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2008/05/09

春合宿2008 まとめ: 渓流編その1

雨はきっともうすぐあがる。
そして新緑の中をやわらかい日差しが抜けてくるだろう。

久しぶりに帰ってきたよ、この渓流(かわ)に。
僕は愛用のカーディナルにハンドメイドミノーを結び、そっとプレゼンテーションする。

とっておきの時間、とっておきの場所。
そして、とっておきの渓魚(とも)。

すぐに反応があった。
小さいけど、一丁前にローリングする、生意気なアマゴ。
君の仲間に逢いにきたんだけど、君はまだ早い。

水の中で手のひらをゆっくり開くと、キョトンとした顔で君は泳ぎ去っていった。

***

というわけで、詩人系渓流ブロガーを気取ってみましたがダメですかそうですか。

まあ、俺、カーディナルじゃないし。
ハンドメイドミノーもKidnapper(仮)しか持ってないし。

さて、春合宿2008のまとめの最後として渓流について書いておきます。
まずは5/3について。

本当は伊豆到着2日目の5/2、平日なんで貸切の渓流をゆっくりと楽しもうと思っていました。
ところが朝から雨、結局渓流スタートは世間様も連休スタートの5/3からになってしまいました。

この日は、おなじみ部隊長さん、kidと河津川に出撃することになっていました。
このお二方のエントリも併せてご覧ください。

河津川釣行(2008.05.03) - 伊豆の渓流を考える日々
Various LIGHTGAME:マジで!?【5月3日釣行記】

***

朝4時半にピックアップに来ていただくと、部隊長さんやkidの他に知らない方がいらっしゃいました。
おいおい、ジュニア(部隊長さんご子息)、高校入ってフケたなあ、というわけはもちろんなく、この方が週刊つりニュースのAPC(アングラーズ・ペン・クラブ)である鵜殿さんでした。

まずは自己紹介です。

「つぅかあ、ジブンがOpen6Eっす。特技は空手で黒帯っす。キレたら手がつけられないって言われますが、まあ、普通なんで、そこんとこヨロシク、ここんとこゴブサタ」

これで転校生の俺もナメられたりしないでしょう。

さっそく部隊長さんの真っ赤なポルシェ356スピードスターの後ろの席、kidの隣に背後霊2号として乗り込みました。

しばらくすると、「Open6Eさんはライン何ポンド使ってる?」との鵜殿さんからの質問に「4ポンドです」と答えると、「良かったら試しに使ってみて」とファメルの4ポンドラインをくださり、さらにDVDのチラシまでいただきました。

懐柔か、モノで懐柔か!
オトコ一匹Open6E、モノで釣られるワケがない。

「一生ついていきますぜ、鵜殿のアニキ!
ポチとお呼びください!」

# もちろん懐柔とかそういうのは冗談でございますよ。

***

というわけで、シトシトと降り続く雨の中、一行は河津川の堰堤下に到着するわけです。

俺は自分ではそのつもりは無いのですが、疫病神というかサゲチン野郎というか、ものすごい負のオーラを持っているみたいです。
年末年始はすごい爆風を連れてくるし、たいていいつも遠足シリーズは釣りにならないコンディションだし。

ところが鵜殿さんは超晴れ漢とのこと。
どっちの汁力(なんで汁だよ)が勝つんでしょうか?

で、堰堤下について準備をしていると、雨がほとんど止んできました。
オソロシス!晴汁!

ここで、kidも俺に貢物を献上してきます。
貢物はなんとミノー、名づけてKidnapper(仮:流行るまでこの名前使ったる!)です。

F1000040

どうですか、この色ツヤ!
まるでミノーです。
つか、ミノーですが。

「ニクいねkidさん、このベッカム似!
俺のこと?ポチって呼んで、ポチって。」

よくまあ、こんなものを作れるもんですねえ。

自慢じゃないですが、たぶん俺だったらリップも作れない。
謙遜じゃなくて、マジで。

***

で、堰堤を越えて入渓するために、ちょっと斜面に足をかけて登ろうとしたときでした。
雨のせいかどうなのか、足元がズルっとすべり、手は何もつかんでいなかったので、そのまま後ろに転倒しました。
そしてそのときに、ちょうどコブシ4つ分くらいの大きさの石の上に腰が落ちました。

いてー!
つか、鵜殿さんとkidの前ではずかちー。
見ないでー、あっちの部屋に行っててー。

しばらく立つのも辛かったですが、なんとか立てました。
それにしても痛いっす。
これがこの後数日間の合宿の予定を変え、今だに走れないモノを拾うのが大変という状態を連れてきた転倒事件です。

もちろん、「Open6E 愛の自伝」の118章に「泪の転倒」として記されたことは言うまでもありません。

俺様クラスになると、常に人の1歩も2歩も先を行くワケです。
だから、入渓前に転倒です。
クール、俺。

***

さて、いよいよ入渓です。

皆さん気を使ってくれて、俺を先行させてくれます。
いや、腰が痛いんで後ろからゆっくりついてきますよ、などと遠慮はせず、もちろんガメツク好意を受け入れます。
そんな自分に甘い自分が好き。

でも、後ろに部隊長さん、kid、鵜殿さんの3人を控えてやるっての、結構なプレッシャーですよ。
場を荒らすわけにもいかないし、かといって、後ろでサクっと釣られたらちょっと哀しいし。
まあ、あまり何も考えずにがんばってみました。

そしてこの日は、ニューロッドのデビュー戦なわけです。
ちょっとキャストしてトゥウィッチングマチコ先生をやってみますが、いやいやアレキサンドラがキビキビと踊ってくれます。
キャスト感に関しては、前のロッドと15センチ(6インチ)しか違わないのに、ものすごく短くなった印象です。

しばらくは慣れないんでアンダーハンドとかバックハンドアンダーとかがキマらなかったんですが、1時間もせずにある程度しっくりくるようになってきました。

***

ちょっと時間が経った6時過ぎ、去年の秋の大遠足のときにチビが出たポイントに着きました。
岩盤のスリットでは無反応でしたが、その手前のエグレにクロスで放り込むと、いいところに入りました。
着水→サミング→ベール、とスムーズにこなせて即マチコ先生に移行すると、キラっと見え、アタリを感じました。

F1000034

ここで18センチのアマゴをキャッチです。
春合宿2008の1本目が出ました。
まあ、これがこの日の最初で最後の魚だったんですがね、ありがとうございます。

***

その後、なんかここぞというポイントでもチェイスもありません。
俺にだけ何もないなら当たり前ではあるんですが、エキスパートの3人も同じような状態です。

そろそろ終点の大滝の近くってころに、やっとチェイスとかが出てきました。

kidが1匹バラした後、チャラっとした瀬で石の裏(下流)をクロスで通すとさっきと変わらないくらいのサイズのが出ました。
で、余裕を持って寄せてくると、ポロっとバレました。
ノー!

この後、大滝手前で土砂崩れが起きていたので、その時点でまずは一旦退渓しました。
大滝に行ってみると、先行者としてエサ師がいて、なんと我々と同じコースを上がってきたとのこと。

しかもこの日、前日の雨でもうちょっと上流で土砂崩れがあったみたいで、ずっと濁りが入っていました。
岩の上に泥が結構乗ってるんで不思議だと思ったんだよなあ、と部隊長さんが言っていました。

天気はキレイに晴れてきて鵜殿さんの勝ちですが、悪いコンディションを引き起こす俺の負のオーラ、健在でした。
生まれてすみません。

***

大滝までの遡行中にさっきの転倒でウェーダーが裂けていることに気づきました。
新品ではないんですが、まだ数回しか履いてない大事な安物です。
ちょっと哀しいっす。

というわけで、鵜殿さんとkidを荻ノ入川に蹴り落として部隊長さんと車に戻り、養生テープをお借りしてなんとか応急処置をしました。

***

その後、車でkidたちのところに戻ると、ちょうど目の前でkidがレギュラーサイズをバラしました。
俺が「そういえば俺は目の前でkidがタコ以外を釣るとこ見たことないぞ」とプレッシャーをかけておいたのですが、まあこれで「見た」ということになりますかねえ。

kidたちはまだ遡行するとのことですので、その上の堰堤付近で待ち合わせをし、俺と部隊長さんはその堰堤の上から再入渓です。

結局、チビのチェイスのみだったんですが、このルートではついにKidnapperを投入しました。
後方重心とのことで、投げやすく、キャストが決まります。
まるで自分が上手くなったような気分です。

あと、水のつかみがいいので、着水と同時にマチコ先生をかけてもちゃんと追随してくれます。
トゥウィッチへの反応はアレキサンドラに比べると、振幅(?)は大きくないですが、タダ引きとかの動きはKidnapperが大きいですね。
あとは、大きめにジャークをすると、キレイにヒラを打ってダートしてくれます。
元々、俺の好きな動きとかは伝えてあったので、それも考慮してくれたのかもしれませんが、大変おいしくいただけました。
ご馳走様でした。

唯一、前後のフックがからんだりベリーフックがラインにかかったりするぞ、とクレームを投げたところ、「適当に好きなフックを使ってください」だそうです、ごもっとも。

***

退渓した部隊長さんと俺はしばらく車のところで2人を待ちますが、上がってくる気配がありません。

堰堤のところから見ると、川面までかなりの高さがあるのですが、どうも2人らしき人影が見えます。
部隊長さんがすかさず双眼鏡を持ってきて様子を伺います。

「お、なんか写真撮ってる。でかい!」

俺もデバガメしたいんで双眼鏡を奪い取り(嘘)見てみましたが、よくわかりませんでした。

しばらくして結局ひとしきり堰堤下で釣りをした2人が上がってきました。
結果、なんと40アップのレインボー、それも野生化したヒレピンをkidは2本、鵜殿さんが1本仕留めたらしいです。

おそろしい人らです。

***

その後、支流の佐ケ野川に移動し、俺と部隊長さんのみ30分勝負で入渓しました。
結果は部隊長さんが1バラシのみでした。

車に戻ると、もう釣りはオナカイッパイと豪語するkid&鵜殿さんペアは大量のタケノコと山菜を抱えて戻ってきました。
おそろしい人らだ。

俺がケツカッチンだったので、ここでタイムアップ、終了となりました。
本当はもうちょっとやりたかったでしょうが、俺の都合に合わせていただいて、ちょっと申し訳なかったです。

***

さて、ちょっとロッドのインプレッションをしておきます。

このロッド、ティップはわりとやわらかくバットがしっかりしています。
そして、ファーストテーパー。

俺は、グリップしている右手の薬指と小指を支点に、人差し指がロッドの中間くらいまで伸びて(実際は伸びませんが)ロッドを動かし、結果としてティップ部分が震えるというイメージでトゥウィッチをしています。
そういうイメージだと、前のロッドはかなりバット部分がフラついてしまったわけです。
が、このロッドだと、ほぼ俺のイメージどおりに竿が動作してくれるので大変満足しました。

あと、レングスが5フィートになったということで、ロッドを下に下げた状態でも水面を叩かず、きっちり手前まで泳がしやすいというメリットにも気づきました。

また、ティップがきちんと入るので、かなりハリがある割にはバイトをはじかずフックアップに持ち込めます。
ただ、やはりヒットした後にバレやすいんだろうな、という気はします。

ニューロッドを入手してうれしいんで、惚れたというより惚れたいという気持ちが上記のようなインプレを生むのかもしれませんが、俺がとっても気に入ったということがモチベーションを高める意味で重要なわけです。

だんだんと自分になじんでくるのがわかるっての、いいもんですね。

***

さて、鵜殿さん。

ビジュアルはですねえ、ワルの香りがします。
いや、イイ意味で。

見かけと反して(失礼)、物腰は柔らかく丁寧です。
このあたりは部隊長さんに通じますね。

釣りをしているときには色々とアドバイスをもらったりしていたわけではなかったのですが、ホモ丸出しの視線でじっくりと観察しました。

まず、キャストの精度がすごいっすね。
ほぼきちんと入ります。

あと、攻め方はかなり丁寧です。
同じところに同じように投げているようでいて、微妙にレーンをずらしたり、ロッドの角度を上下させてレンジを変えたりしているように見えました。

そういう目(好色な目ではありません)で見ていると、部隊長さんやkidに対してと同様、色々と勉強になりました。

あと、鵜殿さんのロッド、奇しくも俺のニューロッドと同じものでした。
ですので、帰りの車で、アワセについて聞いてみると、

「このロッドはおそらく20センチ以下をうまくランディングすることを想定していない。
なので、がっちりとアワセを入れると下手すれば魚が浮いてしまって特にバーブレスだとフックアウトする可能性が増えてしまう。
もしヒットに持ち込めたら、そのまま巻き合わせで一気に寄せるのがいい。」

とのアドバイスをくださいました。

なるほどで、そういう意味では、今の俺のスキルだったらやっぱりリールは2506がいいな、と思いました。
カーディナル使うのはやめとこ。

***

というわけで、今回も部隊長さん、kid、そして鵜殿さんのおかげをもちまして、楽しい釣りができました。
ありがとうございました。

また機会があったら遊んでやってください。

渓流編その1、これにて終了です。

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コメント

きゃー!
恥ずかしいー!
写さないでー!
結構色流れちまってますが。
今度もっと上手く作ったときに載せてやってください。笑
まだまだ進化しますので!笑
フックの絡みはですね、ウェイト位置の関係でアイをあそこにせざるを得ないのでご勘弁を!
そのうち資材調達部長モデル作りますんで!!!爆

投稿: kid | 2008/05/09 18:15

あ、また好みの形でも泳ぎでも教えてください。それにあわせて作りますので。

投稿: kid | 2008/05/09 18:23

>というわけで、詩人系渓流ブロガーを気取ってみましたがダメですかそうですか。

たまにはこう,何と言いますか,その,Gijiに載ってそうな文体でもよろしいのでは?(笑)
私は絶対に無理そうですけど.(笑)

投稿: ゴリ | 2008/05/10 00:02

Open6E節大全開で、えらく楽しませてもらいました。
入渓前に転倒は流石です(って笑い事じゃないんでしょうが)。人の先を行き過ぎて、だれもついて行きません。

今度ご都合がつけば、ぜひご一緒させてください。うわさのトゥイッチングも拝見したいです。

投稿: masuturi | 2008/05/10 02:48

読み出しで、先ずはブログタイトル確認しましたよ。間違ってませんでした。で次に考えた事はあの時の腰が酷く痛くて薬で遂にイっちゃったのかと。読み進むうちに一安心(笑)

おニューロッドは貴殿から名前を紹介された時から貴殿にお似合いなのは判っていましたが、実際に握って振っているのをみて更にお似合いと思いました。特に短小先細が良いみたいですね。

今回の春合宿で予定していた渓流引き回し、河口ヒラスズキ百叩き、アラカブ島流しの刑は天候等の諸事情で執行出来ずですからいずれまたの機会によろしくです。

投稿: 部隊長 | 2008/05/10 14:35

> kid

実は俺さ、どこが色流れしててダメなのかわかんないんだよ(笑)
だから、これ、十分。
フックはね、ヴァンフックの8番から10番くらいで調整してみる。
kidがつけてくれてる地獄針も鬼刺さりで捨てがたいんだけどね。

泳ぎとかそういうのに関しては、遠慮なく注文します。
必要な資材はいつでも調達しますんで。

取り急ぎ、弓角5本、逆さ毛鉤5本(テンカラ用)、ポップコーンフライ5本(鯉用)を頼むぜ!(嘘)


> ゴリさん

そうっす、Gijieとかアノ辺っす。
なんつーか、ちょっとカユイのを演出してみました。
逆にゴリさんとこでポエム文体、期待できるんですけど。


> masuturiさん

オッチョコチョイ独走中です、泣いていいっすか?
ウワサのトゥウィッチング、美しくないです。
「Open6Eのトゥウィッチはロッドよりも首の方が揺れてる」と言われて小泣きしたことがあります。

もし機会がありましたら、是非ご一緒させてください。
きっちりと負のオーラを連れて行きます。


> 部隊長さん

「特に短小先細が良いみたい」
なんとなく、他の意図を感じますぜ!
ムキー!

途中段階で相談させていただいてよかったです。
伊豆リベンジ、密かに計画しています。
まあ、アオリ殲滅作戦となるのかもしれませんが。
そのときはまた甘えさせていただきます、よろしくお願いします。

投稿: Open6E | 2008/05/10 15:53

他意は無いです。
こちらにお邪魔するとついついはじけちゃって他愛もない事をしてしまいます。(笑)

それにしてもあのロッドOpen6Eトゥウィッチの為に設計されたかの様にぴったりハマリでしたね。後ろから前から見ていて良く解りました。首振りは気がつきませんでしたけどね。
部隊長トゥウィッチには不向きかも。

で、明日は釣れねえ狩野川本流ですけど、密かに来る?

投稿: 部隊長 | 2008/05/10 18:12

部隊長さん

うれしいこと言ってくださいます。
首は、指摘されてからツトメて振らないようにしていますが、実際に振ってたかというと、「振らんばかりのイキオイ」ってのが正解のようです。

狩野川、調子はどうっすか?

投稿: Open6E | 2008/05/11 08:59

おはようございます。
狩野川の調子は相変わらず今一つですが、尺上のチェイスと25㎝幅広アマゴキャッチで満足して帰ってきました。

Myキャラバンが打撲でチョイとイタイ状態です。
詳しくは釣行記の通りです。

投稿: 部隊長 | 2008/05/12 09:19

部隊長さん

見ました。
イカツくていいアマゴですねえ。
誘われて行けなかっただけに、かなり悔しいっす。

投稿: Open6E | 2008/05/13 22:01

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