Private Bootleg
昔から、好きなアーティストの好きな曲をまとめたり、オムニバス作ったりといった、いわゆる「マイベスト」を作るのが好きでした。
マイベストって言い方はダサいので、プライベートブートレグと言っていました。
いや、ほんとは言ってなかったっすけど。
***
何せ当時はカセットテープです。
大体、このプライベートブートレグは90分テープに作ることが多かったので、片面が45分です。
選曲をして、うまく45分に収まるように時間を調整します。
CDなんかは、1曲の時間がすぐ表示されるからいいのですが、アナログレコードの場合はジャケットに時間が書いてない限りは一回再生して時間を計らないとなりません。
そして、1曲1曲ダビングしていくことになります。
CDと連動するデッキだったりすると、1曲だけをサクっとダビングしてくれるんですが、レコードの場合は前の曲の終わりくらいから必死の形相で一時停止ボタンに指をかけて待っている、とかをしないとならないわけです。
で、やっと片面の最後の曲の終わりくらいになったら、時間配分をミスっていて足りなくなったりして。
ムキー!
***
MDになったときは自分の中では画期的でした。
曲が収まらなかったら、途中の曲を消したり、とか順番を簡単に入れ替えたり。
ダビング時の一時停止への集中は変わらないですけどね。
さらに、CD-Rに焼くようになってからは、完全にやり方が変わりました。
まずはデジタル化された素材を用意して、そいつらを編集ソフトでノーマライズしたりマキシマイズしたり、フェードアウトで再生時間を調節したり。
あとはコンガリ焼くだけです。
さらにさらに、デジタルプレイヤーで聞くようになってからは、74分とか80分とかの、CDの再生時間の制約がなくなりました。
好きな曲を好きなだけ好きな順番で聴くことができるのです。
***
こんな感じで作り方は変わってきました。
でも、本質的なところは変わりません。
一番大事な、曲を選び、曲順を決めるとこです。
そして、俺の場合は、上記のようにテープとかレコードで聞くという感覚がどうしても抜けません。
そうした場合、曲順では、A面1曲目、A面ラスト、B面1曲目、B面ラストは当然重要な曲を持ってくることになります。
あと2曲目を重要視したくなるんです。
なんか、A面もB面も1曲目でインパクトが強いのが来るんで、その後を受ける曲。
野球で言う職人タイプの二番打者って感じにすることも多いですが、1曲目の世界観を引き継いでもいいし。
ラス前も大事ですね。
最後の曲につなげる序章的な配置だったりもしますし、あえてここに強い曲持ってきて、一旦終わった感を出しておいて、ラス曲をエピローグのような位置づけにしたり。
などなど、この時間が楽しいです。
カセットで作ってた頃は、この曲順決めを全部脳内でやってたってのが、今考えてみるとすごいっす。
***
なんでこんな話をしたかというと、最近、クラッシュをまとめ聴きしたくなって、プライベートブートレグを作ったんですよ。
曲目はこんな感じ。
Disc 1 - Side A
1. Clash City Rockers
2. I Fought The Law
3. The Guns Of Brixton
4. Tommy Gun
5. London's Burning
6. Complete Control
7. Jimmy Jazz
8. Stay Free
Disc 1 - Side B
9. Janie Jones
10. (White Man) In Hammersmith Palais
11. Revolution Rock
12. All The Young Punks
13. Career Opportunities
14. Clampdown
15. What's My Name
16. London Calling
17. Garageland
Disc 2 - Side A
18. Safe European Home
19. Should I Stay Or Should I Go
20. Wrong 'Em Boyo
21. Police And Thieves
22. Spanish Bombs
23. Drug Stabbing Time
24. Death Or Glory
25. Rudie Can't Fail
26. Protex Blue
Disc 2 - Side B
27. Lost In The Supermarket
28. White Riot
29. Lover's Rock
30. 48 Hours
31. Brand New Cadillac
32. I'm So Bored With The U.S.A.
33. Train In Vain
34. 1977
35. Straight To Hell
どうでしょう?
これ、俺の中では2枚組LPとして作ってます。
Disc 1のA-1は挨拶みたいなもんなんで、これしか無いかな、と。
A-2はフェードインがそれを受ける感じをイメージしました。
上記のように2枚組みのLPとしているので、Disc 1のAラスは8曲目のStay Freeなんです。
Rude Boyという映画の中でミックジョーンズが歌うシーンが好きで。
Disc 1のB-1は1stアルバムのイメージからこの9. Janie Jonesにしました。
さて、大事なDisc 1のラス曲ですが、All the Young Punksも考えました。
が、この曲はあえて途中に持ってきて、俺の中でクラッシュの格を上げた17曲目を持ってきました。
あと、ラス前のLondon Callingの持ってきかた、どうっすか?
これでDisc 1はA面8曲B面9曲の17曲となりました。
さて、Disc 2です。
A-1はこれまた2ndアルバムのイメージから18曲目のSafe European Homeに。
それにしてもDisc 1のB-1とかこれとか、やっぱりオリジナルアルバムの印象って強烈ですね。
Disc 2のA-2の19. Should I Stay or Should I Goも、巨人→中日の川相のような位置づけなんです。
しかし最近、川相多いな。
Disc 2のA-ラスはジョニージョニーで終わる26曲目です。
なんか、区切り感があるんですよ、この曲。
さあ、佳境に入って参りました。
Disc 2のB面ですが、あえて1曲目はスカシの意味でこの27曲目です。
実体としては28曲目のWhite Riotが本来のB-1なんですけど。
ラストですが、35. Straight to Hellはまさにエピローグなんです。
というわけで、本来の最後の一発はラス前の34曲目、1977としときました。
***
どうっすか?
「この曲が無い」「ここの曲順はこっちだろ」「ダセえ選曲」などなど、ご批判や罵倒は甘んじて頂戴します。
うむ、楽しい。
次はElmore Jamasのプライベートブートレグかな。
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