漢の戦闘服
さて週末です。
俺はウィークデイの時点で、土曜早朝から、サバが好調で且つワカシもイイ感じに回ってきている西湘サーフとテンカラレベルラインデビューをするための丹沢渓流のダブルヘッダーに行くつもりでいました。
まあ、先々週と同じメニューなんですけどね。
サーフは先々週とはちょっと場所を変えてみましたが。
それにしても最近はほとんど釣りのときはウェーダー履いています。
まさに漢の戦闘服っす。
メンツですが、とりあえず宿敵TやファンタジスタS君、相方などに声をかけたところ、全員に断られました。
いやもちろん俺は一人が気が楽なんだけどね、これホント。
チキン野郎どもはこっちから願い下げです。
俺には友達はいない。
いるのは敵か手下かだけだ。
***
ということで、土曜AM1:30に起床し、2:00に自宅を出発しました。
現場に着いたのが3:30、まだ人はあまりいません。
今日の潮周りは大潮で大体今が上げ一杯。
波は結構高いですが、潮の色も悪くなく、かつイイ感じの潮目が出ています。
状況は最高、もう祝杯をあげてもいいくらいだ、釣れたも同然。
まずは弓角タックルをセットし、肩慣らしに300mほどのチョイ投げを5投ほどします。
が、まだ潮が動き出していないのか、ウンともスンとも言いません。
よし、投げサビキのセットでもするか、とシーバスロッドを取り出しバッカンの中を探ると・・・・
無い、無いのよアタイの投げサビキ!
そうなんですよ、昨日バッカンの整理しているときに、ついつい置いてきてしまったみたいです。
最悪だ。
弓角オンリーで食材の確保が期待できるわけないやん!
(釣れたも同然じゃないんかい!)
むしろ、今日はカタクチをメインで狙おうと思っていたのに。
(哀しい小物っぷりです、ハイ)
すると周りの投げサビカーにカタクチがかかりだしました。
もう俺、泣きっツラです。
その時メールが来ました。
永遠の小物師、コンチクショウのSです。
(ファンタジスタ?知らん!)
朝イチのサーフ勝負だけ付き合おうと思って、今向かっています。
いつものところですよね?
な、なにぃ?
おお!ちょうど良かった。
釣具屋寄って投げサビキとナスオモリの10号買ってきて。
ナイスタイミング!
ニクいねこのベッカム似!
さすがはファンタジスタS君、憎い演出です。
まさに人間関係もファンタジスタ、こなれています。
さあ、早く現れてくれ、心の友よ!
***
というわけで、6時半くらいまで、しっかりとカタクチを釣りました。
カタクチとほぼ変わらないサイズの小サバもそこそこ釣れました。
丸干しにして、これから一週間の焼酎のアテにするには十分です。
ただ、カタクチの釣れっぷりは先々週の方がすさまじかったです。
あの時は、マジできっちり狙えば束は確実、200でもって感じでしたから。
弓角の方はダメでした。
カタクチがほんの50mくらいとかなり近くなんで、その層の前後上下左右を色々と探ってみたのですが、何も起こりませんでした。
でも、時たま、ワカシなのか、小ナブラが発生しました。
今年もウェーダー着て長尺ロッドかついでナブラを追って走る季節がやってきたねえ、とS君と話していました。
あ、そういえばかなり沖に、ペンペンシイラと思われるライズっつーか水飛沫が見えましたが遠すぎて届きませんでした。
***
サーフを上がって、さて渓流に向かおうとメールを見ると、相方からメールが入っています。
ちょっと顔出しに来たよ。
もういるかと思ったけどいないみたいだから、XX橋からスタートします。
こここ、この野郎!
俺が入ろうと思っていたとこに入りやがって。
来ないって言ったくせに。
とりあえず現場に到着し、このスケベラッキョを頭ハネしてやろうと、その旨をメールし、相方の車が止まっているところの少し上流から入渓しました。
***
さて、レベルラインテンカラ。
キャストは最初難しかったですが、慣れてくるとなかなかいいです。
まず、着水はソフトです。
テーパーだと、結構ラインの重みで水面を叩くような感じになっていたのですが、毛鉤からフワっと落ちてくれます。
テンカラの場合、ラインは水に漬けずに毛鉤とハリスが少しだけを漬けてナチュラルに流すってのが理想のようです。
要は毛鉤から竿先の部分と竿そのものが2辺になる三角形を保つわけですが(前回はベッタリ漬けてましたが、何か?)、そのときテーパーラインだとラインの重さで毛鉤が引かれてしまう(フライで言うところのドラッグがかかる状態?)のです。
ところがレベルラインだと、ラインそのものが軽いので、これがありません。
結構自分ではナチュラルに流せた気がします。
あと、流す時間ですが、ほぼイチニィサンでピックアップ。
ピックアップがそのままバックキャストで次のポイントに投射して、イチニィサン。
ハマるとものすごいスピード感です。
実際に、5m先の半径50cmくらいになんとなく入るようになると、ある程度毛鉤が見えてきますが、やはり沈むのは見にくいです。
でもテンカラだからウェットで誘いをやって、とかにあんまりこだわる必要もなく、最初はドライで大きめのをポッカリ浮かせた方がいい、という頼もしいサイトもあります。
以下、是非ご一読ください。
案外影響されやすい俺はドライフライばかり使いました。
上記リンク先にあるように、エルクヘアカディスの#14です。
これでも小さい方らしく、毛鉤のサイズは#12が普通だそうです。
これに、フロータントをスプレーしてポッカリ浮かせました。
なかなか見やすいぞ。
***
で、肝心の釣果ですが、もうかなり日が高く気温も高かったので、基本的には日陰の淵の岸ギリギリを流してみると、これが大アタリ。
きちんと毛鉤だけで自然に流せたらガンガン出ます、もう、コーフンっす。
が、アワセができません。
一瞬沈んだときに、そこでアワセてももう遅いのです。
これがテンカラで良く言われる「ヤマメが毛鉤を加えて違和感を感じて吐き出すまで0.2秒」というヤツでしょうか。
とりあえず、イチニイサンの2.5くらいで出るんで、イチニピシッって感じでタイミングを計ってみると、1.5とかで出やがります。
今後の課題ですなあ。
まだ釣果はナシ、でも進展と発展がありました。
***
結局、10時半くらいまで楽しみました。
終了して車に戻ると相方がいました。
結局、かなりの時間をかけて、釣りあがったみたいです。
で、泣き尺が釣れたらしいです。
メジャー持ってないけどどうしても計りたいからキープしているらしく、早速計ってみると24cmでした。
まさに「釣り人と話すときは両手を縛っておけ」ですね。
でもいいサイズなのは間違いなく、ヒレはピンピンで綺麗な魚体でした。
しかも普段はほぼスプーンオンリーの相方が今日はミノーだけで通したらしいです。
普段なら嫉妬に狂うところですが、今日に関してはあまり悔しくないです。
ほとんど釣りに行けない相方が久しぶりに(おそらくGWの伊豆以来)行けて、良い釣りができたのなら、万々歳です。
丹沢水系はかなり渇水みたいでコケもすごく、ルアーは厳しいかもと思っていたのですが、この川はそんなに酷い状態ではなかったです。
昨日の雨のおかげってのもあるかもしれないですね。
***
というわけで、相変わらず貧果な割には楽しめた1日でした。
そうそう、漢の戦闘服は朝3時半から8時間着たままでした。
もう、中はグッショリで、マジで絞ると水が滴りました。
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コメント
お疲れさまでした。
「肩慣らしに300mほどのチョイ投げ」と言うところは突っ込むところなのか?スルーすべきなのか?小一時間悩みました。ヽ(*´∀`)ノ
さて、私がエルクへアカディスをパイロットにして釣り上がる場合は12番が標準です。
それと、フロータントを使うのが「アリ」ならば、ジェルタイプのフロータントの方が、
持続性は高いと思います。参考までに。
投稿: まこ@釣庵 | 2007/07/01 23:06
まこさん
もちろん、俺クラスになると11ftのロッドに18号のジェットテンビンだと500mは行くですが、ツッコんでいただけるとホッとします。
テンカラ、元々は職漁師の効率重視の釣り方が発祥らしく、あまり決まりごとは無いみたいです。
もちろん伝承毛鉤とかにこだわる人は、フライフィッシングとのクロスオーバーを嫌うケースも多いみたいですが。
そういうわけで、何のコダワリもない俺としては、便利そうなものはどんどん取り入れようと思っています。
まずは1本取りたいなあ。
投稿: Open6E | 2007/07/02 10:41