伊豆での夏合宿以降、青物が釣れていません。
8月末の真鶴方面、それに先日の伊豆でのトライアスロン遠足、どちらもほとんど回遊が無く、ただただ投げ巻きを繰り返したという悲惨な結果でした。
先週末、そんな現状を打破すべく一昨年、昨年とこの時期好調で結果も出ている三浦半島方面に出撃し溜飲を下げることにしました。
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ここ最近の2連敗、どちらも宿敵Tと二人での釣行なのです。
しかもTの野郎、先々週末に今年のラスト渓流として山梨方面に相方と出撃してボーズだったとのことです。
(相方が20センチくらいのイワナを1ゲット)
なんというか、匂います。
サゲチンの香ばしい香りがします。
少なくともこの2連敗に関しては、直前情報ではガンガンではないけどまあ普通に釣れるだろうとの話だったのですが、蓋を開けてみれば回遊そのものがほとんど無いという結果なのです。
こういう負のオーラを背負ったヤツ、ヤだなあ。
お前が言うなでございますか、ありがとうございます。
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とにもかくにも釣り場は決まりました。
直前情報でも釣果は上々。
まずはいつものようにファンタジスタS君とTに対し、土曜未明に出て午前中一杯というプランでのお誘いをしてみます。
S君は参加、Tは仕事の関係で微妙、とのことでした。
よし、Tが来れないならOKかも。
しかもS君、今年の青物はなかなかの好調です。
夏合宿でも2人して結果が出せたし。
今回は、ジグに加えて遠投カゴサビキの仕掛けも用意することにしました。
これで完璧、死角ナシ。
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週も後半になってくると、Tが参加できそうだとの意向を示してきました。
チラっとイヤな予感がしましたが、釣果情報によるとジグでももちろん、サビキだとかなり安定した釣果を出している模様なので無理やりに不安を打ち消しました。
そして金曜日、天気予報を見ると土曜は午前中一杯雨が降る模様で日曜は良い天気のようでした。
雨の中で濡れながらってのもキツいので、急遽予定を1日先送りにし、日曜未明出発で日曜午前中一杯くらいというプランに変更しました。
ところが、S君が日曜は昼から予定アリでケツカッチンのため朝8時には撤収しないといけないらしく、現地集合現地解散の別働隊にしてほしいとのことなので、本隊はTと2人となりました。
おいおい、大丈夫かよ。
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今回用意したタックルは、8.3フィートロッドに3000番リール+1.5号PE+20ポンドリーダーで20グラム前後のジグをやるライトショアジギングタックルに、遠投磯竿に4000番リール+4号道糸の遠投カゴサビキのタックルの2種類です。
もちろん、現場に早く到着してしまったときのためのシーバス用のルアーや、ターゲットが小さいベイトについてしまったり遠距離での早い勝負が必要なときのための弓角セット、さらにS君が夜中にアジをやると言っていたので釣れた小アジを奪っての泳がせ仕掛けなど、ソルトマンのタシナミセットも用意済です。
S君は、一応ルアータックルも持っていくけど、基本的にはサビキメインでやるそうです。
Tも同様にサビキメインで、とりあえず一本獲っておくとのことです。
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さて土曜夜。
S君は21時現地到着で出かけていきました。
この段階で最後の情報収集をしてみると、土曜午後の雨が上がった後にソウダの回遊がそこそこあったそうです。
まあ、大丈夫でしょう、大丈夫と思いたい。
我々は1時出発のはずだったのですが、とにかくキモチの盛り上がっているTに急かされて、結局0時に出発しました。
この時点でS君のアジ狙いは全くの不発、まわりではちょっとだけタチウオが釣れているみたいです。
買い物などをして、現地に着いたのが1時ちょっと過ぎです。
S君は相変わらず異常ナシなので、23時くらいから仮眠をしていたそうです。
Tは早速仕掛けを作ってサビキを投入しています。
俺はそこまで焦る気持ちが起きないので、シーバスルアーなどを何投かしましたが、すぐに飽きてしまいました。
結局、酒をかっくらって、2時半くらいから4時半くらいまで仮眠をしました。
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目が覚めて明るくなるのを待ちます。
その間にジグとサビキ、それぞれのタックルをセットしました。
5時半近くになってだいぶ明るくなってきたので戦闘開始です。
2人は初っ端からサビキです。
ガツガツしやがって。
俺はまずはジグです。
なんとなく鳥もいて、なんとなくイイ感じの表層です。
丁寧に底を取って、鋭いワンピッチをかましていると、来ました!右隣のジグ師に!
ロッドをグリングリン曲げて上がって来たのはナイスサイズのワカシ(変な表現)です。
これでテンションが上がりました。
もう必死のシャクリです。
ロングジグに変えたり、色を変えたり、アクションを色々と試します。
すると、来ました!左隣のS君に!
漢の抜き上げで見事キャッチしたのはこれまたナイスサイズのワカシです。
どうもワカシが回っているみたいです。
しばらくしてちょっと遠めのエサ師にもワカシが上がりましたが、立て続けにヒットする感じではないので大規模な回遊という感じではなさそうです。
それでも誇り高きジグマンの俺は白目を剥きながらキャストキャストキャストです。
するとヒットです、俺に!
が、ゴゴンと来たものの、フッキングには至りません。
もうコレモンで気合いが入ったので、白目を充血させてキャストキャストキャストです。
そうすると遂にヒットです!またS君に!
ブチ抜いたのは、サイズこそ30センチちょいですが、丸々としたマサバでした。
ムキー、ムキー。
Tを見てみると、完全にテンパった顔をしています。
負け犬の顔をしています。
多分、俺も同じ顔をしていたのでしょう。
俺も覚悟を決めました。
ジグからサビキにチェンジです。
誇り高きジグマン?アホか。
誇りじゃオナカは一杯にならんのじゃ!
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それ以降はワカシの回遊がなくなった模様なので、S君は7時くらいに撤収してしまいました。
その勝者の余裕がムカつきます。
左からT、S君、俺という並びで、真ん中のS君にだけ釣られたのがたまりません。
Tと俺は「このサゲチンヤロウが!」とお互いに対して毒付きながら降ってくるコマセを浴びつつキャストを繰り返します。
仕掛けを流してウキを横目で見ながらお互いにメンチ合戦です。
俺の経験上、ソウダが回ってくるのは日が上がってしまったくらいです。
そう、ちょうどこの後7時半から8時くらいです。
S君にはクーラー満タンのソウダの写真を送りつけてやります。
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そしてその後3時間、10時にコマセが切れて終了するまでに、周囲を含めて魚が一匹も上がりませんでした。
さらにコマセを買い足して望みをつないだり、ジグやツノに変更して望みをつないだりする気力体力は俺らには全く残っていませんでした。
10時過ぎに撤収をし、ここ最近のTとの釣行の帰路で流行しているエロワードしりとりをしながら帰ってきました。
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ついに3連敗です。
魚がいて釣れなかったのなら腕とか工夫とかのせいにできます。
魚が回ってこないというのは運のせいにできます。
確かに前回のトライアスロン遠足までは、運のせいにもできるでしょう。
が、今回は実力で魚の回遊を阻止した気がしてならないのです。
その実力は、俺なのかTなのか。
なんだかんだと俺は夏合宿で結果を出しています。
そういう理由で、俺はTがくさいとにらんでいます。
ちょっと前までは「漢の10番勝負」などと景気の良い釣行をしていたのですが、この調子では今後サゲチン王決定戦になりそうな気配です。
大体あと1ヶ月の青物シーズン、あとワンチャンスツーチャンスをモノにしたいので出撃します。
できればTとは別で!
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