからしっかりと血抜きをしました。
それを持ち帰り、用事があって帰らないといけないS君を送り届けた後、早速Tと酒盛りです。
もっとも、その後車で帰らないといけないTは飲めないので、俺様だけが酒盛りですが、いひひ。
まずは刺身です。
このときのように、土佐造り風にしようかと思ったのですが、タマネギやミョウガを買っていないので、とりあえずシソを散らした刺身をニンニクショウガ醤油で食いました。
しっかり血抜きしたことと、血合いもきちんと取ったんで、もう、コレモンでうまいです。
すっかりビールでは物足りず、朝から焼酎でございますよ。
酒を飲みたいけど飲めない、飲んで寝てから帰ると妊娠中の嫁が激怒する、という哀愁のジレンマにTはすごい形相をしています。
けけけけ。
ソーダとは言ってもカツオはカツオ。
宗田節というカツオブシがあるように、結構ソーダは良い出汁を出すのです。
というわけで、骨や頭やその他の部分で潮汁を作りました。
最初は味噌汁にして、小ネギで食べようかと思ったのですが、ちょっと塩して味を見てみたらそれだけで十分、潮汁に目が無いTの要請もあって、大根と白ネギを入れ、軽く日本酒と醤油で味を整えるだけにしました。
アラの部分、特に頭は一旦湯通しして汚れとかそういうのを落としてからでも十分味は出ます。
もう、この潮汁、激ウマでした。
さらに軽くよそったゴハンに乾燥した岩ノリを散らして、この潮汁をかけたものにミツバと柚子の皮を落としたお茶漬けにしました。
すげえ上品、そして、ひっくり返るくらいにうまかったっす。
あ、お茶漬けの写真撮っておけばよかった。
***
S君には、さばいておいた一部をおすそ分けにして、夕方取りに来させました。
その後、薬味(ニンニク、ショウガ、シソ、ミョウガ、タマネギ)満載で、かつ、大分産(S君は大分出身)のカボスと醤油で食ったらしく、絶品だったとご満悦でした。
***
というわけで、漢の10番勝負、通算成績は俺の3勝2敗1分と、ついに勝ち越しました。
正月2日にTが伊豆に遊びに来るらしいので、その場が新年初勝負になりそうです。
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コメント
うち国府津ですが何か?(^▽^)
投稿: B-ひで | 2006/12/12 10:31
ひでさん
なんと、そうなんですか。
いいとこにお住まいですねえ。
国府津もたまに行きますよ!
投稿: Open6E | 2006/12/13 06:49