« ロバートジョンソンに関するアレコレ その2 | トップページ | チェリー卒業 »

2010/07/14

ロッドビルディングチェリーボーイ

投げ竿のリールシート交換ですが、先週月曜に行った釣具屋で自前でやるには結構大変だと脅されました
これですっかり萎えてしまい、とりあえず11フィートくらいで60グラムくらいをキャストできるルアーロッドか別の投げ竿(どちらももちろん安物ですが)を探そうかという気分になっていました。

近所の量販店系の釣具屋をいくつか見て大体の値段レンジと品揃えはわかっていたのですが、他に良いのが無いもんかと先週木曜に別のチェーンである量販店に行ってみました。

***

衣替えでリストアップした「買うものリスト」を見ながら、消耗品をいくつか見つつ、ルアーロッドや投げ竿もチェックしていたら、この店にもハンドメイド用の材料を少しだけ置いていることに気付きました。

早速店員に話を聞いてみました。
おとなしそうなワカモノです。

「安物の投げ竿のリールシートが破損したので交換したいがメーカーに頼むと竿ごと交換だから買いなおした方が良いと言われたので自分でやってみようと思うけどこう見えても俺様は相当な不器用なわけで多分あなたが女性に対して不器用である以上に不器用だと思い込んでいるくらいで今まで一度もこういうことやったことないし何よりも相当に大雑把でメンドクサガリだけどこんなダメでチェリーなボクでももしできるなら自前で交換するのにヤブサカでないけどそのへんどうよビシっとしたコンサルティングをシルブプレ」

と3秒くらいでまくし立てました。

こういうタイプの店員って、はっきりとモノを言わないんですよね。
別に釣具屋だけに限らず、電器屋でも不動産屋でもホームセンターでも。
それで大丈夫かもしれないしダメかもしれない、コレもあるけどアレもある、ゲンブツを見ないと何とも言えない、となどなど。

俺はお前のリスクマネージメントのためのノーガキを聞きたくて話しかけたんじゃないぞ、プロフェッショナルとしてのシンプルかつ冷静な意見が聞きたいんじゃこのアマチュアの三文店員!といつでも罵声を浴びせる準備を万端にして答えを待ちました。

すると・・・

「はい、ではまず全体的なお話からします。
時間や手間は特に仕上げにどれくらい凝るかで大きく違ってきますが、純粋にリールシートを交換して頑丈に固定する、という話でしたらそれほど大変ではありません。
方法ですがガイドなどのメーカーであるFUJIのホームページからダウンロードできるものがわかりやすく詳しく書いてありますので、後ほどアドレスをお渡しします。」

お、なかなかヤルやないかい。
各論からでなく総論にある程度の結論を加えて切り出すあたり、プレゼンテーションの基礎ができてるね。
キミの出身校はどこかな?スタンフォード?ケンブリッジ?もしかしたらハーバードかな?
もしボストンだったら色々と懐かしい話ができそうだよね。
ボク?ボクの出身校は福岡県自動車学校さ。

「さて、まずはリールシートですが、お客様がお使いのロッドがハイエンドではなくコストエフェクティヴなものとのことですので、リールシートもリーズナブルなものをお使いになるとよろしいかと思います。
こちらのリールシートでいかがでしょうか?
FUJI製ですので決して質の悪いものではありません。」

コストエフェクティヴとかリーズナブルとかは一言も言ってませんが、まあ、雰囲気で。

「次にスレッドですが、こちらの補修糸で大丈夫だと思います。
リールシート部分ですので、太さは極太が良いかと思います。」

ゴクブトですって、やあねえ。
ちょっとシモネタを絡めてくるあたり、硬軟使い分けるつもりね。
アタシは硬い方が好きだわよ、ぐふふふ。

ところで、これって20mって書いてあるけど、1つで足りるんだろうか。

「おそらく20mあれば、リールシートの交換でしたら3本くらいは可能だと思いますので十分でしょう。」

さて次は問題のコーディング。
月曜の店ではここが大変だぞお前には無理だぞ、って言われたんだよなあ。
(そこまでは言われてません。)

このウルシを使うのかな?
それともエポキシかな?
大体、エポキシなんてポンプ(注射器)が付いて3000円とかするじゃん、しかもウスメ液とか色々いるんじゃねえの?

「もちろんウルシでもエポキシでも良いのですが、簡単に、ということでしたらこちらのコーティング液で良いかと思います。
これでしたら筆を直接入れて糸にしみこませるようにして3度くらい塗っていただければ十分に強度を確保できます。
大体、1回塗って最低でも1日くらい置いていただければ良いです。」

これこれ、ホントかどうかは別として、言い切ってもらえるのが客にとっては重要なワケです。
すてき、抱いて!
試着室で待ってる!

Kc3i0024

コーティング液は「クリアー」ではなく「クリヤー」となっているところが好印象です

「筆はヒャッキンとかで3本100円とかで買って、使い捨てにすればいいですよ。
そしたら薄め液も要りませんし。」

というわけで、気になるお値段はリールシートが525円、補修糸が80円くらい、コーティング用クリヤー樹脂が280円くらい、筆がヒャッキンで105円、しめて1000円くらいという財布に優しい結果でした。

***

さて帰宅し、早速作業開始です。

まずはFUJIのサイトに行き、PDFをダウンロードします。
その中から必要なページをプリントアウトして作業部屋に持ち込みました。
ダンボール箱の両端にUの字の切り込みを入れたものを用意し、コーティングに備えます。

まずは現在のリールシートをはずさないとなりません。
ドライヤーで暖めてコーティングをカッターで削りますが、ドライヤーの熱が足りないのか、イマイチはがれっぷりが悪いです。
ちょっと熱を加えてみるか、とライターで、しかもターボライターで炙ってみたら、樹脂が燃えました。
臭い、臭いっす。
実に雑なオトコです、ハイ。

とりあえずそこを皮切りにコーティングをはがしてスレッドを切り、あとは残りのコーティングを定規で削り落としました。
幸い、ターボライターがブランクを焼くことはありませんでした。

次にリールシートをテープで仮止めします。
軸がズレないように注意しながら慎重に作業します、よしイイ感じ。

いよいよ補修糸での固定です。
まずは両端からやり、最後に真ん中を留めるわけです。
慣れるまでは特に最初の巻き出しに時間がかかりましたが、最後の3箇所目、リールシートの中心をやるころにはだいぶスムーズに行くようになりました。
やればできる子なんです、俺は。

で、ちょっとリールを付けてみよう、と実際に付けてみると・・・やっちまいました、上下逆でしたありがとうございます。
もう発狂寸前でそれぞれの補修糸をカッターで切り刻み、ムキームキー言いながらやり直しです。

慣れてきたとは言え、すでに作業開始から2時間くらい経っています。
流石に2回目ともなると作業はサクサクいきますが、逆に雑さが出てしまい、完成後に少し糸が詰まってない感が若干ある仕上がりになってしまいました。

そして最後はコーティングです。
あまり付けすぎず、ゆっくりと糸にコーティング剤を沁み込ませるように、とのアドバイスに忠実に3箇所をやり終えました。
結構シンナー臭しますね、換気注意です。

Kc3i0020 Kc3i0021

というけで、初日の作業は終了しました。

***

あとは数日ごとに重ね塗りをし、昨日の時点で大体完了したように見えます。
実際は糸の隙間も多少ありますし、なんか乾き方もキレイではありません。

が、俺の中では実用に支障が無いくらいのデキだという自信はつきました。
いよいよこの後ロッドビルディングの道を進むのでしょうか?

***

さあいよいよバンホンです。
まずは多摩川あたりで20号ジェット天秤をズガーンと投げてテストをしたります。

|

« ロバートジョンソンに関するアレコレ その2 | トップページ | チェリー卒業 »

釣り:タックル・小物」カテゴリの記事

釣り:回遊魚」カテゴリの記事

コメント

端から目打ちで押し詰めて表面シゴイテやりゃ詰まるよsmile
あちきガイドもやっちゃいますがsmile

投稿: B-ひで | 2010/07/14 22:12

ひでさん

コメントどうもです。
そうそう、そういうアドバイスが欲しいんスよ。
で、目打ちって何スか?

俺もダメ元ロッドが結構あるので、ガイドをやってみたいと思っています。

投稿: Open6E | 2010/07/15 00:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77316/48877553

この記事へのトラックバック一覧です: ロッドビルディングチェリーボーイ:

« ロバートジョンソンに関するアレコレ その2 | トップページ | チェリー卒業 »