ヤエン汁 僭越ながら・・・
先ほど、おなじみ釣庵まこさんから、ちょっと前のエントリにコメントをいただきました。
まこさん、最近かなりヤエン汁が出ているみたいで、ヤエンに関してのご質問でした。
で、返信を書いていたんですが、結構長くなってきたんで、こりゃあ良いネタができた、と急遽エントリすることにしたわけです。
***
それにしてもまこさんには当ブログ発足間もないころから3年と4ヶ月、ものすごくたくさんのアドバイスをもらい続けてきているわけです。
そりゃあもう、俺にとっては通信教育の先生なわけです。
どれくらいお世話になっているかと言いますと、当ブログをキーワード「釣庵」で全文検索してみると、このひとつ前のエントリまでで、45件ヒットです。
ちなみに、ここ1年で実際にお会いしてたくさん実地指導をしてくださっている鬼軍曹こと部隊長さんが35件であるわけですから、そりゃあすごい数字です。
まあ、キーワード「ファンタジスタ」は68件、「チャンネエ」に至っては72件なんすけどね、生まれてすみません。
少なくとも、このブログ発足当初はエギと湾奥ドブフッコとメバルをちょっとだけしかやらなかったのに、いつの間にか色んな釣りをやっています。
そのきっかけとか参考になったのが、「釣庵」なわけです。
まこさんのエントリを見て、この釣りやってみよう、とか、何か始めるときにはまこさんとこにエントリあったなあ、とか。
そして実際に新しいことをやってみて、ブログにエントリしたときには、実に的確なアドバイスをくださるわけですよ。
まあ、そのアドバイスをほとんど活かせないわけですけどね、ダメなボクチン。
さらに、今だにこのブログに来ていただく方の相当数が釣庵さんからのリンクだというのもありがたい事実です。
そういう意味で、今回もベッカム似という最高の賛辞を浴びせようと思い、フと「ベッカム」で全文検索してみました。
トータル11エントリで、複数人をベッカム似に認定したケースもあるのですが、
1位:3票 まこさん
1位:3票 ダイワ精工
3位:2票 部隊長さん
3位:2票 kid
5位:1票 MANI-HANAさん
5位:1票 ファンタジスタS君
5位:1票 全員
という結構狭き門で、堂々の1位を獲得しているわけです。
***
さて、お約束の長いマクラになってしまいましたが、要はですね、俺がまこさんに、しかも釣りに関してアドバイスやらをノタマウとは笑止千万、僭越の極みなわけですよ。
しかもエラそうなこと言いつつ、俺のヤエン歴はほんの半年くらい、はずかちー。
が、まこさん以外でも、このエントリを読んでちょっとでも得るものがあれば幸いと思い、エントリすることにしました。
***
さて、さて、10 (Ten) Colorsすなわち十人十色だからテンカラと言いますが、ヤエンも人によってそれぞれやり方があります。
八演と書いてヤエンって言うくらいですから(大嘘)。
しかも俺の場合、神奈川ファンタジスタ流に少ない経験値を加えただけなので、かなり偏った方法かもしれません。
鵜呑みにすると、火傷するぜ、ハニー!
というわけで、いただいたコメントを引用する形で話を進めます。
***
> ドラグのセッティングってどんな感じでしょうか?
> レバーを左に倒した時にズルズルは分かるのですが、
> 右目一杯の時にどの程度の強さにする物でしょう?
俺の場合、リヤドラグ(リ「ア」ではない)は、一番左、すなわち一番緩い状態にしています。
で、釣りをしている間にリヤドラグを触ることは無いです。
キャストするときは、レバーを真ん中から右よりにします。
で、キャストが終わったら、すかさずレバーは一番左に。
イカが抱いて寄せてくるときは(方法は後述)一番左と真ん中の間くらいで調整しながら少しずつ締めていく感じです。
で、イカが見えて、ヤエンがかかっているのがわかったくらいでレバーを真ん中より右よりにする、って感じです。
もし、レバーを一番右にしてもドラグが出るようなデカいのがかかったら、そのとき初めてリヤドラグの出番かな、と思っています。
まあ、このリールでイカとファイトしたのはたったの2回だけなんですけどね、ギャフン!
***
> あと、最初に抱いた時に走るんですよね?
これは走るとは限りません。
走るケースもあるし、走らないケースも多々あります。
先週末なんて、俺とS君でトータル4回のアタリのうち、走ったのは1回もありませんでした。
イカがアジを抱いて走るのは、周りのイカにエサを横取りされないために離れたところに持っていくから、と言われています。
俺がイカに聞いたわけじゃないし、ホントかどうかはわかりませんが、この説が正しいとしたら、周りにイカがいなければ、あるいはイカがいなくても目立たないようなところだったら、走らずにその場で食いだすんじゃないでしょうか?
そういう意味では、俺やS君のホームグラウンドはやっぱりイカ影が濃いのか、かなりの確率で走りますし、先週行ったところはそれほどでもないのかな、と思っています。
アジがゴキゲンに動いているときは、竿先がずっとピクピクしています。
アジが突っ込んだりしてジーってドラグが出ても、イカが抱いたのでなければしばらくしたらまたピクピクになります。
(なんで、夜釣りは竿先にケミホタルを付けます)
で、実際にイカが抱いて走らなかったときのアタリですが、竿先のピクピクが止まって、ゆっくりと微かにオジギしたり、ジジとごく小さくドラグが鳴ったり(専用リールはこの辺が敏感に音出ます)、たるんでいたラインがゆっくりと張ったりします。
まこさんの場合、1.5号の竿とのことですので、アジの動きか違うか明確に出るのですぐわかると思いますよ。
竿先のピクピクが止まったときは、ネガカリの可能性もあるし、アジが疲れてしまってピクピクする元気がなくなっている場合もあるので、その時点で竿をゆっくり立てて聞いてみます。
その聞き方ですが、ファンタジスタ流は、ドラグユルユルのまま、スプールを手で押さえてゆっくりと竿を立てます。
もしアジが止まっただけだったらピクピク感が伝わりますし、ネガカリだったらガッチリわかります。
イカが抱いていたら、突然走ります。
そのときはスプールに添えた手を離して走らせるわけです。
***
> で、止まったら巻いて寄せると思うのですが、
> その時のファイトはレバーは使うのですか?
> それともある程度のドラグテンションをキープでレバーは固定ですか?
このあたりがまさに人それぞれなんですが、もし走った場合、じっくりと3分とか5分とか待ってから寄せに入る人もいるし、速攻で寄せに入る人もいる、場合によってはすぐにヤエンを投入してから寄せる人もいるわけです。
まず、ファンタジスタ流家元は、変化があったら、すなわち走ったり竿先が止まったりしてイカの抱きを確認した段階で、ほんのちょっとだけ寄せ、すぐにヤエンを投入します。
俺も最初はわからないんで、言われるままにそうやっていたのですが、一時期から大体4分前後待つようになりました。
で、待った後に寄せてこれる感があったら(イカが根にもぐったりしてなかったら)、わりと早めにヤエンを投入していました。
が、春が来てホームグラウンドの海藻がものすごくなり、走らせていたらすぐにもぐられてしまうだろうから、今後は即寄せをして適度なタイミングでヤエンを投入しよう、と考えを改めました。
元に戻ったわけです。
まあ、考えを改めただけで、ホームグラウンドではまだ実践はしていません。
ここ最近ホームグラウンドではアタリがありません、ありがとうございます。
とりあえず、自分なりのガイドライン(実践の結果じゃなくて、今後の自分なりの方針)としては、
- 海藻が多いところではイカの抱きを確認したらすぐ寄せに入って、ある程度浮いてきた感があったらヤエンを投入する
- 海藻が少ないところではイカの抱きを確認したら比較的早めにヤエンを投入する
と考えています。
ホームグラウンドでは海藻を避けるために早めに浮かさないといけない、ってのが理由のひとつです。
あと、俺らが使っているヤエン、メーカー品ではなくて釣り具屋に売っているご当地ものですごく軽いものです。
そのため、早めに投入してもイカに違和感与えにくく、自重で海藻にからんだりしにくい、ってのが2つめの理由です。
そういう意味で、基本的には早寄せ、沖掛けとなります。
さて、ご質問のファイト中のドラグの強さです。
ファンタジスタ流の場合は、上記のように最後の最後までリールでは寄せません。
まず、イカが抱いたときは、フリー(レバー最左)のまま、スプールを手で軽めに押さえて竿をゆっくりと立てて(あるいは横手前に持ってきて<スウィープフッキングのように)寄せます。
このときのイメージは、S君に言わせると「水中のコンビニビニールをゆっくりと寄せてくる感じで」だそうです。
ジワーって感じです。
あまり引っ張りすぎると、イカが走りすぎます。
ちょっとずつ寄せ幅を多めにして、どのくらいの幅でいいか見極めてください。
俺?もちろん見極められないっすよ。
で、ヤエンがかかっているかどうかわからない間は、竿を立てたらゆっくりと竿を寝かせて、その際にリールで糸フケを巻き取ります。
(ですのでマニュアルクラッチが良いわけです)
俺はこの時点で、ちょっとずつレバーを右に倒していって、イカが気にせず引っ張れる間は段々と締めていきます。
が、イカの走りが激しくなったと思ったら、また戻したりします。
結構頻繁にいじりますよ。
この辺のサジ加減は、なんつーか、言いにくいんですが、そのときの感覚です。
すみません。
そんな感じであくまでも竿で寄せてきて、ラインの角度が急になってきたら竿を高く掲げたり、緩めたりでヤエンをイカにかけます。
とは言っても、うまくかかったかどうかわかんないんですけどね、確証ないし。
一応、コツンって感じはあるんですよ。
一応の目安ですが、そこそこレバーは真ん中くらいまで来ててもまだイカが走って、それでもバレないならヤエンがかかっている可能性が高いと思います。
この、ヤエンがかかっているかどうかの見極めが多分に「腕」だと思うんですよ。
大胆にいくと離されるし、慎重にやりすぎると根に潜られたりするし。
ヤエンの一番面白い瞬間ですね。
もう、覚悟を決めた時点でレバーを真ん中くらいまで持ってきて竿を立て、ここからはじめてリールで寄せます。
ただし、イカが急激に走ったりするとヘタレな俺はまたレバー戻したりしちゃうんですけどね。
じっくり慎重にファイトしているときは、ヤエンを入れた後もイカが水面に現れるまでリールの寄せをしないこともあります。
人によってはこのあたりでアワセを入れたりしますね。
弱腰なファンタジスタ流はアワセませんが。
イカが水面に現れたとき、もしヤエンがかかっていればそのまま付いてきます。
この時点でイカの大きさに合った適度な強さレバーを調節してもいいと思います。
もし水面に現れたとき、ヤエンがかかってなかったらイカはすぐアジを離します。
そんときは速攻で回収して、ヤエンをはずし、頭無くなってるアジのまま、バラしたあたりに再投入します。
これで5割くらいはまた抱いてきます。
***
まこさんがどう思っているのかはわかりませんが、俺がヤエンをやってびっくりしたのは、ラインテンションはキープしなくて大丈夫ってことです。
エギの場合って、イカが抱いてフッキングしてからは、ラインを緩めるのってご法度じゃないですか。
ところがヤエンの場合、ヤエンがかかるまでは(かかってるかな、ってくらいまでは)、別にラインが緩んでいても大丈夫です。
たとえば、竿で寄せてくるとき、竿が立ったらポンピングのようにすかさず巻き取りながら倒す必要はないです。
竿が立ったら、竿をゆっくり倒してダラダラと糸フケを巻き取ります。
ヤエンを入れるときも、俺の場合は竿を置いて(バッグとかフェンスに立てかけることも多いですが)、竿先まで行き、ラインつかんでポチョンって感じです。
釣り場で話を聞いたオッサンによると、ラインが緩まっているときのほうがアジを抱いてるイカにとっては自然な状態だから気にしなくていい、だそうです。
***
さて、ダラダラと書いてしまいましたが、お答えになりましたでしょうか?
書きたいことはたくさんあったんですが、うまく順序立てて説明できずもどかしいです。
人様に説明するということは、自分のやり方を客観視するということで、それはそれで大事なことですね。
今、書いてて、自分で漫然と意味もなくやっているようなことが見えてきましたもん。
というわけで、また何かありましたらジャンジャン聞いてください。
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コメント
ベッカム似(笑)なヤラウは色々な釣りしてるだけあって
芦ノ湖ガイドしたときに言った事カッチリやってくれるから流石やのぉて感心しましたわ
その後雨が顔に当たっても寝てたけど(爆)
投稿: B-ひで | 2008/05/23 08:26
ひでさん
笑いました。
ヤラウは眠気に弱いわけでつね。
投稿: Open6e(携帯) | 2008/05/23 08:47
ホントはあちきもなんすけどね(^O^)
投稿: B-ひで | 2008/05/23 18:31
ヲイヲイ、居ない間に話がドンドン進んでるのは、どういうこっちゃ?(笑)
てか、カッチリ魚が出るのはガイドのおかげなんですが、
ベッカム似は全部バラしてノーフィッシュだったワケで…(自爆)
さて、早々に確信犯的質問にエントリでお答えいただき恐縮です。m(_ _"m)
おかげさまでイメージが膨らみ過ぎて暴発寸前です(笑)
もはや知識だけは老成化されつつあるので、あとは実践あるのみ!
何はともあれ、ありがとうございます。m(_ _"m)
今後も思い立つ度に粘着質問させていただきます。
投稿: まこ@釣庵 | 2008/05/23 23:42
> ひでさん
眠気には弱いっすか。
俺の勝手なイメージでは、釣りしているときは常にテンション一定で、釣り終わると劇落ち、ってのがひでさんなんですよね。
> まこさん
いえいえ、ネタをありがとうございました。
後から読み直してもわかりにくいっすね。
ちょっとでも参考になれば参考です。
ご質問、お待ちしています。
投稿: Open6E | 2008/05/27 00:57
> Open6E (俺)
「ちょっとでも参考になれば参考です。」
当たり前だ(苦笑)
酔ってましたなあ。
投稿: Open6E | 2008/05/27 07:28