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2010年7月の10件の投稿

2010/07/31

大沖縄展と飲んだくれの夜

昨晩は新宿伊勢丹の大沖縄展に行きました。
泡盛試飲で気持ちよくなり、岸本食堂の出店で沖縄そばを食いました。

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その後、レトルトのタコライスの素と沖縄そばの乾麺を買い、屋上ビヤガーデンに行きました。
ライブを聞きながらオリオンビールをタラフク飲んでゴキゲンでした。

結局それで勢いがついて、ビヤガーデンの後に二軒ハシゴし、最後はいつものバーで久しぶりに朝までコースでした。
店長Qとナマズ話で盛り上がったり、ギター引っ張り出してセッションしたりと熱い夜でした。

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2010/07/28

機動力増強

先にエントリしましたように、先週末の土曜の夜は花火大会でした。
会場目の前に住んでいる友人に招かれ、たっぷりと酒を飲んでもちろん花火はほとんど記憶にありません。

***

明けて日曜日。

昼くらいにまたもや釣具をイヂりつつ、ナマズのことを考えていました。
最近のテーマである、多摩川水系でのナマズキャッチ作戦です。

要はポイントの調査なんですが、小回りの効く機動力が無いんです。
車で行くと、駐車を考えないといけないし、かと言って歩きっぱなしだと効率が悪すぎる。

そう、ちょうどいいのがチャリンコなんです。

***

数年前までは俺もチャリンコを持っていました。
第一次ナマズブームとか恋の道シリーズとかではチャリンコの写真も掲載されていたと思います。
その後、雨ざらしになったチャリンコは寿命を全うし、ここ数年はチャリの無い生活をしています。

そして、昨年晩秋に再開したナマズモチベーションが今年の初夏に火が着きました。
今、空前のナマズブームです。
俺の中のオリコンチャートでは14週連続1位とテラオアキラの「ルビーの指輪」を抜き去っているのです。

いつも思っているのです。
チャリンコがあればなあ。
I wish I had a bicycle. (仮定法)

***

最近、チャリンコって流行ってますよね。
やたらとピッチリした派手なウェア着てヘッチンかぶったチャリンカーが週末にその辺を走っていて邪魔ったらありゃしない。

が、良い面もありまして、ドンキホーテやダイエーだけに留まらず、色んなところにチャリンコ屋が開店しているのです。
つまり、購買側にとってみれば、選択肢が沢山あるんです。

***

というわけで、最近オープンした近所の専門店に行ってみました。
もちろん、ハッタリを効かせるためにちょっとサイクリストに見えそうな格好をします。
少しピチっとした速乾使用のTシャツに短パン、足はクロックスのバッタモノです。
どう見ても真夏の堤防の小型青物師です、ありがとうございます。

店員もサワヤカです。
昔ながらの自転車屋のオヤジはいません。

一通り店内を物色し、買う気もサラサラ無いのに20万くらいのチャリの前で腕なんて組んだりしてみます。

すると店員が寄ってきました。

「どのようなものをお探しですか?」
「ドロップハンドルとかカマキリハンドルはちょっとシャバいんで、一文字がいいね。
車輪の軸のとこに巻いておくモシャモシャのヤツは要らないよ。
あと、ゴムボールをスポークの間に固定できるか試していい?」

もちろんそんな高等なボケは言えるわけがありません。

「いや、多摩川をですね、走ろうかな、と思って。」
「そうしますと、ロードレーサーよりはMTBですね。
ただ、100kmを越えるような走行をされないのでしたら、町乗りも考えてクロスバイクも良いかと思いますが」

どうしても俺にナウでトレンディでエクスペンシブなチャリを買わせたいらしいです。
もちろん、百戦錬磨の俺です。
微妙に俺の欲しいスペックのニュアンスを伝え、1万円くらいの攻防戦に持ち込みます。

***

結局、買いました。
8800円の格安を買うつもりが、なんだかんだと口車に乗せられて2万円くらいの6段変速付きを購入です。
ママチャリというにはちょっとシャレています。
かといって、ナウでトレンディな最近の流行チャリでもないです。

チャリンコ屋を出て、多摩川付近をビュンビュン走りまわりましたが快適だし楽しいっす。
最近の変速って、すげえ性能いいんですね。
さすがはシマノです。

***

さて、機動力を確保した俺は怖いっすよ。
チャリに乗っているだけで、同じルアーを同じポイントに投げても釣果が2.3倍になるという統計も出ているくらいですから。

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2010/07/26

劇敗?

さて先週末です。

梅雨が明けたということは、青物を狙うシーズンが到来したということです。
というわけで早速青物退治に行きたいところですが、でもナマズも捨てがたい。

迷っていたところ、ファンタジスタS君からメールが来て、「土曜朝8時帰宅なら一緒に西湘に出撃しますよ」とのことです。
というわけで、土曜朝に西湘サーフに今年弓角初戦として出撃することにしました。

考えてみれば去年はサーフには行って無いんですよ。
なんか、あまりの釣れなさにイマイチ触手が動かないので。

ただ今年は違います。
修理済の投げ竿を一刻も早く実戦投入したいのです。

***

今の季節は大体4時くらいには明るくなります。
現地に3時半に到着するとして、ファンタジスタS君を2時半にピックアップする、ということにしました。
金曜は23時くらいに帰宅し、準備をした後23時半に床に就きました。

ところが俺の「釣り下半身」のナマズ部門がムラムラモンモンとして眠らせてくれないのです。
まあ実際の下半身はドジョウなんですけどね、うるちゃーい。

というわけで、1時ちょっと前には弓角タックルに加えてナマズタックルを車に積み込んでいる俺がいました。
そうなんです、ファンタジスタS邸近くのドブ川でひと勝負してからS君をピックアップすることに決めたのです。

***

ナマズ退治を開始したのが1時半くらいです。

1時間って仕事のときは長いのに、釣りになるとあっと言う間です。
よって、怪しいところを中心に少し早めのペースで撃っていくことにしました。

この「早めのペース」ってのが問題で、ついつい早足になります。
すると、どんなに静かに歩いているつもりでも、やっぱり足音が響くのか、岸沿いにいる魚がボシャって逃げていく回数が結構あるのです。
この魚、鯉だと思います。
つか、鯉だと思いたい、これがナマズだったりしたら悔しくて夢精します。

そんなこんなで、前回ベイトが水面でピチャピチャしていてあたり(その後ヒットがありました)に差し掛かりますが、今回はピチャピチャがありません。
が、それでも水面の感じとか「いかにも」な雰囲気があるのです。

前回のヒットゾーンからもう少し進んだあたりで、流れは穏やかなのに水面が変化しているところにダウンでキャストし、ワンポーズ後にリトリーブを開始すると、「ジョボッ」という音とともにロッドに重みがかかりました。

ヒットォー!ナイスヒッツ!

慌てず落ち着いて白目を剥いて寄せにかかります(全然落ち着いてない)。
イメージでは前回より良く引く気がします。
これはサイズアップか?と思い、慎重にランディングの態勢を取り、魚がこっちに寄ってくる力を利用して、ウリャっと抜き上げました。
お、こないだより重いやん。

と完全に抜き上げた直後、フックから外れました。
一回護岸の上に落下した後、そのまま飛び込んでサヨナラです。

うわー、痛恨。
こんな絵に描いたような「ほぼキャッチしたも同然だけど寸前でポロリだから証拠写真は無いよ」的なのは痛いです。
きっとSの野郎も店長Qのチンカスもこのブログの読者どももそう思うに違いないチキショウ覚えてやがれ、と被害妄想が膨らんでしまいました。

それにしても、きちんとキャッチしたときだったらナマズを触るのもイヤなのに、ポロリのときは思わず手で落水阻止をしようとしたあたり、人間の虚栄心というヤツは恐ろしいですなあ。

その後ですが、ポロリの時点で2時15分を過ぎていたので、予定の支流との合流まで相当に焦りながら釣り下りました。
こういうときってキャストも雑になるしリトリーブスピードが速すぎてしまうんで、往々にして良い結果を生まないんですよね。

結局、1ヒット0キャッチでした。

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ルアーは5/8ozジタバグ(カラーはこのチャートの二段目一番左)で、おなじみのフロントフックの替わりにブレードをつけてリヤにはスイベルで連結したバーブレストリプルフックをつけたものでした。

***

さて、2時半になり、S君をピックアップしてサーフに向かいます。
その間、ずっと俺がバラシた60アップ(すでにサイズは二割増)についての自慢を聞かせてやりました。

これで俺様がどれだけ釣りの神様に見守られていて、この後のサーフでも俺様が一番魚に近いところにいるからキミはヒクツな笑みを浮かべて俺様の近くで神妙にしときなさい、という催眠効果でS君を飲んでやろうと試みておきました。

サーフに着いたのは予定通り3時半くらいです。
早速準備をして明るくなるのを待ちます。

S君は、実は前の週もここに来ています。
そのときは青物は全くダメで、そのかわりにタコを何杯も釣っている人がいたそうです。
そういうのに流されやすいS君は今回はタコエギとタコリグを準備してきていて、まだ暗いうちから必死でキャストしています。

ダメなんだよキミ、そういう風にブレてたらアブハチ取らずになるぞ、とKid先輩言ってたぞ。
そしてS君、見事に数投目で根ガカリし、ロストしていました。

そして4時になり、薄明るくなってきたので、一斉射撃開始です。

通常は18号の天秤を使うのですが、ラインも4号だということで、少し重めの20号天秤でスタートです。
飛距離は周囲と遜色ありません。
あとは俺様のツノを巨大なキハダが喰らいつくのを待つだけです。

しばらくして4時を10分ほど過ぎたころ、ものすごいアタリです。
が、S君に!

なんか、ロッドがグリングリン曲がって、相当苦戦しています。
そして、波を利用してランディングしたのは、なんと45センチオーバーのイナダでした。

むむむ、ムキー!
なんて空気読めないヤツ。
つか、なんて催眠のかけ甲斐の無いヤツ。

S君の隣と俺の2つむこうでもイナダがヒットしていました。

すぐにツノの色とスピードとヒットゾーンとタナを洗いざらい説明させてワラサのヒットを待ちます。
白のツノでキャストして底を取って中速で巻き上げて30mくらい巻いたらまたフォールして底を取って再度巻き上げ始めた直後だそうです。

さあまだか、さあ来るか、と期待に胸と股間を膨らませて(定型文)キャストを繰り返しましたが、それ以降イナダはどっかに行ってしまったようです。

そして5時近くになったころ、S君にまたもやヒットです。
上がったのは35センチくらいのマルソウダでした。
さらに、それからマルソウダを2本上げました。
パターンは上記と同じです。

つか、俺は?俺にコンニチワは?

結局、6時に終了したのですが、俺はノーバイトノーヒットノーキャッチノーウーマンノークライ。
S君はイナダ45アップ、マルソウダ3で、俺様劇敗です。

周りもイナダがS君以外にちょろっと釣れたくらいでソウダはS君だけでした。
これ、劇敗というより、S君の劇勝っすね。

だから悔しくないのかって?
悔しいさ。
死ぬほど悔しいさ。
噛み付いてやりたい。

***

この日は友人の家で花火鑑賞(数年前にエントリしたヤツ)に招待されていたんですが、それならこのイナダとソウダを一本持っていってくださいよ、GWにイカもらったりしてますんで、とか超オトナな対応で俺様に魚を恵もうとしやがります。

が、もらいましたよ、恵んでもらいましたよ。
プライド?無いね。
もちろん花火大会に魚を持ち込んで、厚顔無恥にも「俺様が釣ったブリとカツオを食いたまえ」と刺身を食わせてキャーキャー言われましたとも。

***

とにかく言っておく。

夏が来た。
この夏、俺は優しくないぜ。

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2010/07/23

刑事(デカ)は足を使え!の巻

さて、三連休初日に初のナマズをキャッチしてから、新たなテーマができました。
それは、多摩川水系で釣りたい、ということ。

ファンタジスタS水系は確実に「いる」んですが、ウチから車で30分近くかかるし、やっぱりホーム感が無い。
というわけで、連休の残りは海に行くこともなく、ポイント探しに明け暮れました。

***

まずは多摩川の支流です。
この支流が多摩川と合流するところ(ここで書いているポイント1)から1kmくらいまでは以前に調査していました。

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両面護岸ですが、川までストンとなっているわけではなく、1mくらいの幅の平らなところがあったり、そこに降りるためのハシゴが付いてたりします。
水深や流れ、鯉の有無などは申し分無いのですが、ここはちょっと夜中でも明るいかな、というのが懸念点です。

***

で、土曜の昼は猛暑の中、この支流の続き、ウチから2つ目くらいの駅から伸びるところを川沿いに歩いてみました。

偏光をかけて歩いたのですが、偏光も要らないくらい水深がなく、なかなかの感じです。
が、2kmくらい歩いたのですが、ずっと川までストンとなっている両面護岸でどこにも降りるところがありません。
ここは無理っすね。

大体1時間半くらい歩いて帰宅したのですが、体中汗まみれで歩き損でした。

***

で、ふと気付いたのです。
ウチの最寄駅近くから、多摩川に流れている用水路みたいなのがあります。

ここって、幅が1.5mから3mくらいで、そこそこ水が綺麗で、流れもあって、水深は浅くて、ところどころに石とか障害物や川岸にボサっぽいのもあって、鯉がウジャウジャいて、とナマズがいそうな条件を備えてるんですよ。

ここ、家を出て、10分かからないくらいです。
多分、自宅から最も近い水です。

ここは盲点でした。
もしここがOKだったら、軽く飲んでいても、酔いが醒めていれば徒歩で釣りに行けるではないですか!

というわけで、日曜23時半過ぎに出撃です。
自宅ですでにジタバグをセットし、ショートブーツを履いて徒歩で出撃です。
この手軽さが理想。

入川点から多摩川方向で釣り下りになるのかと勝手に思っていたのですが、実際は多摩川から最寄駅の方向に流れていました。
ってことは、このまま進行方向にキャストすればアップになるわけです。

川の流れはファンタジスタS邸付近のドブ川と同じくらいです。
つまり、アップだと結構なスピードで巻かないとルアーがアクションしてくれないので、ダウン有利ということです。

よって、用水横の道を数10メートル歩いてから水際に降り、ダウンかダウンクロスで釣り下り、降りた場所まで戻ってさらに数10メートル先に行く、という方法で多摩川まで行きました。

しばらく異常なかったのですが、ある箇所でどう立ち位置を取ってキャストしようかを考えていると、アップ方向のボサ沿いでバフッという捕食音が多発しました。

が、この立ち位置はアップにしか投げられず、攻略がかなり難しいです。
ちょっとバカ画伯の絵で説明しましょう。

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捕食音が多発したとき、俺は立ち位置Aにいました。
で、アップでボサギリギリにキャストしたのですが、あっと言う間に流されてしまいます。

また、このポイント、川の中心に板のような仕切りあって水面から出ています。
この仕切りをルアーが越えることはできないので、立ち位置Bからも狙うことが難しいです。
しかもBからだとやっぱりアップであっというまに流されます。

立ち位置Cはこの図では近いようですが、ボサからは結構遠いです。
で、このときは諦めました。

後になって思ったのですが、最初から立ち位置Cから図の紫のX印あたりにキャストしてリトリーブをせずに立ち位置Aとボサの切れ端まで扇形に流して、それからボサにギリギリで引いてくる、あるいは立ち位置Cからすぐ目の前に落として、流れに乗せて立ち位置A近くまでラインを送って流してやる、という方法はどうでしょう。
次回試してみようと思います。

結局多摩川に出るまではノーアタックでした。
そのまま多摩川沿いに旧ファンタジスタS邸前まで歩きました。

しかし夜の河原って怖いっすね。
時々、地元のガキが座りこんでいたりして、その都度臨戦態勢でした。

結局、この用水路出合いから旧ファンタジスタS邸前まではどこも水深が結構あって、何箇所かではキャストもしてみましたが、ナマズの気配はありませんでした。

***

というわけで、自宅周辺の多摩川水系では、期待できそうなところは「多摩川支流出合いから1kmくらい」と「最寄り駅近くの用水路」の二箇所に絞られました。

が、どちらも住宅地の中を流れているので、暗いところが無いんですよ。
現ファンタジスタS邸近くのドブ川よりも明るいです。
実際にナマズがどれくらいナーバスになっているのかがキモのような気がします。

多摩川本流はどうかと言うと、キャパシティとかナマズのサイズとかかなり期待できるとは思います。
が、反面、ポイントを探すのが難しいです。

とりあえず、今は点でチェックしている本流のポイントを、歩き倒して線でチェックしてみようと思います。

刑事(デカ)や新聞記者(ブンヤ)は足を使うのが仕事ですが、ナマ師も同じですね。

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2010/07/21

チェリー卒業 - 詳細編

さて、梅雨も明けました。

先週末のことです。
金曜夜はそこそこ早く帰宅できたので、自宅で酒も飲まずにゆっくりと釣具をイヂっていました。

リールシートを修理中の投げ竿を見ていると、もうすっかり固まったようです。
そうなると、どうしても実際に投げてみたくなってきました。

かと言って、これから出て西湘とかに行くのもかったるいし。

というわけで、0時くらいに自宅を出て、まずは多摩川に向かいました。
なぜ多摩川かというと、何投か試投をした後、そのままナマズ退治に移行できるのです。

というわけで、現場に到着して、まずは投げ竿にリールをセットです。
今回は3号ナイロンの道糸で大丈夫かもチェックする予定でしたが、なんとなく不安だったし、この日の帰宅中に釣具屋で4号ナイロンを買ってしまったので、ラインは4号です。

オモリはジェット天秤をつけるつもりでしたが、万一ブチっと切れて飛んでいったら勿体ないんで、スナップに12号と8号のナスオモリを付けました。
セコいっす、俺。

さて試し投げです。
ブログ的には、最初のフルキャストでリールシートが外れてどちらも川に落ちましたありがとうございました、的な展開もアリなんでしょうが、リールシートの交換はバッチリでした。

しかも安物とは言え一流メーカーFUJIのリールシートです。
まったくガタツキなんてありません。

俺の弓角リールはハンドル一回転で114cm巻き上げるのです、4号ナイロンで20号オモリを90パーセントくらいの力でキャストして回収まで大体100回くらいハンドルを巻きます。
なので、ざっと110mくらいはラインを放出しています。
もちろん、これが飛距離というわけではないですが、俺が弓角をやる場所でしたらこれくらいの飛距離でOKです。

***

その後はナマズ退治です。

俺の中では今年早い時期にナマズをしとめておいて、あとはポイント調査をちょこちょこやって引き出しを増やした上でヒマツブシとかで楽しもうという構想があります。
そういう意味では、この連休でなるべく結果を出したいのです。

そんなわけで、今回は多摩川にいながら多摩川は様子を見ただけで、(アタックだけですが)実績があるファンタジスタS君の自宅近くのドブ川に直行です。

1時過ぎに準備が完了し、釣り開始です。
今回は、ヨサゲなポイントをポツポツ叩くのではなく、じっくりと釣り下りです。

水量はやや少なめですが、流れはそこそこあります。
どれくらいそこそこかと言うと、ダウンに投げるとジタバグが勝手にポコポコ言うくらの流れです。
逆にアップだと、早めに巻かないと泳いでくれません。

そんな感じで、ダウンやダウンクロス中心に探っていきます。

基本的な攻め方は、まずダウンで岸沿いを引いて、何投かして反応がなかったらダウンクロス、場合によってはクロスでボサ下を狙ったりします。
ダウンクロスやクロスの場合は、ほぼリトリーブをせずに、扇形に自泳させつつ、ちょっとずつ巻いて通過させたい場所を通るように調整します。

が、やはり住宅地近くのドブ川なので結構明るいです。
しばらくは何も気配が感じられませんが、橋の下まで来るとかなり暗いです。
これは期待できると慎重にキャストします。

一投目はダウンで岸ギリギリを引きます。

「バフッ!」

橋の下なので捕食音が響き渡ります。
さらにもう一投。
今度はルアーの後ろがモアっとしただけでした。
次のキャストでは反応がなくなったので、対岸を攻めます。

だんだん対岸の距離を長くしていって、明暗の明までキャストして、川の真ん中に沈み石がり、かつ明暗のキワにあたるところを通過したとき、

「バフッ!ガボ!ガボ!」

と三連発でアタックしてきます。
が、乗りません、全く乗りません。

もうこのくらいになると俺も毛穴が開ききってしまって、完全にテンパっています。
目を血走らせて何投かしましたが、そのポイントでは出ませんでした。

しばらく釣り下っていると、俺の歩調に合わせて小魚が表層をピチャピチャ跳ねます。
足音がでかいのかと思い、より静かに歩きつつ、なんとなく期待感があるので慎重にキャストをしました。

少し進んで、ダウンにキャストして、少し同じ場所でとどめておいた巻き始めに

「ガボガボ」

とアタックがあって、ロッドに重みがかかりました。

ついにヒットです、思ったより引きます。
ほぼ岸沿いに寄せてきて、思ったより大きくなさそうなので、抜き上げました。

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キャッチしたのは40センチジャストのナマズです。
細いんで、結構小さく見えます。

ルアーはジタバグの黄色でフロントフックにブレードを付けたもので、フックはトリプルのバーブレスをリヤにのみスイベルで連結してあります。

さらにその後、同じ立ち位置から対岸のボサに向かってダウンクロスにキャストすると、着水直後にヒットです。
ロッドに重みが乗ったので、ロッドを立ててファイトに移行しようとしたらスポっと抜けました。
フッキングには至っていなかったようです。

その後、何度か乗らない感の強いアタックがあった後、支流との合流点に到着しました。
合流の突端から扇型に探っていて、ほぼ真正面にキャストしたとき、ものすごい水面爆発音と共にロッドに重みがかかりました。

ヒットです。
これはでかそうです。
慎重に寄せますが、結構抵抗します。

が、あと3メートルくらいまで来たときに、急にポンっという感じでルアーが外れ、飛んできました。
きっちりとフッキングしていなかったようです。
ナイスサイズだったようなので、痛恨です。

その後、一旦土手に上がって、ひとつ下の合流まで行きましたが、かなりの減水で目の前が砂地になっていたので数投して2:30くらいに終了しました。

その後は店長QやS君に自慢のメールをダラダラでした。

***

そういうわけで、まずはロッドビルダーとしてのチェリーを卒業です。
さらにナマズ童貞としてのチェリーも卒業です。

小さな一歩ですが、まずはコングラット、俺様。

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2010/07/17

チェリー卒業

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0時くらいから出撃し、ついにナマズ童貞を卒業しました。
サイズは40センチと小型ですが良く引きました。
ヒットルアーはジタバグ5/8oz黄色にリアフックにバーブレストリプルをスイベルで付け、フロントフックの代わりにブレードを付けたものです。

結局、3ヒット1キャッチ、アタックは数知れずでした。
ナマズの野郎は噂どおり安藤ミキティにクリソツでした。

以上、うれしいんで携帯から速報でした。

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2010/07/14

ロッドビルディングチェリーボーイ

投げ竿のリールシート交換ですが、先週月曜に行った釣具屋で自前でやるには結構大変だと脅されました
これですっかり萎えてしまい、とりあえず11フィートくらいで60グラムくらいをキャストできるルアーロッドか別の投げ竿(どちらももちろん安物ですが)を探そうかという気分になっていました。

近所の量販店系の釣具屋をいくつか見て大体の値段レンジと品揃えはわかっていたのですが、他に良いのが無いもんかと先週木曜に別のチェーンである量販店に行ってみました。

***

衣替えでリストアップした「買うものリスト」を見ながら、消耗品をいくつか見つつ、ルアーロッドや投げ竿もチェックしていたら、この店にもハンドメイド用の材料を少しだけ置いていることに気付きました。

早速店員に話を聞いてみました。
おとなしそうなワカモノです。

「安物の投げ竿のリールシートが破損したので交換したいがメーカーに頼むと竿ごと交換だから買いなおした方が良いと言われたので自分でやってみようと思うけどこう見えても俺様は相当な不器用なわけで多分あなたが女性に対して不器用である以上に不器用だと思い込んでいるくらいで今まで一度もこういうことやったことないし何よりも相当に大雑把でメンドクサガリだけどこんなダメでチェリーなボクでももしできるなら自前で交換するのにヤブサカでないけどそのへんどうよビシっとしたコンサルティングをシルブプレ」

と3秒くらいでまくし立てました。

こういうタイプの店員って、はっきりとモノを言わないんですよね。
別に釣具屋だけに限らず、電器屋でも不動産屋でもホームセンターでも。
それで大丈夫かもしれないしダメかもしれない、コレもあるけどアレもある、ゲンブツを見ないと何とも言えない、となどなど。

俺はお前のリスクマネージメントのためのノーガキを聞きたくて話しかけたんじゃないぞ、プロフェッショナルとしてのシンプルかつ冷静な意見が聞きたいんじゃこのアマチュアの三文店員!といつでも罵声を浴びせる準備を万端にして答えを待ちました。

すると・・・

「はい、ではまず全体的なお話からします。
時間や手間は特に仕上げにどれくらい凝るかで大きく違ってきますが、純粋にリールシートを交換して頑丈に固定する、という話でしたらそれほど大変ではありません。
方法ですがガイドなどのメーカーであるFUJIのホームページからダウンロードできるものがわかりやすく詳しく書いてありますので、後ほどアドレスをお渡しします。」

お、なかなかヤルやないかい。
各論からでなく総論にある程度の結論を加えて切り出すあたり、プレゼンテーションの基礎ができてるね。
キミの出身校はどこかな?スタンフォード?ケンブリッジ?もしかしたらハーバードかな?
もしボストンだったら色々と懐かしい話ができそうだよね。
ボク?ボクの出身校は福岡県自動車学校さ。

「さて、まずはリールシートですが、お客様がお使いのロッドがハイエンドではなくコストエフェクティヴなものとのことですので、リールシートもリーズナブルなものをお使いになるとよろしいかと思います。
こちらのリールシートでいかがでしょうか?
FUJI製ですので決して質の悪いものではありません。」

コストエフェクティヴとかリーズナブルとかは一言も言ってませんが、まあ、雰囲気で。

「次にスレッドですが、こちらの補修糸で大丈夫だと思います。
リールシート部分ですので、太さは極太が良いかと思います。」

ゴクブトですって、やあねえ。
ちょっとシモネタを絡めてくるあたり、硬軟使い分けるつもりね。
アタシは硬い方が好きだわよ、ぐふふふ。

ところで、これって20mって書いてあるけど、1つで足りるんだろうか。

「おそらく20mあれば、リールシートの交換でしたら3本くらいは可能だと思いますので十分でしょう。」

さて次は問題のコーディング。
月曜の店ではここが大変だぞお前には無理だぞ、って言われたんだよなあ。
(そこまでは言われてません。)

このウルシを使うのかな?
それともエポキシかな?
大体、エポキシなんてポンプ(注射器)が付いて3000円とかするじゃん、しかもウスメ液とか色々いるんじゃねえの?

「もちろんウルシでもエポキシでも良いのですが、簡単に、ということでしたらこちらのコーティング液で良いかと思います。
これでしたら筆を直接入れて糸にしみこませるようにして3度くらい塗っていただければ十分に強度を確保できます。
大体、1回塗って最低でも1日くらい置いていただければ良いです。」

これこれ、ホントかどうかは別として、言い切ってもらえるのが客にとっては重要なワケです。
すてき、抱いて!
試着室で待ってる!

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コーティング液は「クリアー」ではなく「クリヤー」となっているところが好印象です

「筆はヒャッキンとかで3本100円とかで買って、使い捨てにすればいいですよ。
そしたら薄め液も要りませんし。」

というわけで、気になるお値段はリールシートが525円、補修糸が80円くらい、コーティング用クリヤー樹脂が280円くらい、筆がヒャッキンで105円、しめて1000円くらいという財布に優しい結果でした。

***

さて帰宅し、早速作業開始です。

まずはFUJIのサイトに行き、PDFをダウンロードします。
その中から必要なページをプリントアウトして作業部屋に持ち込みました。
ダンボール箱の両端にUの字の切り込みを入れたものを用意し、コーティングに備えます。

まずは現在のリールシートをはずさないとなりません。
ドライヤーで暖めてコーティングをカッターで削りますが、ドライヤーの熱が足りないのか、イマイチはがれっぷりが悪いです。
ちょっと熱を加えてみるか、とライターで、しかもターボライターで炙ってみたら、樹脂が燃えました。
臭い、臭いっす。
実に雑なオトコです、ハイ。

とりあえずそこを皮切りにコーティングをはがしてスレッドを切り、あとは残りのコーティングを定規で削り落としました。
幸い、ターボライターがブランクを焼くことはありませんでした。

次にリールシートをテープで仮止めします。
軸がズレないように注意しながら慎重に作業します、よしイイ感じ。

いよいよ補修糸での固定です。
まずは両端からやり、最後に真ん中を留めるわけです。
慣れるまでは特に最初の巻き出しに時間がかかりましたが、最後の3箇所目、リールシートの中心をやるころにはだいぶスムーズに行くようになりました。
やればできる子なんです、俺は。

で、ちょっとリールを付けてみよう、と実際に付けてみると・・・やっちまいました、上下逆でしたありがとうございます。
もう発狂寸前でそれぞれの補修糸をカッターで切り刻み、ムキームキー言いながらやり直しです。

慣れてきたとは言え、すでに作業開始から2時間くらい経っています。
流石に2回目ともなると作業はサクサクいきますが、逆に雑さが出てしまい、完成後に少し糸が詰まってない感が若干ある仕上がりになってしまいました。

そして最後はコーティングです。
あまり付けすぎず、ゆっくりと糸にコーティング剤を沁み込ませるように、とのアドバイスに忠実に3箇所をやり終えました。
結構シンナー臭しますね、換気注意です。

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というけで、初日の作業は終了しました。

***

あとは数日ごとに重ね塗りをし、昨日の時点で大体完了したように見えます。
実際は糸の隙間も多少ありますし、なんか乾き方もキレイではありません。

が、俺の中では実用に支障が無いくらいのデキだという自信はつきました。
いよいよこの後ロッドビルディングの道を進むのでしょうか?

***

さあいよいよバンホンです。
まずは多摩川あたりで20号ジェット天秤をズガーンと投げてテストをしたります。

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2010/07/09

ロバートジョンソンに関するアレコレ その2

最近、操作系がほとんど壊れた携帯オーディオプレイヤーを入手しました。
Sonyの1GBメモリのローター(わからない子は先生に聞いてみよう!)みたいなヤツです。
何せボタンがほとんど効かないので、再生と停止は本体を振ってうまく接触させるというものすごい使い方をしています。
ボリューム調整なんてちょっとした匠の技が必要です。

で、相変わらずロバートジョンソンを聞いているんですが、ツラツラと思い出したことがあるので書いてみます。
以前書いたものと重複しますが。

***

この人については色んな人が色んなところで語っているので、あえて凄さをここで言うのもナンなんですが・・・・

十字路で魂と引き換えにブルーズを手に入れ、町から町、女から女と渡り歩き、その女癖の悪さゆえに毒殺される。
まさに、ブルーズメンのイメージそのものの人です。
それだけに色々と人々のコダワリを誘うようです。

俺はこのロバートジョンソンに対する世間のコダワリがどうも好きになれません。
もちろん、伝説をかっこいいと思いますし、あこがれはします。
絶対魂を売ったに違いないと思ってますし。

でも俺がロバートジョンソンを好きなのはラモーンズやドクターフィールグッドを好きなのと同じレベルと解ってます。
曲がよくて、演奏が良くて歌が良いから好きだ、とシンプルに考えたいです。

***

ハタチくらいでこの人を初めて聞きました。
そのころはまだコンプリートが出てなくて、アナログの「King of the delta blues singers」のVol1とVol2を聞きました。
世間一般にはロバートジョンソンを聞くお作法のようなものがあって、

  • 初めっからスゴイと思わなかった
  • どちらかというと期待外れだった
  • しばらく経ってから、レコードを整理するときに何気なく聞いてみたら凄かった(このレコード整理というのがポイント。大事な作法です。)
  • それ以来ロバートジョンソンには取り憑かれっぱなしだ
  • やっぱりブルーズはカントリーブルーズやデルタが一番だ

という流れにならないと非国民らしいです。

俺の場合はやや作法どおりでした。
まず初めて聞いた時に、録音のせいか、ギターに聞こえず、ピアノに聞こえました。
そして音が悪いのに閉口しました。

が、ここで書いたように、泥酔してヘッドフォンを付けてボリュームを上げて聞くと、とても繊細でワイルドでカッコ良かったです。
ストーンズやクラプトンなどがカバーしていて、知っている曲が多かったのもすぐ気に入った理由の1つだと思います。

ただ、それからはお作法通りにカントリーブルーズやデルタブルーズにどっぷり行くことにはならず、ビートの効いたシカゴブルーズに惹かれ続けました。

***

大体俺はコンプリート物が嫌いです。
一時期のロバートジョンソン~カントリー/デルタ/クラシックブルーズ偏重の流れはこのコンプリート物がガンガン出されたのが一つの原因ではないかと思うんです。

このロバートジョンソンのコンプリート、実はロクに聞いたことありません。

大体そういうと、ブルーズにうるさいアタマデッカチのチンコチョッピリは

「ロバートジョンソンを聞かずにシカゴブルーズエルモアジェイムズローリングストーンズをウンヌン・・・・」

と鬼の首を取ったかのように批判を始めます。

とってもイヤなヤツだった俺はよく、

「だって、King of the Delta Blues Singers Vol.1 と Vol.2をアナログで持ってるから」

と事も無げに言っていました。
石アタマ野郎もウザいけど、俺もウザい。

だいたいそう言うと石アタマは

「でもアウトテイクが・・・・・ブツブツ・・・・」

と口篭もるので痛快でした。
やっぱりイヤなヤツ、俺。

と言いつつ、実は何度か聞いたことあります。

学生のころ、実家に帰るたびに近所の後輩の家に酒をタカリにいっていました。
今考えても情けないっす。
あまりにもタカリに行くので、しまいにはロコツに嫌な顔をされていました。

酒が進むと、

「こらキサン、ブルーズば聞かせんや!!
エルモアで俺様の魂を焦がしちゃれ!!
このSuch a Kool House Music Vol.6っちゃ何か??」

「いや、Open6Eさん、ハウスってのはですね、現代のブルーズて言われとるヒップホップをテクノロジィで・・・・」

「ヤカマシか!!こんなのば聞く暇があったらマディを1000回聞け!!
早くエルモアをかけんか!!
うううう、酔ってきたぁ。
俺はエルモアの息子だぁぁぁぁ」

と無理難題を吹っかけていたのですが、

「ロバートジョンソンでヨカですか??」

と懐柔されてしまい、

「よしよし、哀れなボブでよろしい。
ただしまず最初にランブリン・オン・マイ・マインド、その次がレッドホットでさらにテラプレイン、ググっとカインドハーティッドそしてカモンインマイキッチンあたりの順番で行こうか。」

「え、っと3曲目何でしたっけ??
あとカインドハーティッドはどっちのバージョンですか??」

「何かそれは??
カインドハーティッドはロバートジョンソンのバージョンたい!!」

後輩、面倒臭くなって一曲目からそのままかけます。
まったく気付かず俺しばし御満悦です。

「こら、キサン、何で同じ曲が2曲続くとか!!」

「だけん、アウトテイクです。」

「そんなんは知らん!!
ラーメン食いに行くぞ!!
車出しやい!
おごっちゃあけん、金貸せ。
うううう、酔った、キモチ悪い。
俺はエルモアの息子だ ぁぁぁぁ」

・・・・・
だからコンプリート物はキライです。

ちなみにコンプリート物、コンプリート盤とは、そのアーティストの全録音をすべて含んだCDで、同じ曲でも微妙に違ったりするテイクがすべて入っているものです。
ロバートジョンソンも録音されている曲は29曲ですけど、アウトテイク(実際にリリースされたレコードに採用されなかったテイク)を含むともっと沢山のテイク(42テイク)になります。
コンプリート盤では、同じ曲がアウトテイクも含めて数度続く、という構成になってます。

退屈なんすよ、コンプリート。

***

クロスロード伝説を一つ。

やはり実家の近所の後輩にヒライ(仮名)という男がいました。
こいつは高校の頃ハードコアパンクのバンドでタイコを叩いてた奴で、よく対バンをやってた関係で知り合いでした。
ハタチを過ぎたくらいになると、こいつもいつのまにかブルーズを聞いて下手糞なハープを吹くようになっていました。
下手すぎてバンドは組んでいませんでしたが。

そして、ハマルと突き進むタイプのようで、ガンガンとブルーズを聞き倒し、イッチョマエの能書きを垂れるようになり、知識合戦になると上からモノを言うようになっていました。
ハードコアだったくせに!
バイトしてやっと古着で買った皮ジャンにファック・オフと書いてたが、スペルミスで「Fack Off」って書いてたくせに!

ある日こいつの家に酒をタカリに行って飲んでました。
またタカリです。
しかも毎回後輩です。

カオスUKあたりのハードコアパンクからロンドンパンクになり、どんどん溯ってマディウォーターズまで聞き倒し、さらにロバートジョンソンまで来た時に、すでにベロンベロンになったヒライは

「Open6Eさん、俺は魂売りますよ。
十字路でブルーズを手に入れてきますよ。」

「具体的には何か?? 」

「XX四つ角のローソンでビスケットを万引きしてきます」

「かー、シブイね、男やね。
待っとくけん、行ってこい。
エロ本はどこに隠しとうとや?」

「行ってきます。」

ヒライは魂を売りに行き、30分ほどして戻ってきました。

「Open6Eさん、行ってきました。
楽勝です。」

「おい、こら、これはチョイスやんか!!
チョイスはビスケットやなくてクッキーたい。
もう一回行ってムーンライトと替えてこい!!」

「ムーンライトだってクッキーやないですか!!」

「やかましか、キサン!!
チョイスは歯に詰まるっタイ!!」

そうしてヒライは敬愛するサニーボーイウィリアムソンにあやかり、それ以来キングビスケットヒライと呼ばれるようになりました。
もう20年近く会っていませんが、はたしてブルーズは手に入れたのでしょうか??

***

そして社会人になり、数年が経ち、平日からやたらと飲みに行く毎日になりました。
当時、遊びで音楽を一緒にやっているような同期なんかと近所のバーを手当たり次第にチェックをしていました。

ある日行ったのが以前から気になっていた店。
スポーツバーと名乗る店なのでマッチョな店だ、とか色々想像があったのですが、とりあえず行ってみました。
結構広いちょっとシャレた感じのバーでした。

はじめてその店に行ったとき、その店の従業員で非常にキュートな女性がいました。
俺らは勝手にその女性をエンジェルと名づけました。
それ以降、エンジェル見たさに(見るだけなのが実に情けない)よくそこに行くようになり、ジットリと湿っぽい視線を送っていました。

ある夏の日、深夜2時に店に着いたのですが結構客は多かったです。
カウンターは2、3席しか空いておらず、テーブル席もほとんど埋まっていたので、俺と友人の計3人は最もカウンターに近いテーブルに座りました。

スタッフはいつものように...いつもと違います。
マスターと、エンジェルと、さらにもう一人女の子がいました。
オイオイ、マスター、悪知恵だけは働くようやね。

注文はマスターが取りに来ました。
エンジェルは俺達に見向きもしません。
そうか、照れているのか。
でもそんなところが俺のハートをノックします。

そして2時15分くらいになるとエンジェルはスタッフルームに消えました。
そして私服に着替え、出てきました。
黒のロングスリーブのサマーセーターにいつものジーンズ。
そんな飾らないところが俺のハートをノックします。

「オウ、シュガースウィートハニー。
そんなさりげないファッションでも俺には背中の羽が見えるのさ。」

と、妄想癖のある俺はブツブツと独り言を言います。
エンジェルは一旦カウンターに入り、しばらくして出てきました。

「今日はもう終わりかい??
それなら俺に朝までの残りの時間を預けてみないかい??
きっと(俺は)満足するぜ!!!」

と、やはりブツブツと言う俺。

エンジェルがこっちに歩いてきます。
まさにスーパーモデル養成学校主席卒業の名にふさわしい、華麗な、それでいて清楚で控えめな足取りです。
そんな身のこなしが俺のハートをノックします。

「ハニーベイブ、まず一杯ってわけかい。
OK、ハリー(マスターの名はすでに俺の中ではハリーである)、彼女にニューヨークを。
もちろんベースはワイルド・ターキィ・ライだ。
ジーンズを鮮やかに着こなす君には、ウィスキーベースのショートカクテルがお似合いさ。」

と、当然妄想が進みます。

次の瞬間エンジェルはカウンターの1席に座り、隣の男としゃべり出しました。
あれれぇ、何か違うぞ。

幸福というものは目に見えるものである。
はっきりと目の前に現れ、ゆっくり手のひらに落ちてくる。

不幸というものは目に見えないものである。
心の中にそっと棲み付き、ある日突然現れる。
(Open6E 愛のポエム第6章12節)

その後エンジェルは隣の男と、その男の物と思われるジープに乗ってどこかへ去っていきました。
俺はガラスに張り付き(妄想)、それを見送ります。

俺はギターを手にし、近くにあったボトルを叩き割り、ボトルネックを指に付け、スローなブルーズを歌い出します(当然妄想)。

駅まで彼女を見送りに行くのさ。
彼女のスーツケースを持ってね。
行くな、なんて言えないさ。
俺の愛はむなしいもの。
(ロバートジョンソン "Love in vain")

エンジェル改め「とんでもない食わせ物」、「堕天使」、「ズベ公」(以上感情的な一方的中傷)が去って呆然とする3人。

「でもさぁ、ジープって一番オフロードに向かん車やろ??」

などと、卑屈な負け惜しみを小声で話し合う俺達でした。

「OK、エンジェル、楽しかったぜ。
ただ、俺という鳥かごは君には狭すぎたのさ。」

と最後の妄想に浸ります。

そして2時30分。
まだマスターと共にカウンターに残っていた女の子が注文を取りに来ました。

「ラストオーダーですが、何かありますか??」

3年に一度くらい、こんな感じで電気に撃たれるように恋に落ちることがあります。
もっとも、この店では2ヶ月で2回目ですが。
まさに運命的な出会いというやつです。
何て美しい女性だ。

「シュガー、俺にはタンカレイのロックを。
そして君にはジン・バックを。
もちろんベースはボンベイサファイヤだ。
真夏のひまわりのような君には、ジンベースのロングカクテルがお似合いさ。」

そんな笑顔が俺のハートをノックします。
俺はオモムロにギターを手に取り、ロバートジョンソンの「カモンインマイキッチン」を・・・・(妄想)

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2010/07/07

衣替えとビルダーへの道

先週末にタックルの衣替えをしました。

衣替えをやるということは、結局釣具全体を見渡すことになります。
ライン量や不足している小物や消耗品などのチェックもしますし、すぐに使うものを取り出しやすいところにまとめたりといった収納方法の検討もします。
そういう意味で、持っている釣具をひっくり返したわけです。

***

まず、イカ(エギ&ヤエン)タックルです。
先週金曜のトライアスロンをもって今年春シーズンのイカは終了としましたので、一旦二軍行きです。
秋のシーズンまでは特に動きは無いはずです。

最近全くエギを買っていないので、だいぶ一線級が減ってきました。
よって、新たに買い足すべきものをリストアップしました。
トライアスロン時にPEラインも減ったので買い足さないとなりません。
ヤエンに関しては、ブクブクの電池を抜いたり、ケミホタルやラインなどの消耗品の不足分をリストアップしました。

これらはとりあえずメモっておいて、秋シーズンになった時点で買い物をするときに忘れないようにしておくのです。

***

次に青物タックルです。
これは弓角、オフショア(サバ船くらいですが)、ショアジギング、投げサビキ、遠投カゴなどです。
これから本番なので一軍スタメンに昇格です。

弓角リールですが、去年はPEでトラブル続きだったので、今年はナイロンでやってみようと思っています。
実際、俺がやっているポイントはそれほどまで飛距離がモノを言うようなところではないのでPEでなくても良いと思っています。
今まで巻いていたPE2号が120mくらいあったので、別のリールに一旦巻き取り、下巻きをある程度抜いてからナイロン3号を200メートルくらい巻きました。
去年の終盤は4号を力糸なしで使っていて強度に問題は無かったので今回は3号にしてみました。
強度が心配ですのでまずは安物ラインを巻いてみました。
これを多摩川あたりでフルキャストしてみて確認しようと思っています。

弓角用の竿ですが、今までは5号の遠投磯竿を使っていました。
ただ、先にも書きましたように、俺の行くポイントでは5.3mというのがちょっと取り回しにくいのです。
そこで去年、釣具屋の累積ポイントを使って3.9mの投げ竿を買いました。

で、この投げ竿ですが、去年のシーズン終盤にリールシートの留め具が破損しました。
その頃は自分で修理しようか、とチョコっと思ったのですが、結局何もせずにシーズン到来です。

そんならまずは時間を金で買うのが先です。
というわけで釣具屋に持って行くと、この機種(というよりこのクラスの安竿)は修理をやっていない、とのことです。

確かにもう1本買った方がコスト的には良いのでしょう。
が、竿としては何も問題なく、固さやバランスも気に入っているものなのをみすみす買い足すってのが何か納得いきません。
どっぷりと消費文化に浸かっていながら、たまにはそんなことも考えるわけです。

で、結局思ったのが、自分で修理してみようかというアイディアの再燃です。
ガイドやリールシートなどのFUJIのサイトを見るとそのあたりの方法(PDFをダウンロードできます)が載っています。
時間と初期コストなどを考えて、場合によってはやったろうやないかい。
要はこの方法ってロッドのガイドを交換するのと同じことなので、これがうまくいったら次はロッドイヂリをやるか、とか妄想しています。

ところがところが、月曜にこういう材料とか豊富に置いてある釣具屋に行って相談してみたら、相当な手間がかかるから覚悟しやがれ、と脅されてしまいました。
これまた流されやすい女子のように、やっぱり新規で一本買っとくか、などと弱気の虫が出てきてしまっています。
さあどうする、オレ!

他にはトライアスロン時にアシストフックの針先のナマリが気になったので、一通りチェックをして使えるヤツ使えないヤツの選別をしました。

***

ナマズは相変わらずの一軍スタメンです。

現在、アシストフックを付けているのがイマイチ信用できなくなってきたので、トライアスロンではリヤのみダブルフックを付けてみました。
1バイトも無かったのでフッキングのヨシアシはわからないのですが、ネットとかで調べた結果、スプリットリング→スイベル→スプリットにトリプルのバーブレスフックを付けてみました。
これで少なくとも自由度は上がるはずです。

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さらに全タックルをひっくり返しているときにバスタックルの中で買っておいて全然使っていないジグスピナーがいくつか出てきましたので、こいつらからブレードをはずしてジタバグのベリーフック部分に付けてみました。
なんとなくアピール上がる気がしてモチベーションが保てそうです。

***

他のターゲットですが、シーバスに関してはほぼ収束しています。
一応、一軍ベンチという位置づけです。

渓流はまだまだ一軍スタメンです。
ミノーのフックを一通りチェックして、替えラインなどをリストアップしました。

今年のGWにかけて熱かったメバルやアラカブはとっくに二軍落ちです。

***

とまあ、なんだかんだと釣具をイヂるのってのは楽しいもんです。
イヂってるとイキたくなる、とどっかで誰かが書いていましたが、まさにそのとおりです。

ああ、イキたい。

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2010/07/04

初夏のトライアスロン2010

先週半ばにふと思い立ちました。
トライアスロンやろう・・・・
というわけで、金曜に突然強引に休みを取り、久々の平日トライアスロンを決行しました。

それにしても、この時期(5月末から7月頭)って歴史的にトライアスロンやってるんですよ。
2009年2008年2007年2006年2005年、と判で押したように継続しています。

***

[0:00-1:00]
自宅を出発して向かった先は10分で到着する多摩川です。
まずはナマズラウンドです。

二箇所の支流流れ込みをサクっと探りますが、どこも増水でシャローがつぶれていて、流れも速くナマズが出そうな雰囲気ではありません。

魚っ気と言えば、岸のブッシュに平行にキャストしたらルアーが直撃したようで定位していた鯉がすごい水音を立てて逃げていったくらいです。

***

[1:30-2:00]
せめてナマズのアタック音くらいは聞きたいと、先日行ったファンタジスタS君自宅付近のドブ川に移動です。

今回は前回のように釣り下りながらじっくりと移動していくのではなく、ピンポイントで前回アタックがあったところを叩きにいきました。
が、ここも増水で、先日とは様子が変わっています。

結局ナマズラウンドはここまで、どちらの川も増水でやられた感じです。
つか、ここ最近たまには降るけど、そんな増水するほど降ったっけ?

***

[3:30-5:00]
途中で仮眠をはさんで西湘真鶴方面に移動し、イカ狙いをします。
今回は時間をかけるつもりは無いのでエギです。

ここは沖に向かって突き出している堤防なので先端と両岸で釣りができます。
先端部に餌師がいたので、まずは堤防左岸から正面(すなわち沖に90度)にキャストをしました。
すると沖方向(斜め右方向)にイイ感じで払い出しているではないですか。

すぐに隣のエギ師とかウキ師の邪魔にならずに堤防斜め右方向にキャストできる立ち位置を探して移動します。
そして移動後の一投目4時ごろ、フォール後のダートでやけに押さえ込まれるような違和感を感じました。

Imgp1418_640

アワセてみると乗りましたが、200グラムくらいのケンサキでした。
なんかブレブレの写真ですんません。

その後、漁船が頻繁に出港しだして、フォール中のラインに触れたようで(巻き取り間に合わず)、結構な距離をロスト(エギは生還)してしまいました。
この状態だとフルキャスト後のフォールで残り数巻きってくらいになってしまったんで5時前にエギラウンド終了しました。

***

[9:30-12:30]
今までの俺だったらさらに西湘の浜あたりで弓角でも投げるところですが、なんかやたらと眠かったので、サバ船の予約電話を入れた後、がっちりと仮眠を取りました。

なんか、命をセーブしてますねえ。
だって眠いんだもん。

そうなんです、初夏のトライアスロンの恒例、最後は風俗、サバ船です。

結果として、20近くヒットしてキャッチが10、すなわちバラシまくりでした。
サイズは細身中型で小型が一本、大型は混じらずといった感じ。
バラシたヤツがでかかったような気がするんですけど。

最初の1時間近くは俺は1本キャッチしただけで全くヒットが無く、ところが周囲はポツポツとヒットしているのです。
こういう状況になるとすげえ焦るんすよ、俺。

両側のヒットしている人との違い、ジグの形状や色、シャクり方、などなどを必死でチラ見しながら色々試行錯誤をしました。
その結果気づいたのが、どの人もリアフックを付けているということです。

リアにフックをつけるとラインを拾ってしまうという「エビちゃん&エビゾー」状態になるのが面倒なんでイヤなんですが、試してみないとしょうがないので俺もアシストをリアに付けてみました。
すると、急にヒットしだすではないですか。

で、その後ほとんどのヒットはリアフックに掛かっていました。
かと言ってフォール中のアタリは全くと言っていいほどなかったです。

今までの経験上、アシストフックがフロントのみであってもそんなに釣れ方に変わりがあるという経験が無かったのですが、今日は顕著でした。

バラシに関しては、前代未聞のバラシっぷりでした。
周囲でも相当バラシが多かったことから、サバ自体の食いが浅かったとも思えます。

とにかくしっかりとアワセることを心がけましたが、あまり効果がありません。
で、途中でアシストの針先をチェックすると、ややナマッてるではないですか。

前日の準備のときにはちゃんと爪の上でフックが立つのを確認していたのですが、急激にナマるってことあるんでしょうか?
確かに途中からやたらとバラすようになったんで、どっかにひっかけたり打ち付けたりしてナマってしまったのかもしれません。

いずれにしても、ナマっているのに気づいたのは散々バラシまくった終盤の終盤です。
この時点でフックを変えましたが、後の祭りのカーニバルです。
気づくの遅すぎました。
巨大な痛恨、略して巨根です。

***

そんなわけでサバはおなじみの胡麻鯖鯖茶漬シメサバ、刺身、潮汁などなどのフルコースで食いました。

Kc3i0017

あまり脂が乗っているシーズンではないですが、それでもきっちりと〆て料理したサバは美味かったっす。

***

こんな感じのトライアスロンでした。
今年はGWにファンタジスタS君とドップリと濃いトライアスロンをしたので案外あっさりな印象です。

やっぱり午後から渓流に行くくらいの気合いを入れないとダメっすね。

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