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2010/05/20

春合宿2010ラップアップ2:根魚

春合宿2010のラップアップ第2弾です。
ここではソイやメバル、すなわち根魚について書きます。

***

合宿前に部隊長さんからの提案は、ゴロタでのソイゲームとマル秘ポイントでのメバルゲームでした。

釣行は

の3日です。
もっとも、5日目は前日の22時から24時までなので、正確には5/5の4日目夜なんですが、そのままトライアスロンに突入したので5日目としています。

普段、横浜とか三浦とかでメバルをやるとき、あるいは伊豆でも港内で根魚をやるときは、ティップが柔らかいロッドに3ポンドから4ポンドのライン、1.5グラムくらいのジグヘッドやメバトロボールを使います。
が、今回はラップアップ1で書きましたように、バスロッドクラスのピンピンのロッドに6ポンドライン、3+グラムのジグヘッドという組み合わせを推奨されました。
実際にやってみて、この(メバルとしては)ヘビーシステムは冗談ではないというのがわかりました。

釣果は

  • 5/2 (初日)
    • 河津川河口付近ゴロタ場:ソイ 3ヒット0キャッチ
  • 5/3 (2日目)
    • マル秘ポイント:メバル1アタリ0ヒット、部隊長さん32cmメバルをキャッチかつカサゴ?を根に潜られバラシ
  • 5/6 (5日目)
    • マル秘ポイント:10ヒット9キャッチ(23-28cm)、S君も10ヒット9キャッチ最大27cm

と、メバルはなかなかのもんです。
ちなみに5日目のメバルですが、初っ端に尺ありそうなのが2本釣れたので、キープするために2重にしたビニールに入れてテトラの隙間に置いときました。
3匹目をキャッチすると25cmくらいで、それもキープとしてビニールに入れておいたのですが、そいつが暴れたときにでかかった2本のうちの1本がヒレで破れたビニールの隙間から落ちてしまっていました。

Imgp1411_640

釣りを終了してテトラ地帯から上がった後の写真で、ちょっと凄惨な感じがしてすみません。
この一番でかいのが28cmです。
すでに死後硬直していて曲がっており、それで計ったら28cmなので、まっすぐな状態だと尺いったかもしれません。
また、ビニールの隙間から落ちていったのがこれよりも大きいほうだったとしたらそれは間違いなく尺あったと思います。
(必死だな、俺)

自分の中では尺が取れた気がしていますが、ちゃんと計った上でなく自分自身も確信がもてないだけに残念です。

***

まずはソイです。

初日の午後、下げ一杯くらいのタイミングでゴロタに行きました。
足元はニーブーツを履いていたのですが、濡れた海草が付いているようなゴロタは思ったより滑って怖かったです。
できればスパイクを履くのが良いと思います。

釣法はわりとシンプルです。
干潮のゴロタですので、岩と岩の間にちょっとした隙間があります。
波が来るとこの隙間から潮が出てきて、波が引くのと一緒に潮もこの隙間に入っていきます。

ロッド半分から1本分くらいワームを垂らしておき、波が引くタイミングでポチャンと隙間に落としてあげるとワームも隙間に引き込まれます。
ここにソイがいれば食ってくる、だそうです。

で、確かにシンプルではあるのですが、うまく隙間に吸い込ませるのって案外難しいです。
あと、キャストするわけではないので、ロッドが長すぎると操作しにくいです。

一つの隙間を見つけたら2、3回試してみて反応が無かったら次の隙間という探り釣りですので、気がついたら結構な時間が経っていました。
うまく入ると、ゴンゴンとアタリがあるのですが、ロッドをビシっと立てれるシチュエーションではないのでキャッチに結びつけるのは難しかったです。

3ヒットのうち2ヒットはゴンゴン来てそのまま潜られてしまい、部隊長さんにいただいたワームとジグヘッドをロストしました。
もう1本は食ってくるところが見えて焦ってしまってスッポ抜けでした。

この釣り、テクニカルではないですが、魚の付いているところを見つけきれるかで釣果にかなりの差が出ると思います。
思ったより奥が深いですね。
ド干潮でやることが無いようなときに楽しめると思います。

***

さてメバルです。

部隊長さんの話では、「このポイントは最低でも25cmだから」という場所です。
普段ホラ吹きだったり誇大妄想発言をする部隊長さんではありません。
が、それでも釣り師です。
5のものを100とは言わないでしょうが、5のものを10と言うのに罪悪感は無いはずです(コラ)。

この連れていってもらった場所に入ったが2日目の4時くらい、上げ7分です。
結構バーティカルなテトラで、濡れている部分をラジアル底のニーブーツで歩くのは怖かったです。
前日のゴロタとこのときのテトラでスパイクブーツを購入する決心がつきました。

部隊長さんのインストラクションは「立ち位置から扇形にキャストして、潮が払い出している方向があったら重点的に攻める、何投かしてみてダメだったら立ち位置そのものを変える」「キャスト後にひと呼吸(2-3秒)おいてスロー&ステディでリトリーブをする」「タナは海藻に当たるのを感じる程度」というものでした。

開始からほどなく部隊長さんにヒットです。

Kc3i0007

後ほど計測したら、これが32cmのメガメバルでした。
尺が出る、サイズが出るってのは虚言ではなかったんですね(コラ)。

このわりとショッパナのキャッチで俺のモチベーションも上がりました。
こういうとき、集中力の持続度合いが違うんですよ。

最初、「払い出し感」がなかなかわかりませんでした。
使うワームはストローテールなどのストレートワームなので、払い出しを感じたら明らかに違う感じがあるそうです。
しばらく、その感覚を掴むのに苦慮していましたが、しばらくやっているとなんとなくわかってきました。

何箇所目の立ち位置で、払い出し感を感じたのでちょっとずつ角度を変えながら探っていると、ゴンゴンと来ました。
すかさずファイトに入ったのですが、残念ながらフックアップには至りませんでした。
でも、ちょっとわかった気になりました、思い込みも大事。

***

そして5日目のトライアスロンのショッパナに再度ここに入りました。
満潮が23時なので、22時くらいから開始です。

S君には「立ち位置から扇形にキャストして、潮が払い出している方向があったら重点的に攻め、何投かしてみてダメだったら立ち位置そのものを変え、キャスト後にひと呼吸(2-3秒)おいてスロー&ステディでリトリーブをし、タナは海藻に当たるのを感じる程度で」と部隊長さんに言われたことをまんまオウムのように伝えました、もちろん俺の経験則のように。

結果的には払い出しを探ったりとかその感覚を磨いたりするまでもなく、この日は爆発でした。
2投目からアバウト尺サイズがヒットします。
2時間ほど二人で20匹くらい釣り続けましたが、キャスト方向は変えましたが立ち位置は一回も変えず、でした。

途中でサイズが落ちてきたりアタリがなくなってきたりしたときには、ワームのカラーを変えたりウェイトを変えたりすることで復活しました。
最後、手前の海藻が水面に出て毎回藻ガカリするようになったので終了しました。

数もサイズも文句なしです。
なんか、カンツリのようなモードでした。
メバルも尺が近くなると引きも凄まじいですので、ファイトも楽しめましたし。

S君は「横浜のメバル釣りが何だったんだ、って感じですよね」と早速悪い意味での「伊豆って最高感」を口にしています。
でも、これって伊豆のポテンシャルが凄いんじゃなくて、たまたま教えてもらったポイントで良いタイミングで入れたからの結果なわけです。
いや、S君が、じゃなくて、俺も。

「釣った感」じゃなくて「釣れた感」が強いんですよ。
マルタの遡上とか青物の群れに当たったときとかと同じような「爽快だけど爽快なだけ」なキモチなんすよ。

昔、秋の遠足で初めて伊豆に来たときにS君もたまたまアオリがエギでガッツリ釣れた際に、S君は同じようなことを言ってました。
がそれ以来伊豆ではロクにアオリが釣れていないS君です。
ちょっと彼にとってこの成功体験はマイナス要素なるのかな、と思いました。
(思わせぶりな表現は、別エントリのための布石なのです。)

***

メバルですが、部隊長さんが釣った32cmは俺がキープさせていただきました。
その日その後釣れたアオリと一緒に帰宅後すぐにさばき、その夜に滞在先に来た友人家族に振舞いました。
普段はマグロの赤身くらいしか食わないという小学校に入ったばかりの友人の娘がメバルばかりを食っていました。
(このガキ、イカは嫌いなのだそうです。)

S君と一緒に釣ったメバルは3匹をキープして、一旦帰宅したときに速攻で裁いて干物にしました。
塩っ気も干し方(滞在先のオババにおまかせ)も完璧で、淡白でプリっとしていて、ちょうどフグの干物のようだ、というのが翌日夜に食ったオババとオジジと俺の統一した意見です。

***

さて、払い出し感の察知を高める方法ですが、俺なりのリクツを書いておきます。

まず、ロッドとラインにできるだけ角度を付けます。
これにより、払い出しに引っ張られたときに明確に違いがわかるはずです。
かつ、右手(ロッドを持つ手)はしっかりと握らず、リールフットを中指と薬指の間にひっかける程度にして(要はちょっとブラブラするくらいで)リトリーブすると、ロッドに伝わった感じが殺されず、良くわかるようになりました。

あと、リグですが、浅いポイントですので軽いジグヘッドでも良いのかもしれません。
が、基本的に飛距離が必要な場所です。
手前10mくらいに藻場があり、その向こうにキャストして藻場に差し掛かったくらいでヒットするケースが多いので、固めのロッドでできるだけ長距離をキャストするためには、3グラムはあった方がいいと思います。

メバトロボールとかを使うのも手だと思います。
が、メバトロってヒットしてからアワセるのに少しタイムラグがある気がするのです。
藻場の上でヒットして、ヒットと同時に一気にゴリ巻きで藻場に潜られないようにするというこの場所での釣り方だと、そのタイムラグでバラシが増えそうな気がします。
このタイムラグ、実際はどうなのかはわかりません。
が、俺がそう感じてしまっているので、信用できないすなわちモチベーションを保てないんです。

ジグヘッドのウェイト調整ですが、軽すぎたり重過ぎたりするときに、イチイチジグヘッドを結び替えるのってメンドクサイですよね。
俺は、ガン玉を買っておいて、それを足していくことで調整しています。
というのも、俺が普段使っているジグヘッドは1.5グラムから重くても2グラムくらいで、かといって3グラムのを買い足したくも無いので、釣具屋で買っておいたのです。
3Bというガン玉が大体1グラム、6Bというガン玉が大体2グラムになりますので、これらをそれぞれ持って行きました。

例えば、3グラムでやっていて、ちょっと飛距離が欲しくなったときには3Bのガン玉を打って4グラムにします。
そして、4グラムでは重過ぎる状況に戻ったら、一旦ジグヘッドを結び直せば良いのです。

この方法、悪くないと思うんですが、どうでしょう。
もし参考になりましたら幸いです。

***

というわけで、根魚編でした。
あと1回でラップアップが完結するかな?

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