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2007/03/13

ここ1月半の釣りを振り返る(淡水編3:解禁)

さて、短期集中連載の振り返るシリーズですが、最後になりました。

前回、解禁前にいい感じでイメージが掴めた気がする渓流トラウトですが、3月1日に解禁を迎えついにシーズンインです。
解禁日は平日でしたが、休暇を取るのを忘れてて、みっちりと仕事が入ってしまいましたので、3/3の土曜にまずは出撃しました。

***

場所はいつものホームグラウンドにしようかと思ったのですが、状況を聞いた感じだとかなりの渇水で難しい、とのこと。
そこに行くくらいだったら近くの別の川の方が良いとアドバイスされたもんですから、初戦からアウェーです。

現場には朝5時半くらいに着きました。
しかし初めての川なんで、駐車場所とか入渓点が暗くてわかりません。

狭い林道を走っていると、白装束の髪を振り乱して出刃包丁を振りかざした狂女が追ってきそうで怖いですし、どこまで続くのかわからないしで、結局何度か川の横を往復して、目星をつけておいた、無難そうな橋から入ることにしました。

しかしその橋に戻ると、車が3台止まっています。
シロウトの俺が人の後の竿抜けっぽいところを丁寧に叩いていくことは不可能に近いので、またまた上流方向に走り、なんとか入れそうな場所を見つけました。

***

入ってはみたものの、結局この川も渇水かつ、水が死んでるというかヌルヌルっぽい感じでテンションが下がります。
完全に負のスパイラルに入っているわけです。

川そのものもカーブが少なくかつ幅も狭いので、どう攻めていいのかわからないです。
で、どんどん移動するわけですが、ある場所で石に乗り移ったら、ぐらぐらヌルヌルだな、と思った瞬間、転びました。
右半身濡れました。

寒くは無いのですが、なんかヌルヌルっぽい水なんでヤだなあ、です。

ここで一つ悟りました。
「沢を歩くときは注意が必要だ」
そのまんまです。
まるで小学生の俳句です。

***

釣り上がっていると、ロッドのグリップのあたりに爪くらいのサイズのちっちゃいものがプラプラ見えます。
何だろうと確認すると、俺の右手薬指の爪の右上半分がプラプラしていました。

ギャー!
俺の爪かよ、そりゃあ爪くらいのサイズだよなあ。
さっきの転倒したときにはげたんだよなあ。
気づいたら痛くなりました。

とりあえずプラプラは危ないんで、プラプラしてる部分はむしりとりました。
うーんワイルド、うーん野生児。
しかし痛いっす。

俺は指を入れるときは(何にだよ!)中指と薬指って決めているのですが、こりゃあしみそうです(何でだよ!)。
これは余談。

***

なんか狙えるところが無いので、どんどん上がっていきました。
すると、多分今日イチと思われるポイントに到着です。
堰堤から落ちてきた水が一瞬狭められ、大きな淵を作っています。
その手前も流れに沿って岩盤になっています。

タバコを一服吸い、落ち付きました。
どこに落としてどう引いてくるかを冷静に考えました。

***

まず1投目。
俺のプランでは、横の岩盤にアップクロスに投げてそのままドリフト、沈んだあたりでトゥウィッチ。
完璧、釣れたも同然。

えい、っと低い弾道でキャスト成功。
が、流れが思ったより弱く、流れてくれません。

とりあえずその場でピックアップして2投目。
今度は岩盤沿いに急速潜行させてからトゥウィッチだ。
こっちのラインを引く方がよさそうだ、と隣の岩に乗り移ると

ドボン

見事に2度目の転倒です。

***

かなりココロが砕かれました。
でも、懲りずにもう1投すると、ミノーが絶好のポイントに入りました。
ついでに、そこに生えている枯れ枝にクルクルっと巻きつきました。

もうクラクラしてます。
せめてミノーだけでも救出しないと、釣りどころか地球が嫌いになって、CO2を沢山出してしまいそう。

まず、ラインを張った状態で足場において、俺だけラインをたよりに淵に近づきます。
もうちょいで手が届くってところで、足元の岩がグラっとしました。
おっと危ない、もう転ばないぞ、と思ってさっと後退しました。

後退しつつ、手にはラインをつかんでいるので、結果として枯れ枝に巻いているミノーを引っ張る形になり、ラインはプチと切れました。
そして、束縛から放たれたミノーはゆっくりと淵の底に沈んでいきました。

その淵、深さが1.5mくらいあるんですよ。
ムキームキー。

***

さすがにココロが折れて、予定より1時間早く上がりました。

車を置いているところまで、林道をテクテクあるいていると、あることに気づきました。
俺のロッド、グリップがコルクでグリップエンドにバランサーが付いているんですが、その部分のコルクが裂けてバランサーがなくなっているのです。

もう、唖然、呆然、愕然です。
かなり凹みました。

そのまま帰宅し、釣具屋に修理に出しました。
なんてこったい。

***

なんつーか、シロウト丸出しの失敗が続いた釣行でした。
実際のところ「釣りした感」がほとんど無いです。

やっぱり初めていくところは昼に下見をしておかないとダメっすね、これ原則。
駐車位置も入退渓の場所も川の大まかな性質も、朝イチの暗いうちから入ってわかったもんじゃないです。

そんなこんなで地球の野郎、許しません(逆ギレ)。
もうCO2を吐いて吐いて吐きまくってやります。

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コメント

その後、爪は大丈夫ですか?しみてません?(何が?)
川での転倒は、思ってた以上に大怪我になるのでコワイですよね。
浮き石に乗って足首折ったり靭帯傷めたり、咄嗟についた時に手首や指を傷めたり。
雪が少ない今年は、渇水で例年なら外に出ない石が出てたり、苔が増えたりしそうですね。

特に、単独釣行で足首やったりすると、独りで帰って来れなくなるので慎重に。(^_^;)

投稿: まこ@釣庵 | 2007/03/13 23:42

まこさん、どうもです。
生爪まではいってなかったので、今ではすっかり活躍しています(何が?)

しかしほんとに単独の渓流は怖いってのが身に染みました。
今までは人がいないとこを探してたわけですが、遠目に人が見えるとこくらいがいいなあ、と心変わりしています。

いずれにしても、できるだけ誰かと行くってのが良さそうです。

投稿: Open6E | 2007/03/13 23:59

ごぶさたぶりですが
いっきなり笑わされましたわ(少々笑い事では無いですが)(^O^)
まこちんは実際見て知ってますが
釣具屋のヲサァンが「あの子はどこに行って何が有っても釣りが出来るし生き残れるね」って言った装備をしてるらしいです私(^O^)
同じオッチョコチョイのカホリが漂ってるOpen6Eさんも重装備仕様でいかがっすか(^▽^)

投稿: B-ひで | 2007/03/14 22:05

ひでさん、ゴブサタです。

大丈夫ですよ、笑える範囲なんで、笑ってやってください。

そして、正解です、生まれたときからオッチョコチョイです。
絵に書いたような博多気質で、思いついたらとりあえずやってみて色んなことが起こってしまう、と。

俺の装備は、それほど重装備じゃないんですが、ひでさんはどんなものを装備してるんすか?

投稿: Open6E | 2007/03/15 11:41

でも最近カヤックになってからパリオカ&立ち込みのウェイトが・・・(^^ゞ
装備はですねぇ・・・
確実にタマァ獲ったるぜよ!!仕様っす(^O^)
装着する前の状態でも遠征時は師匠が
「お前の分も買ってくんからコンビニ入るな!」
だそうです(~o~)

投稿: B-ひで | 2007/03/16 21:27

ひでさん

装備というより、武装に近いんすね。
多い日も安心、と。

投稿: Open6E | 2007/03/18 23:44

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