エコフィッシング
さて、先週のこと。
ファンタジスタS君に引き続き、先日に宿敵Tがキロアップを獲ったことにより、ファンタジスタS君にフライマンHN氏など、俺の周辺の神奈川ファンタジスタ流一門揃ってなんつーかヤル気満々モードに入っております。
で、とにかく激戦区なので平日に釣りをしたいわけですが、仕事的には週に1回平日休んでの釣りに行くのはさすがに無理なわけです。
***
で、週の半ばにS君からメールが来ました。
なんと、金曜の昼過ぎに会社を上がり、16時半到着予定くらいでホームグラウンドに行って翌朝までヤエンをやる、とのことです。
確かに16時半だとカタギの人はまだ仕事でしょうから、多少の人はいたとしてもなかなか良い場所が取れるんではないでしょうか?
宿敵Tは無理とのことでしたが、HN氏はかなり前向きに検討する、とのことです。
で俺ですが、S君と一緒に現地に向かうのは無理なんで、一応は断念していました。
ところが週末が近づくにつれて、金曜は夕方少し早く上がれそうだというのが見えてきました。
そうなると迷います。
が、このガソリンが高騰しているご時勢、一人で車を出すってのも勿体ない。
そこで考えたのが、電車での釣行です。
値段を調べてみると、うちからホームグラウンドまでは片道1000円ちょい。
車で行くと、高速や有料道路で2000円ちょいにガソリン代で1700とかかかるわけです。
つまり電車だと3分の1以下の値段で行けてしまうわけですねえ。
これは環境にもやさしく、財布にもやさしい。
行き帰りに眠ったり酒飲んだりできるのも付加価値高いし。
もちろん、渓流とかランガンとかそういう釣りの場合、電車だとフットワークが限られてしまうんで無理っすね。
でもヤエンの場合、あまり移動するのではなく、一晩とか同じ場所でずっと釣り座を固定するわけです。
しかも俺らのホームグラウンドは、駅からもそこそこ近く、活アジを買う店やコンビニなんかもポイントのすぐ近くにあるという好条件なのです。
あとは電車での釣行で問題になるのは荷物の量です。
今回は、S君が先乗りしているということで、俺が持っていくべきものはロッドとリールにヤエン、あとはヘッドライトやアジ針などの小物くらいです。
もしフルセットで行くとしたら、ロッド1本にギャフ、あとは小さめのクーラーに活かしバケツとちょっと大がかりになります。
それでもキャリアとかを使えばそれほど苦にはならない程度の量なわけです。
というわけで、ちょっと現実味を帯びてきました。
一応、木曜のうちにパッキングをしました。
ロッド1本にリュックがひとつ、かなり身軽です。
***
さて金曜日、午後に客先に行き、その日の予定のミーティングが16時前に終わりました。
会社に連絡を取ってみると、特に急ぎの仕事は入っていないとのこと。
というわけで、そのままドロンしました。
帰宅し、速攻で着替えて家を出ました。
のんびりビールでも、と思いましたが、金曜夕方の電車っつーのは単なる通勤電車です。
さすがに酒は飲めない。
つか、座れない。
まあ、それはしょうがないとして、現場には19時過ぎに到着しました。
S君はベストの位置を確保してくれています。
HN氏は1時くらいに合流するとのことです。
タイムリミットは土曜朝8時、今までで一番長丁場のヤエン釣行となりました。
***
夕マズメでS君にアタリが1回ありましたが、珍しくバラし。
その後、もう一回S君にアタリですが、これもバラし。
なんつーか、今日のS君、かなりやりとりが雑です。
そうこうしている22時半くらいに俺にもアタリです。
が、これは離されてしまいました。
抱き直しもなしです。
さらにS君にアタリ、これまた雑に寄せてアウト。
どうしたんでしょう。
この日、S君が仕入れてきた情報では、俺らが普段使っているショップオリジナルのヤエンだと「軽すぎて、でかいイカには通用しないよ」だそうです。
それで俺もS君もヤマシタの大きめとかオカサンヤエンなんかを使ったんですが、ダメでした。
ちょっとヤエンの所為にしたい卑怯な二人です。
***
神が微笑んだのは、まもなく日付が変わるころでした。
なんとなく竿先の動きに違和感を感じたんで、少し聞いてみると、いきなり疾走しました。
いや、疾走は言い過ぎですが、ちょっとドラグが鳴ったわけです。
どんだけ言いすぎだよ。
今度は慎重です。
もう、野党の牛歩戦術のような遅さです。
今度はいつものライトヤエンを入れ、じっくりと寄せては走られを繰り返します。
やっと近くに寄ってきた感があると、フっと軽くなりました。
そのまま竿で聞いてみても気配がありません。
うひょー、やっちまった!
つか、まだかかってないなんて!
慌ててアジを回収し、ヤエンを外して速攻で食われたアジを投入です。
つか、どの辺で離したかわかんないっすけど、まあこの辺でしょう。
で、手持ちでしばらく竿を45度くらいで立てて待ってると、ジワーっと抱いてきます。
うそーん、抱いたんだ!
速攻でヤエンを投入すると、今度は「かかった感」がビンビンあります。
とりあえず、ドラグ締めて勝負に出て、アオリを浮かせました。
そして足元まで持ってきて、「S君、タモ、タモーン(カモーン)」と得意のアメリカンジョークで要請すると(嘘)、S君すかさずフォローに入ります。
ああ、九州の先輩でよかった、俺。
で、いよいよランディング、という段になりました。
よく見ると、足一本です。
ピーンチ、俺様、ピーンチ!
とは言ってもS君がフォローしてくれます。
タモを伸ばし、アオリに近づけると・・・・
ドボン!
ホワーーーッツ!
タモ、ジョイントのところからポロっと落ちて、タモ枠だけ浮いています。
ノーーーーッ!
バキャー!バキャー!
このアンポンタンは、なんとタモの枠を流しているわけです。
泳げ!泳いで取りに行け!
と半狂乱で言葉責めにすると、すかさず自分のタモ枠を引っ掛けて回収し、なんだか修理しています。
俺の足一本のアオリタンは時々思い出したように、グイーングイ-ンとか暴れるワケです。
Open6E、史上最大のピンチなわけです。
しばらく、体感的には30分、多分3分くらい待って、ジョイントで折りたためるL字金具を外して枠を柄に直結して、再度俺様をフォローに来ました。
つか、そんな折りたたみとか、最初っから捨てとけ!
車の燃費に影響するわい!
というわけでどうにかこうにかゲットです。
サイズは450グラムの食べごろサイズ。
***
その後、1時くらいになると、HN氏登場です。
それにしてもS君、調子悪いです。
これ、もしS君がデコったら、場所取りをしてくれた恩があるんで、俺様の巨アオリ(450キログラム)を進呈するしかないな、と覚悟を決めました。
そうこうしているうちに、HN氏、アタリが何度かあります。
一回のアジで何と4回抱き直し、5回バラすという神業まで披露してくれました。
そして薄明になりかけたころ、突然S君が「抱いた」と言います。
今日は全然ダメだった寄せがここにきて冴え、ついにゲットです。
やられました、950グラムのナイスサイズです。
***
というわけで、結局8時くらいにあがったのですが、この時点でHN氏5ヒット2ゲット、S君4ヒット1ゲット、俺3ヒット1ゲットという成績でした。
つかNさん、近場での抱き直しを制しての二杯はお見事です。
***
ちょっと思ったことなんですが、イカってやたら目がいいか、やたら鼻が利きますよね?
ヤエンを入れても入れなくてもいいんですが、もしバラシた場合は、その場でヤエンを外して、後頭部が欠けてたり頭がなかったり内臓がビローンだったりするアジを投入すると、かなりの確率で抱き直してくるわけです。
その際、投げ込む場所は「なんとなくこの辺」って感じなんで正確ではないです。
が、それでも抱いてくる。
つまり、今まで食ってたアジがどっかに行ってしまってイライラしてたらちょっと遠くにポチャンとアジが降ってくる。
それが匂いとか視覚でわかるわけっすね。
なんて獰猛、なんて食いしん坊。
***
電車釣行、なかなかいいっすね。
俺の手軽な感じと交通費が気になったS君は電車で行く気満々です。
近々電車で出撃しよう、ということにしました。
というわけで、報告でした、アディオス!
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コメント
以前、熱海に電車釣行したことがあって、
結構快適だった記憶がありますね。帰りはスッカリ車内でビール飲んじゃってたし(笑)
ヤエン盛り上がってますねぇ。いつ行こう? (^_^;)
投稿: まこ@釣庵 | 2008/06/10 23:04
まこさん
電車いいっすよねえ。
今週末も電車で行こうかとか思い始めています。
ヤエンデビュー、お待ちしています。
投稿: Open6E | 2008/06/11 11:46