エコフィッシング フル装備篇
さてさて。
思わせぶりなエントリを残した先週末の詳細を書いておきます。
まあ、結果として、キロアップはまたもやオアヅケでした。
オアヅケされると燃えちゃうんだよなあ、ボクチン。
***
いつものように先週水曜木曜くらいになると、仲間内では「週末どうするよ」のメールが飛び交うわけです。
俺は、日曜が朝から用事なんですが、土曜は夕方近くまで時間があるわけです。
そうなると渓流に行きたいところなんですが、何せアオリがそろそろ終盤、ここらで2キロアップ3キロアップを釣って、神奈川ファンタジスタ流一門内の頭目争いに楔を打っておきたいと権力欲に取り憑かれているわけなんで、やっぱりアオリです。
が、宿敵Tはお留守番だからNG、ファンタジスタS君は奥さんの実家に行くのでNG、HN氏は夜1時くらいなら参戦可能と、どいつもこいつもタマ無しのチキン野郎のボウヤはミルクでも飲んでろ、なワケです。
となると、一人釣行なワケですが、じゃあせっかくだから電車釣行なワケです。
前回は先乗りしたS君に活かしバケツとかタモとかを借りたんで、リュック1つに竿一本、ヤエンケースだったわけですが、今回はS君に借りたものを持っていかないとなりません。
さらに、朝も8時くらいになると結構気温も上がるんで、釣れたイカ(釣れる気でいます、ハイ)をビニールに入れておいといたり、そのまま活かしバッカンに入れて帰宅すると痛みそうです。
電車の中でもイカ臭そうで、中2男子を見るかのようにキレイなオネイサンに見られたらボク恥ずかしいし。
なもんで、ソフトクーラーバッグも準備します。
というわけで、荷物は、
- リュック
- ロッド
- ヤエンケース
- ギャフ
- ソフトクーラー
- 活かしバケツ
となりました。
まず、ロッドとギャフをロッドベルトで固定して1本にしました。
さらに、活かしバケツとソフトクーラーをキャリヤ(キャリ「ア」じゃないって何度も言わすなよ!)に縛りつけ、ソフトクーラーの隙間にヤエンケースを差込みました。
ソフトクーラーも活かしバケツも基本的にソフトなんで、クニャっとしてますが気にしない気にしない。
これで、背中にリュック、片手にロッド+ギャフ、あとは片手でキャリヤをゴロゴロとコンパクトにまとまりました。
コンパク値は6から3になりました。
これを木曜のうちに準備して、玄関において金曜はダラダラと仕事です。
まあ、他の日もダラダラ仕事してるんですが。
***
金曜、客先がハネてすぐに帰宅し、速攻で着替えて19時前に家を出ました。
ゴロゴロを引く手も勇ましく、電車に乗り込みます。
やはり通勤電車丸出しで、ちょっとビールをゴキュゴキュというわけにはいきませんでした。
というわけで、21時くらいに現場に到着しました。
まず、アジを買わずにポイントの様子を伺ってみると、いつもの場所は塞がっています。
すると、前回も来ていた常連さんがいて、横に入れてくださるとのことです。
ありがたい話です。
状況を聞いてみると、ウツボのような魚のようなアタリが頻発で、アオリは全然ダメとのことです。
そんな感じでのんびりしゃべっていると、俺らがいつも入っているポイントに陣取っているカップルがタモを借りにきます。
なんと、ヤエンのアジにシーバスがかかったとのことです。
タモに入ったのは、70センチオーバーの立派な体高のヒラスズキでした。
重さは4キロはありそうです。
これでアジを食ってた犯人がいなくなった、と皆さん気合いが入ります。
俺もアジを10匹買い、ヤエンを一本買って釣りを始めました。
***
22時過ぎに、隣の常連さんにアタリです。
ヤエンを入れるところまで行きましたが、途中で藻にかかったようで、バラシでした。
抱き直しもなかったようです。
その一連を見ていて、俺の竿に戻ったら様子が変です。
ゆっくりと聞いてみると走るではないですか。
22時20分、1匹目のアジでアタリです。
結構強い引きです。
とにかく慎重に慎重に寄せてきて、アオリが浮いた感がわかったのでヤエンを投入です。
何度かのハードなジェット噴射でも放さなかったのでヤエンがかかっていることを確信して、でもヘタレなのでアワセは入れずにドラグを少し強めに締めて寄せてくると、あるところで動かなくなりました。
常連さんと同様、やはり根ガカリのようです。
ビクともしないので、諦めてラインをたぐると、ヤエンごと切れました。
買ったばかりのヤエン、速攻でロストです、ありがとうございます。
その後、22時45分ごろ、常連さんと逆側の隣のウキ師がアオリをゲットです。
2キロは無いでしょうが、1.5は軽くありそうなナイスサイズでした。
きっと俺のを放したアオリでしょう(涙目)。
***
いつものポイントに入っていたカップルとその横のヒトリモノが上がったので、断りを入れてそっちに移動させてもらいました。
これで1時くらいにHN氏が来ても大丈夫。
1時15分ごろ、快調に泳がせていた3匹目のアジにアタリがありました。
こっち側は海藻が少ないので早めの勝負ができます。
まず竿をゆっくりと立ててアオリを浮かした感が出た段階でヤエンを投入し、竿を寝せて横にゆっくりと移動します。
なんとなく、その方がイカに違和感を与えない気がしたんで。
何回かのジェット噴射をかわしてある程度寄せたところで竿を立ててみると、ヤエンが到達してアオリにかかり、グンっと重くなる感覚が伝わりました。
いつもこんなだとわかりやすいのに。
そのままゆっくりと寄せてくると、水面まで浮いてきて、きっちりフッキングしているのが確認できました。
隣の常連さんにタモ入れしていただき、ゲットしたのは、580グラムのメスでした。
なんつーか、ちょっと鮮やか、俺。
そうこうしているうちに、検問にひっかかって大幅に遅れたHN氏が2時くらいに到着します。
仲良く竿を並べてビールをグビグビやらかします。
***
2時半を過ぎたころ、4匹目のアジが2度の投入で潜らなくなってきたので胸ビレをカットしました。
で、泳がせてみると、なんとか潜る、つか沈む状態です。
勝負は3時半くらいからの薄明だと思っていますので、その過労死寸前のアジを投入し、1分間に1回くらいの間隔で3回くらいシャクって放置しておきました。
するとアタリです。
ヤエンを投入して寄せてくると、なんかヤケに軽いです。
結局、最後は抜き上げました。
そこそこサイズのケンサキゲットです。
これで2種目達成です。
現時点でアジ4匹で3ヒット2ゲット、好調です。
あとはキロアップ2キロアップ3キロアップだけです。
が、ここからが地獄の始まりでした。
***
勝負どころの3時過ぎくらいから猛烈に眠くなりました。
ウトウトしていて、目が覚めた3時45分ごろ、竿先が止まっています。
すかさず竿を立てて聞いてみましたが、アオリが乗った気配はありません。
回収すると、後頭部をかじられた5匹目のアジが帰還しました。
すぐに投げ直しましたが、抱き直しはありませんでした。
***
ちょっとこれで気合いが入って、6匹目のアジを投入します。
注意深くアジの動きをメンテナンスしながら待つこと20分、突然ラインがゆっくりジジジジジジ・・・・と出始めます。
これはでかいアオリの兆候です。
エンペラでホバリングしている状態だそうです。
そして、突然ものすごい勢いで走り出しました。
感覚的には50メートルくらい一気に引き出された感があります。
このままだと藻や根に突っ込まれそうなんで、竿を立てて浮かせにかかります。
それにしてもすごい引きです。
ちょっと寄せてはすぐに引き出されます。
しばらく落ち着かせようとフリーにすると、どんどん出ていくので、これまた不安になってまた浮かせにかかります。
結局これが違和感を感じさせたようで、途中で突然放されてしまいました。
アジは頭が完全に無い状態、内臓もちょっとだけ残っている状態で戻ってきました。
無念、です。
これ、取りたかった。
常連さんなんかに聞いてみると、走っている間はアオリ自体は浮いているんで、無理に綱引きはしない方がよく、我慢して止まるのを待つ方が良い、とのことでした。
***
明るくなってから、7匹目8匹目のアジは全然ダメで、9匹目のアジもだいぶ弱ってきました。
9時ごろ、まだ泳ぐので胸ビレを切らずに再投入です。
着水して、竿を寝せてアジをしばらく泳がせていると、いきなり竿先がモタって、ジワーっとラインが出ていきます。
ヤエン人生初の手持ち泳がせ状態でのアタリです。
しかもさっきのように、エンペラでホバリングしているような感じで、でかそうです。
アジを投入後すぐだったので、比較的水面近くで抱いたんだろうと思い、一気に勝負に出ることにしました。
今回は早く到達するために、重めのヤエンを投入です。
アジまでの距離が近いこともあり、すぐにヤエンが到達した感がありました。
その後に、いきなりすごい突っ込みです。
これはかかったんだろうと、必死で寄せますが、これまた手ごわい。
ものすごい勢いでスプールが逆転します。
竿を立てて、受かせにかかると突然動かなくなりました。
このポイント、手前から15m前後に基礎が入っていて、それより先がカケアガリになっています。
そこにアオリがついているみたいですが、干潮のときはこのカケアガリにかかってしまうことが多々あります。
このときも、上げ3分くらいで、潮位はかなり低いときでした。
しばらく待ってアオリを走らせようとしたりしましたが、結局動きませんでした。
またもやヤエンごとロストです。
かなり放心してしまいました。
***
結局10匹目も過労死し、その死にアジでしばらくシャクリなんかをやってみましたが何も起こらず、10時半くらいに納竿としました。
最近そこそこ好調のHN氏は調子悪く、アジ7匹で3ヒット0ゲット、ヤエン投入は1回だけだったそうです。
帰りはどうせ同じ方向だから、とHN氏が乗せて帰ってくれたので、交通費は1000円ちょいでした。
うーん、エコ。
***
結果、アジ10匹で6ヒット2ゲットです。
バラシの4ヒットのうち、ヤエンを入れたのが2回、これはどちらもヤエンごとロストです。
1キロないくらいのアオリだったら、そこそこの竿のパワーを利用すれば浮かせることができます。
でも、いいサイズになると、竿のパワーだけでは如何ともしがたいわけです。
強く寄せれば違和感感じて放すし、慎重すぎると根に巻かれるし。
やはり自然界の強者はたいしたもんです。
とにかく、ここのように海藻が多いところは放置をするとすぐに藻に潜られてアジが弱るし根ガカリもします。
竿先が止まったらすぐに竿を上げて、アジを藻から放してあげて、また泳ぐのを小まめに確認してやるといいみたいです。
事実、この日は丁寧にアジの動きをメンテナンスしたので、泳がせ中の根ガカリは全くありませんでした。
藻から放すときは、プチプチっと海藻が切れる感覚があるのでわかると思います。
アオリが抱いているときも同じで、ゆっくりとロッドを立てて、このプチプチ感がなければある程度浮かせている、ということが感覚的にわかります。
いずれにしても、課題盛りだくさんです。
渓流も・・・・とかの欲張りをせずに、シーズン終了まではアオリでがんばってみようかと思います。
***
ちなみに今回はアオリの白子(メスなんで、何て言うんだろ)も食ってみました。
表面が乾く程度に軽く炙って、ポン酢と柚子胡椒で食べると、淡白ですが非常にコクのある美味でした。
刺身はアオリとケンサキを半分ずつ、2日に分けて食いましたが、これは1日目のアオリの皿です。
キモが立派だったんでキモ醤油にしたり写真のように輪切りにしてナンコツと食ったり、日本酒を堪能しました。
***
以上です、キャップ!
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コメント
よしよし、まだ俺のがデカイの釣ってる。 爆
それにしてもやっぱヤエンは強いですねー。
生餌なんでやっぱ抱かせるまではエギより強いんですねー。
問題はやりとり。。。ですね。
今年中にキロアップとってくださいね!(ニヤリ
ちなみに卵はこっちでは「マコ」と言いますですよ。
投稿: kid | 2008/06/16 18:33
Kid
ごぶさた。
結構忙しいみたいやね。
そのとおり、アタリ自体はそこそこあるけど、それからが全然ダメだ。
そういう意味では、エギと比べるのはちょっと無理があるね。
一度ヤエンやってみる?
俺んとこでもメスの中にいるのはマコなんだけどね、なんかいわゆるタラとかのマコみたいにツブツブ感が無いんでマコじゃないんかなあ、と思って。
投稿: Open6E | 2008/06/16 19:01
やっぱヤエンは私には出来ないな、イライラが溜まってしまいそうです。
とりあえずなんバイかは獲れているので良い感じですね。私の方はこの処獲れていないのでそろそろアオリの引きを楽しみたいですね。
投稿: 部隊長 | 2008/06/17 08:14
部隊長さん
俺もすぐイライラっつーか飽きる方なんですが、ヤエンの場合はアタリが多い分、飽きないんですよ。
で、色々と工夫がそのまま効果に現れたりするもんで。
同じトラウトを釣るのにルアーもありフライもあるように、たまたま対象がアオリなだけでエギとヤエンは全く別の釣りですね。
どっちがすごいとかじゃなく、どっちも面白いです。
それを踏まえた上で、あえて、あくまでも俺の中限定という話で言うと、エギで獲る方が俺にとっては「エラい」んです。
とってもプライベートな感覚なわけですが。
投稿: Open6E | 2008/06/17 23:15
アジを入れてるバケツってどれくらいの大きさなんでしょう?
10匹に必要な量の水を入れるとかなり重くないですか?
ちなみにアジってブクで結構もつモンなんですか?
投稿: まこ@釣庵 | 2008/06/18 23:09
まこさん
ブクは電池満タンで2回から3回は持ちますよ。
俺のバケツはダイワの30センチ径で高さ20センチのバケツです。
ってことは、容積は
15*15*3.14*20=14130≒14リットル
なワケです。
大体アジ1匹に水1リットルが必要なんで、10匹は大丈夫です。
ただし、2-3時間に一回くらいは水を半分くらい替えます。
特に暑くなるこれからの季節はコマメに替えた方がいいです。
これで、いつもエントリしているような時間くらいはフツーに元気です。
投稿: Open6E | 2008/06/19 00:49