2008年 渓流開幕戦
さて、ここで速報を書きました今年の渓流開幕戦ですが、速報のわりにはそこそこ書いています。
ここでは詳細というか補足というか、書いておきます。
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まず、川の選択ですが、この日は15時くらいまでに帰宅すれば良かったので、ホームグラウンドではなくこの川にしました。
いわゆる丹沢のメジャーリバーです。
一応、名前は出さないでおきます。
まあ、これを読むとわかる人にはすぐわかるでしょうね。
つかですね、今年はこの川に積極的に入ってみて、イイ感じだったらホームリバーを移転をしようかとも考えています。
ただこの川、駐車スペースから入渓点まで、最低20分くらいは歩かないとなりません。
俺が実績のあるポイントでも40分くらい歩きます。
この日は、前週に相方が(バラシも含めて)ツ抜けしたと言っていた区間でやることにしました。
同行者は宿敵Tです。
相方はスピナーメインで好調だったそうなんですが、それを真似してスピナーを使うのはとてもシャクですし、相方が「ミノーでは全然ダメだった」ってところでミノーで出してスッキリしてやろう、ということで、ミノーシバリとしました。
つか、俺もTも9割以上はミノーしか使わないので、シバリを作らなくても変わらなかったとは思うのですが。
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4時ちょっと前に到着し、準備をして出発です。
入渓点まで、ざっくりと1時間半かかるのですが、真っ暗な林道をヘッドライトを点けてウェーダーで歩くのって結構怖いしツラいです。
これが一人で夜明けから行こうと思わせないとこなんだよなあ。
空が白み始めた5時半ちょっと前に入渓点に到着しました。
最初は色々と話していたのですが、なんか歩き疲れて最後はあまり話さえもしなくなっていました。
これからスタートだというのに。
気温はかなり冷え込んでいます。
歩いているうちに、暑くなって上着とかは脱いでたんですが、少し立ち止まると汗が冷えて結構ヒヤっとしました。
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もういい加減疲れたんですが、しょうがないので釣りの準備をします。
まずはアレキサンドラのオレンジ金(アバロンキンギョ?)からスタートです。
この後、アレキサンドラのヤマトイワナ→アレキサンドラのキンクロ→アレキサンドラのグローヤマメとチェンジしていきます。
ハイハイ、アレキサンドラアレキサンドラ。
この時点で水温は6度です。
早くもミノー大丈夫かよ、という声がチラホラ聞こえます(どこから?)
渓相はバツグンですが、やはり水温のせいかチェイスさえありません。
しばらく上がると、そこそこ水深があって、大きめの石が沈んでいるプールがあり、石の横を通すと小さそうですがチェイスがありました。
一投目はトゥウィッチをかけ続けだったんですが、次のキャストではトゥウィッチとストップを連続で繰り返してみると、ヒットしました。
ローリングしているのでヤマメだと思うのですが、小さいです。
そして、ロクにアワセもしなかったので、途中でバレてしまいました。
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これでモチベーションが上がった2人はガンガンと上っていきます。
結局チェイスというか反応があるのは、上記のように大石が沈んでいる水深があってやや(ほんの少し)流れが緩いプールくらいです。
流れが速いところややや緩くても大岩が無いようなところでは全く反応がありませんでした。
しばらく上ると、小規模な落ち込みが連続するような渓相になってきて、狙えるところがどんどん限定されてきます。
確かにスピナーなんかでは良さそうなとこです。
さらにこの後、気温も水温もイマイチ上がりません。
なので、ますますポイントが絞られていきました。
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後半戦に差し掛かった9時過ぎにやっと待望の一匹が出ました。
そこそこの大きさのプールで大石が沈んでいます。
いわゆる、「今日のポイント」です。
ここに対して、去年から心がけている、プールの1段下から距離をとって狙う、という方法でアプローチしました。
ヒットして、なかなかの引きなんですが、なんかグネグネって感じです。
案の定、自然渓流では去年の第3戦以来のイワナでした。
その後は、同様なポイントでTがヤマメとイワナをそれぞれ1つずつバラし、俺は何度かチェイスがあっただけでした。
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時間も11時になったので、終了とし、退渓しました。
すでにこの時点でクタクタなわけですが、これから2時間の歩きです。
ちょうど30分くらいの距離を歩いたくらいに、退渓してきたエサ師の方と一緒になりました。
3人のお孫さんのいる65歳の男性なんですが、格好もピシっとしててとてもそうは見えません。
イメージは、本流大物師の細山長司氏です。
実際に、本流もされるとのことですが。
駐車スペースに戻った後、この方が着替えを終えて帰ろうとされていたんですが、その姿は年相応の「おじいちゃん」でした。
いやあ、漢ってのは戦闘服に身を包むと、雰囲気も変わるってヤツですねえ。
色々と貴重な話を聞けました。
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俺が今まで入っていたところはもうちょっと下流部分なんで午前だけとかの釣り方もできるのですが、今回のポイントはちょっと短時間でやるには厳しいです。
仮に11時半に帰宅するとしたら、8時には退渓しないとなりませんから。
ホームグラウンド化は、慎重に考える必要がありますね。
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宿敵Tですが、散々一緒に色々と釣りをしてはいるのですが、一緒に渓流に入るのが実は初めてでした。
Tは渓流に行くんだったら、日の出から日暮れまで休憩しつつ数箇所をめぐってやりたいタイプなので、短時間集中の俺とは今まではパターンが合わなかったというのが理由なんですが。
子供に合わせてTの時間の取り方も変わってくるでしょうから、今後は少し同行の回数が増えるかもしれません。
で、Tの遡行スピードは、かなり速いです。
1つのポイントをじっくりと粘ってやる相方とは対照的で、そういう意味では、どんどん見切って(諦めて、とも言う)上がっていく俺とはリズムが合います。
Tの釣りのスタイルは、ミノーイングメインではあるのですが、トゥウィッチはほんとんどせずにコース取りで勝負をするスタイルです。
その点は、トゥウィッチ掛けっぱなしの俺とは対照的です。
また、ダウンクロスなんかの攻めも多用したりと、色々と引き出し持っています。
渓流のキャリアにしてはTは俺が知っている限りでも10年以上で、まだフルシーズン2年目の俺からすると色々とためになることがありますね。
普段の他の釣りではあまり深く考えずにほぼ本能で釣っているようなTですので、意外な面を見た気分です。
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