Tokyo Session
入手したMTRで色々試したいモードです。
で、相棒の店長Qに先日作ったエルモア風2ミックスを聞かせたら結構興味を示してきました。
店長は今、カタギの時間、要は俺の放課後に相当する時間に動くことができるので、5/23木曜にスタジオに入ることにしました。
ちょっとラフにレコーディングしてみよう、という試みです。
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候補曲は2曲。
仮に曲Aという曲は、まさにエルモア風のオープンEのギターにハープ、さらに2人とも歌って掛け合いをします。
仮に曲Bというもう1曲は、ちょっとアコースティックな感じで、ギター1本にハープ1本、ウタは店長です。
この2曲を2時間で録るんです。
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まず、曲Aのリズムギターから録音開始です。
ドンカマ(メトロノーム)に合わせて弾くのが案外難しく(俺は走りクセがあるようだ。)、さらに、いま何コーラス目?って感じで構成がわからなくなるんで何度も失敗してしまいます。
俺らの編成のリズムギターってのは、基本的に弾き続けるので、失敗した箇所だけパンチインするとかってのが難しいんですよ。
しかもこのMTR,フットペダル使えないから、手動パンチインしかない。
両手でギター弾いてるのに、コレ、無理。
というわけで、リズムギター1曲だけで1時間ほどかかってしまいました。
このままもう1曲のリズムを録ると、多分これで終わってしまうんで、今日は曲Aだけを録音することにしました。
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その後、オープンEチューニングで華麗にリードギターをキメ(自画自賛)、ハープを録音しました。
なかなか順調。
というか、俺のリズム録りが時間使いすぎなワケやね。
で、今の時点で、リズムギター、リードギター、ハープで3トラックを使っているわけです。
残り1トラックに2人分のウタを入れないとならないわけですが、コーラスを1本のマイクで録ったりとか、掛け合いをかを考えるとやはり2トラック使いたい。
というわけで、今録ったばかりのハープのトラックをエクスポートして退避し、リズムギターとリードギターだけをバックにウタ入れをすることにしました。
で、ハープのエクスポートが終わって、さて、ウタのための設定をしようと思ったら、MTRがエラーを出しています。
なんと、電源落としてくれ、と。
電源を落として、再度電源を入れるも、またエラーが出ます。
これはSDカードがらみかと思って、もう一回電源を落としてSDカードを差込み直して再度電源を入れると、うまく起動しました。
ああ良かったと思って曲をロードすると・・・・何も入っていません。
つまり、今日苦労したトラックが全部消えているんです。
まあ、Exportしたハープのトラックは残っていますが。
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このMTR、SDカードが記録媒体で、PCとやりとりをするためのFATパーティション(ここにExportしたトラックが落ちます)と、この機器独自のパーティションに分かれます。
で、俺の理解では、録音しているときに逐次このMTR用パーティションを読み書きしていると思っていたのですが、どうもそうではなく、すべてメモリ上の領域(つまり永続化≒ファイル保存されていない領域)で作業をし、ユーザが明示的にSaveをしたり、他の曲を呼び出しなどをしたときに保存されるという仕様みたいです。
すなわち、さっき散々録音したものは、まだメモリ上にしか記録されておらず、SDカードのMTRパーティションに書き込む前にエラーが起こり、電源を落としたので、すっからかんに消えたというわけです。
この仕様、非破壊編集のためだけじゃなく、おそらくこの機種が発売された3-4年前はクラス10とかの高速I/OができるSDカードとかが無いので、オンメモリでI/Oをして非同期で永続化をするという仕様にしたんじゃないかな、と思うのです。
要はこまめなSaveが必要ってことっすねガッハッハ、と説明というか言い訳というかしてみましたが、店長の視線は冷たかったです。
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結局、残り20分くらいで、このMTRの内蔵マイクを使った一発録りでジャムセッションを2曲録ったものだけが記録されました。
店長には謝り倒して、近々もう1度スタジオに入ろう、その際にはできるだけリズムトラックとか作っとくよ、えへへえへへ、と卑屈な俺でした。
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