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2009/11/26

D.I.Y. Spirit

パンクのアティテュードでよく語られるのが、D.I.Y. (Do It Yourself)スピリット、すなわち何でも自分でやろうという精神です。
曲作り、マネージメント、プロデュース、広報、何でもかんでも自分達でやってしまうのです。
インディーズレーベルなどもこの精神から始まっていますね。

さて、パンクとは関係無いのですが、俺の周りには何でも自分でやってしまうという人が多いです。
特に何かを作ったりとか修理したりとかの分野において顕著です。

手先の器用さということもあるのでしょうが、そういう人々は何よりも発想とか着想が俺に無いものを持っているのです。
部隊長さんKid相方店長Qなどがそのタグイです。

それに反して俺は、ほとんどそういうことがダメなんです。
手先は決して器用ではないですが、それほど不器用でもないです。
が、何か壊れたりしたときに、まあそんなもんか、という感じでソリューションを思いつかずに諦めて新しいものを買ってしまったりします。

例えばウェーダー。
俺は扱いが雑なのか、年に一回くらいはどこかが破れてしまいます。
その都度、諦めて安物を買いなおしていました。

ところが今年の春に部隊長さんとKidなどと丹沢に行った際、彼らがやっているウェーダーの補修方法を詳しく教えてもらいました。
実際に自分でやってみるとこれが何とかなるもんなんです。
今だに破損箇所には問題なく使えています。
さらに宿敵Tのウェーダーまで補修できてしまったくらいです。

***

つい先日、タモの枠が壊れました。
タモ枠の柄にネジ込む部分のちょうど反対側の継ぎ目が外れてしまったのです。

俺は普段、2000円くらいの安物の枠を使っています。
ステンレスで稼動する部分が固着するのか、使用後にちゃんと水洗いをしていたにしても2年くらいで腐食して取れてしまうのです。
まあ、このあたりが安物かそうでないかの違いなのかもしれませんが。

これもウェーダーと同様、今までは諦めて買いなおしていたのですが、今回は妙に惜しく感じたので色々と試行錯誤をしてみました。

まず、タモ枠を折りたためなくてもいいんじゃないか、と。
いわゆる丸く開いた状態を保っているままにすることを考えました。

最も安易な方法は、元と同じ形にした後にテープなどでグルグル巻きにしてしまうという極めて雑な方法なのですが、水中に入ることが前提のタモ柄にテープはやっぱり無理っぽいですね。
針金でグルグル巻きも考えましたが、かなりグラグラしそうです。
かといってステンレス素材を接着剤で付けたとしても強度は期待できなさそうです。

***

さてどうしようと思っていた矢先、たまたまホームセンターに行く機会がありました。
そのとき車に壊れたタモ枠が載っていたので、それを持って入店し、DIY相談コーナーで聞いてみました。
そこで提案してもらったのが、ドリルで元々の軸が入っていた部分に穴を開け、そこにボルトなどを入れてはどうか、とのことです。

こんな小さな穴、開くんかいな、と思ったら電動ドリルドライバーにステンレス用のドリルビットを付ければOKとのことです。
こんな俺でもなぜか電動ドリルドライバーは持っているのです。
よってドリルビットだけを買えばいいわけです。

この辺が俺の限界なんですよ。
俺だったら、穴を開けようとかまず考えもつかないんです。

穴が開くとしたら、あとはその穴に何を入れるかですね。
最初は上記のように小さいボルトを入れてナットで止めようかと思っていました。
ところがDIY相談コーナーのアニキ(オッサンでしたが)は、ボルトだと固定されすぎてしまって最悪折りたたみができないかもしれない、と言うではないですか。
要は、元々と同じ機能を復元することを考えているのです。
ステキ、アニキ(オッサンでしたが)。

で、アニキ(オッサンでしたが)の提案は、割りピンというものです。
こいつを穴のサイズに合わせて挿入し、パカっとご開帳した後に余分をニッパなどで切り、あとはペンチなどで曲げてひっかからないようにすればいいとのことです。

というわけで、材料費はドリルビットが400円くらいに割りピンが150円くらいでした。
ドリルビットは消耗品ではないので、実質材料費は数10円程度です。

***

さて作業です。
まずは穴あけです。

電動ドリルにビットを付けて、「キリ」モードにしてギューンとかまします。
あっと言う間に貫通しました。
実質3分。

そして割りピン。
これまた簡単で、挿入ご開帳切断加工でざっと5分。
加工部分でちょっとカナヅチで打ってぴったり感を出したりしてみました。

091126_215601

なんだかんだで10分で完了です。
仕上がりも我ながら上々です。

こんなんだったら今まで捨ててきたタモ枠、とっとけばよかったです。
ウェーダーのときも同じこと思いましたが。

***

さて、なんかうれしくなりました。
誰かタモ壊れないかなあ、修理するのに。

とりあえず、投げ竿のリールシートがぶっ壊れたのでこれの付け替えやってみようかな。
せっかくシーズンオフだし。

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