« 風物詩 | トップページ | 睡眠不足作成計画 »

2006/12/11

クルメグルメ

昨日のことですが、ウチでホームパーティみたいなことやりました。
単に、昼から食い物や酒を持ち寄って、ダラダラ飲もうってだけの企画なんですが。

Maskもちろん上流階級な俺様ですので全員すげえでかい仮面つけてお互いの身分や身元がわからないようにしてあります。

そして、ウタカタの出逢いを楽しむという、優雅でかつセツナ的なヒトトキなのであります。
あ、写真はイメージです、ハイ。

Syonen もちろん、俺様クラスになると、仮面舞踏会と言えばこんな感じなんですがね。

ああ、デカメロン。

***

そういうわけで、土曜日の昼過ぎ、宅配便が届きました。
福岡は久留米からのクール便です。

何だろう、と見てみると、送り主は知らない女性。
実は、このパーティに参加する女子の実家のオカンの名前でした。
なんと、食料を送ってくれたわけです。

中身を見ると、ラーメンと一緒に、変な肉味噌みたいなのが入っています。

そして、肉味噌と一緒に、手書きの説明書が・・・・

***

日曜昼、パーティは始まりました。
つっても、適当に作ったサラダやツマミで早くも焼酎飲んでるわけですが。

そこそこ小腹もすいたし、そこで、まずはラーメンを試してみることに。

このラーメン、大砲ラーメンと言って、福岡の久留米ではちょっと有名なラーメン屋です。
で、このラーメン、空港で売っているヤツのようにライセンスだけもらって、ケミカルに「近い味」にしているのではなく、スープそのものをポリ容器のようなものに入れて凍らせているものでした。

スープを解凍して、鍋にあけると、モアっとあのトンコツの匂いが充満します。
当然トンコツスープをミルクがわりに育った俺(ウソ)がこの匂いをキライなわけありません。
いひいひと大変卑しい顔をしながらラーメンを作りました。

説明書では、麺のゆで時間は1分と書いてありますが、アホかとバカかと。
博多の長浜ラーメンの世界では、麺は固麺であればあるほど粋でエライという不文律があります。
そのランキングで言えば、やわらかい順に、カタ→バリカタ→ハリガネ→コナオトシというくらいです。

ちなみに博多では、ラーメンはこんなに固いのに、ウドンはもうテロンテロンで腰がありません。
それがまた、最高、最強。

さてさて、久留米とは言っても似たような麺ですし、当然ハリガネ以上は欲しいところ、麺を鍋に投入後、20秒でザルに上げ、すばやく盛り付けます。

***

うまい、うまいよママン。
この、どっかで食ったような懐かしいトンコツの味、思い出せないけど懐かしい。
5食分あったのに、人数は4人だったので、食いしん坊の俺様は替え玉をさせていただきました。
ゆで時間10秒のまさにコナオトシ。
固すぎるかな、と思ったけど、なんだかんだでベストなゆで具合でした。

***

P506ic0004587827 それからまたしばらく飲んでたら小腹がすいてきます。
そこで、例の「肉味噌風」の出番です。

実はこれ、お茶漬けなんです。
しかも何で作られたお茶漬けかと言うと、サバなんです。

今年2006年を華麗に駆け抜けた回遊魚、サバでございます。
サバと言えば、俺様の予言はまったく小鳴きもしませんでしたが、それでもコアなファンは定着したはずのゴマサバに関しては皆様記憶に新しいかと思います。

実は、以前この久留米出身の女子と飲んでるときに、俺が携帯に撮ってあるゴマサバやシメサバの写真を耳タブをアマガミしかねない勢いで見せていたら、ウチのお父さんもサバでお茶漬け作るの美味しいの今度送ってもらうから食べてみてそしてデザートはワタシを食べて、と言ったとか言わなかったとか。
いや、言ってないんですが。

で、今回、このチャンスに送ってくれたわけですよ、母タミコ(仮名)が!

P506ic0004653385 茶漬けの作り方はいたってシンプル。
出来上がりはこんな感じです。

ミツバと柚子の皮を入れるのがオレ流です。

もちろん、ワサビや柚子胡椒を効かせてもおいしゅうございます。

いや、これはうまい。

ゴマサバとはまた違った、グルタミン酸っつーかなんつーか、ゴマと混ざったウマミ成分が直接舌から脳に達するというか。

すみません、無理やり表現しました。
うまいうまいとしか言いようが無いのですが、だって美味いんだもん。

***

さて、これだけではナニですので、秘蔵の資料をお見せしましょう。
上記したように、実はこのサバ茶漬けの手書きレシピが入っていたのです。

これ、オトンが書いてくれたらしく、サバのさばき方からゴハンをよそい方まで詳細に解説してあります。
そして、この手書きっぷりがすごくいい味なんで、ついついスキャンしてしまいました。
今回はこのブログを読んでくれているサバクレイジーのために公開します。
何せ、秘伝のレシピなんで、良い子とおにいさんだけのヒミツだよ!

Saba_1 Saba_2 どうよ、どうですよ。

タイトルは「XX家の鯖茶漬」
この茶漬け自体が福岡/久留米伝統のものなのか、それともXX家伝統のものなのかは謎です。

いずれにしても、大変貴重な資料であることは間違いないでしょう。

ちょっと突っ込み特記事項を整理しましょう。

まず材料として「鯖(サシミ用)」ってとこですが、福岡や久留米だと普通に刺身用のサバが売っているんですが、関東では入手が難しいですね。
すでに釣り師の特権濃厚です。
サバとフリガナ入りなのもユーザフレンドリーですね。

豪快なのはマル5の「包丁でたたっ切る」ですな。
さすがは九州漢です、バンカラです、桃太郎侍です。
イラストが秀逸です。

さらに、マル6マル7ですり鉢のサイズまで厳密な指定がされているところが泣けます。
なんでも、たまたま家にあるのがこのサイズのすり鉢だった、とのことです。

最後、お茶がかけてありますが、これはお湯でもおいしいそうです。
昨日は昆布で取った出汁にちょっとだけ塩を加えたものをかけました。
もちろん、ここで書いたように、サバをおろした骨とか腹骨の潮汁でもかなり美味しいことは想像に難くありません。

***

今朝も残りを使って朝食にお茶漬けを食ってきました。
明日にはアメリカに発つので、今晩またまた食ったろうと思っています。

そんな感じで、またもやサバ熱再燃です。
サバが釣りたくてたまらないっす。

|

« 風物詩 | トップページ | 睡眠不足作成計画 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クルメグルメ:

« 風物詩 | トップページ | 睡眠不足作成計画 »