チャンポン爺
チャンポンってありますね。
元々は、「ごちゃまぜ」的な意味であるチャンポンと言う言葉があり、ある食べ物が色んな具材を混ぜた(チャンポンにした)麺類だった、だからその料理をチャンポンと呼ぶようになった、てな具合です。
そういえば、沖縄の炒め物はチャンプルーですね。
これもいろんなものを混ぜていますね。
語源は一緒からもしれない、と思ってちょっと調べてみました。
Wikiのチャンポンの項によると、色々な説があるみたいですが、俺としては福建語で「混ぜる」を意味する「掺混」(最初の漢字は「テヘン」に「参」)である、と言いたいっすね、言いたい。
このWikiの中に「沖縄のチャンプルーと関連があるともいわれる」とも書いてあるし、言いたい、押したい、上記の説を。
***
さて、今回のエントリは食い物は関係無いんですよ。
何に関係あるかというと、もちろんまたもや釣りです、ハイ。
そしてもちろんまたもやナマズです。
いやもう、ジリジリしてるんですよ。
毎回書いていますが、解禁とか水温上昇とかトップでガボっとかトゥウィッチでオリャーとか、そんなことばかり考えています。
毎週末、釣具をあーだこーだとイヂっては川に行って投げたり巻いたり。
もう、夢精寸前なわけですよアタシは。
そんな状態ですから、やたらと装備だけが充実していってます。
釣りチンコは充血してますけどね、イヤン。
もう渓流装備もほぼイヂるとこなし。
ナマズルアーなんてやたらと数増えてるし。
全部背中に穴空いてるし。
それでも、どっか何かないか?と、必死で自分の死角をアラ探ししているような状態なわけです。
で、こないだフと思ったわけです。
***
俺のナマズに使っているベイトタックルは、ロッドがミスタードンワークスという20年くらい前に買った6フィートの1ピースと、22年くらい前に買ったプレステージクラシックという5フィート8インチの2ピースの2本があります。
リールは2005年の12月にフロリダで買ったABUの5600WSに50ポンドくらいのPEを巻いて使っています。
ナマズに投入するかどうかは未定ですが、21年くらい前に買ったABUの521XLTとか20年くらい前にミスタードンと一緒に買ったABUの2500Cってのもあります。
それにしても、20年前の道具が普通に使えるっての、素晴らしいことですね。
リールに関してはたまにオーバーホールをしたりしていましたが、ロッドに関してはは通常のメンテナンスのみです。
この2本のロッド、かなり使い込んでいる(いた、そして去年も使い込みました。)んですが、特にヘタった感じもありません。
このロッドを比べてみると、若干ミスタードンの方が柔らかいのです。
また、スローなプレステージに比べて、ミスタードンはややファースト寄りでティップの割りにバットがしっかりしています。
つまり、ミスタードンの方が柔らかい分ノリが良く、バットがしっかりしているから最後の抜き上げなんかを考えてもナマズには向いている気がするのです。
ところが去年は割合で言うと7割以上はプレステージを使っていました。
その理由の一番大きなものが、ロッドのグリップ形状です。
プレステージのグリップは、若干オフセットされていて、しかもハンドルがブランクに対してまっすぐではなく、少し曲がっています。
そのため、そこそこ直径のある5600を付けてもあまり手首とかに負荷とか負担はかかりません。
一方、ミスタードンは、ストレートなグリップで、ちょうどブランクの延長戦上にリールシートがあるので、結構手首っつーかサミングをする親指を返さないとならないのです。
それで結果的にプレステージを良く使っていました。
まあ、見てくれにしても、なんとなくコルクグリップでオフセットなプレステージの方がヨサゲなんですけどね。
深夜のナマズ釣りなんで、見てくれってのは気にならないってことは言ってはならないぞ。
***
で、やっと「フと思った」ことです。
俺のミスタードン、ワンピースなんですが、グリップのところで抜ける作りになっています。
ってことは、オフセットのグリップを探してきてハメたらこれらの問題解決するんじゃね、と。
思い立ったら調べたり試したり行動しないといられない典型的博多気質なもんで、さっそく調査です。
Googleに「ベイトロッド グリップ オフセット」とか「蒲田 風俗 優良店」とか色々と入力してWebサイトやブログなんかを読み漁った結果、この手のオフセットグリップは、「チャンポングリップ」と呼ばれているようです。
つまり、色んなブランクを好きに混ぜて使えるからチャンポンなワケやね。
ってことは、バスフィッシングは福建が発祥だという俺の説もあながち間違いではないかもしれませんね。
まあ、そんな説はありませんが。
つか、冒頭のチャンポンの話はこのためだけのネタフリなわけです、ありがとうございます。
正確には「チャンピオングリップ」っすね。
これは製品名としてチャンピオングリップというのがあるようですし、あるいはこれっぽい形をしているグリップの総称でもあるみたいです。
要は、カセットやCDやMDの頃はウォークマンというと、ソニーの製品としてのウォークマンと、携帯カセット(/CD/MD)プレイヤーとしてのウォークマンの総称としての使い方があったようなもんですね。
ちなみに、最近は携帯プレイヤーの総称としてウォークマンって言いませんね。
ソニー製品だけに限定されているようです、アップル恐るべし。
で、このチャンピオングリップ、フェザーウェイトとかザウルスとか色々なメーカーがあるみたいです。
あるいは最近のトップウォーターブランドなんかも自社製品を出しているみたいです。
ちなみにトップウォーターブランド「道楽」にはモロに「チャンポングリップ」という製品があるみたいですね、先を越された!
そんな調子で、Webショップなどでチャンピオングリップを見てみると、高い!
安くても12000くらい、高いと40000くらいします。
つか、グリップっすよ、ロッドじゃなくて。
もう、すっかり萎えてしまったわけです。
スキー場で言うなら苗場です。
***
そして先日、中古を置いている釣具屋を何気なく見ていたら、中古のチャンピオングリップが置いてありました。
フェザーウェイトのセミロングのグリップです。
あらいやだ、これちょっといいじゃないの、でもお高いんでしょ?と思って値段を見てみたら、ゴーゼロゼロゼロ、と。
ほらみろ、5万かよ、ゲーマンかよ、つか、ゲーマンのクセにえらく古めかしいなあ。
と良く見てみたら、5000円です、ゲーセンです。
普段の俺はシブチンです。
年末年始のアブク銭もほぼ使い果たしてしまった今、意味もなく5000円のものなんて買わないっす。
ところが不思議なことに、帰宅したらこのグリップを持って帰ってきていました。
スワッ(死語)!万引きしてしまったか?、あるいは、天狗のシワザとか色々と不安になりました、メメントな俺は。
そんなわけで、サインするだけでタダでモノがもらえるカードのおかげで俺はチャンピオングリップを手に入れたのです。
***
まず、リールを付けてみました。
5600WSです。
うーむ、古臭いグリップに、結構新し目のリール、悪くは無いけどそんなに良くも無いかなあ。
ブランク付けてみたらまた違うのかな?
いずれにしても、オフセット感はバッチリで、当初の目的のリール高によるストレスは低減できそうです。
続いて2500C。
何なら、アメリカで買ってきたベランベランのグラスロッドとか店長QにもらったいつもZEALと間違えられるロッドを切り出して、組み合わせてみてもいいし。
こっちはこっちで悪くない。
オフセットグリップによってラインが当たってしまわないか心配でしたが、それも大丈夫そう。
ただ、2500Cにはセミダブルよりもピストルの方がヨサゲですね。
***
さてロッドを付けてみよう。
・・・・あれ?なんかスカスカ。
そうなんです、チャンピオングリップってのは、ブランクを挿す「受け」の部分が3点のツメになっていて、これをグリップ最上段の部分をネジ山と合わせて締めるることで、この3点のツメの幅を小さくし、結果ツメの中心にあるブランクを締めるという方法なのです。
そして俺のミスタードンのグリップは、ブランクのサイズに合わせて作ってあるようで、ネジ式とかではなく、単にスッポリ入れるだけの作りなのです。
こんな感じ。
つまり、単なるブランクだとすべすべで弾力も無い、すなわち3点のツメが締めても滑ってしまうのです。
かつ、締めすぎるとブランクを割ったり傷になったりしそうです。
と、ここで、ブランクの末端部分にテープを巻いてみました。
少し弾力のあるスポーツ用のテーピングとか布テープなんかです。
これで固定された感もバッチリ、回転もしません。
取り外してみても、ブランクには当然傷なんかありません。
しかも、ブランク付けたら5600でも結構イイ感じです。
かっこいいやん、と自画自賛。
でも、でも、チャンピオングリップの挿入できる長さ(膣長)よりもブランクの末端部分の塗ってない裸の部分の長さ(チン長)の方が長いので、現時点だと裸部分が出てしまいます。
下チチみたいなもんです。
コレ、ダメ。
というわけで、調査しました。
***
どうも、チャンピオングリップに取り付けるには、フェルール(バットフェルール)という部品を使うのが一般的みたいです。
これは、ブランクの末端をスッポリ入れて接着し、グリップに入る部分は摩擦の多いアミアミっぽい金属っぽい感じになっているのです。
というわけで、このフェルールってヤツを探しました。
都内で、ソレっぽいショップに電話をかけまくり、「おたくのお店、フェルール売ってますか?」ってな具合で聞き込みです。
で、置いてますよという店見つけました。
それではとゲンブツを見に行きました。
ゲンブツが5000円とかしたら絶対に買いません。
ブランクの裸部分を切断して長さを調節し、テープ貼りで対応したります。
そして店に行き、購入しました。
気になるお値段が1365円。
色は黒と銀があったのですが、銀だとグリップの色との色味の差が気になったりするかもしれないので、ブランクと同じ色の黒にしました。
このフェルールというヤツ、グリップに挿すのが写真の細い部分(この長さがチャンピオングリップだと統一されているようです。)で、ブランクを挿すのは写真で言う太い部分です。
フェルールのサイズは、ブランクを挿す部分の径の分存在します。
大体8mmから0.5mm刻みです。
俺は前日にノギスで測っておいて、ブランクの外径(上記裸部分)が8.2mmくらいだというのがわかっていました。
ですので、製品は8.5mmの径のものを購入しました。
このブランクを挿す部分は3センチちょっとしかありません。
ところが俺のミスタードンは裸部分が8センチちょっとあります。
というわけで、ぴったり合わせる(裸部分が見えないようにする)には、裸部分を切ってツメないといけません。
慎重にサイズを測り、少しずつツメていくという方針で、長めになるようにノコを入れました。
ところがウチにあるノコ、やたらと歯が粗く、うまく切ることができません。
また、カーボンって思ったより切れないもんなんですね。
何度か歯がすべって人差し指をギコギコやってしまい、大変な流血騒ぎでした。
まあ、それでも切っては挿してみて少し切って、を繰り返してどうにかちょうど良い長さになりました。
写真の上がフェルールで、下が切断した部分です。
これを今度は固定しないとなりません。
固定は接着剤で行います。
店の人は二液混合タイプ(エポキシ?)がイイと言っていましたが、とりあえずダメならやり直せばいいか、というノリでおなじみコニシの多用途SUを使うことにしました。
が、その前にやることがあります。
今の状態で、単に切ったブランクをそのまま挿入してもフェルール内径8.5mmとブランク外径8.2mm、その差0.3mmという微妙な差でスカスカなのです。
ここを接着剤で固めてもなんか心配です。
なので、まずはブランク部分に医療用のテープをごく薄く貼り、それでフェルールに入れてみました。
何度か薄さを調整した結果、入るけどキツい、という一番キモチイイ状態になりました。
この状態で、多用途SUをアナとサオ(そのまんまやん)に塗り合体です。
***
と、こんな感じで一連のグリップ騒動は完了しました。
あとは試し投げです。
いやいや、投げるだけじゃなくて、せっかくだから魚釣って魂入れたい。
そういうわけで、週末にはこいつでパンプカでもしようかと思っています。
鯉がかかってブランクの根元がボキ、とかなったら多分舌噛んでしまうでしょう。
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