ホームスタジオ / ノマドスタジオ
今年のバンド活動ですが、相棒の店長Qが新規事業の立ち上げ、要は新しい店を開こうとしているため、具体的にライブをやるという話にはなっていません。
が、2月にスタジオで一発録りで持ち曲をレコーディングしてみたのが楽しかったので、少なくともオリジナル曲くらいはちゃんと録音しておきたいというキモチがありました。
別にCD化して売り出したりするつもりは無いのですが。
で、随分昔から検討していたTASCAMのDP-004という非常にコンパクトな4トラックMTRをamazonで見てみたら10,000円を切っているのです。
まあ、生産中止だからなんでしょうが、半額くらいになるんですねえ。
で、amazonでこれだけ下がってるんだったら、ヤフオクとかではもっと安いんじゃね?と思って探ってみました。
するとすると、中古ですがACアダプタ(定価3,000円くらい)付きで送料別6,000円くらいで落札できてしまったのです。
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というわけで、週末に実機到着です。
ほんとにコンパクトなニクいヤツです。
そして操作性は非常にシンプルでわかりやすいです。
昔、カセットMTRのころもTASCAMだったんですが、その頃の機器よりもさらにシンプル。
逆に言うと、ZOOMとかRoland (BOSS?)に比べると、リバーブとかイコライザとかリズムマシンとか、そういうのが付いていないのが欠点といえば欠点なんです。
が、俺の場合はとにかく録音用途に絞ったものと考えていますし、やっぱりTASCAMが好きってのもあります。
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こいつのイイところは、内蔵のコンデンサマイクが付いているというとこです。
つまり、スタジオとかライブとかにも持っていって一発録りにも使えるんです。
もっというと、マルチトラックレコーディングのときも、アコギをこのマイクで録ったり、ギターとかハープとかをアンプから音を出して、それを内蔵マイクで拾ったり、なんならこの内蔵マイク使ってウタも録ったりできるわけです。
そんな感じで、録音はこのMTRを使って行い、必要に応じてトラックごとのエフェクトとかをPCに持ってきて行い、またMTRに戻して2ミックスを作る。
その2ミックスをまたPCにもってきてリミッターとかリバーブとかの処理をして完了、というのが今考えているシナリオです。
実際のところ、録音まで終わったら、後は全部PCに持ってきてDAWソフト使ってやるのが楽なんでしょう。
が、俺の場合は3年以上前に買ったネットブックをいまだに持ち歩いて使っています。
そして、ほとんどの作業、仕事から音源や動画の編集とか変換とかも含めて、をこのネットブックで完結しています。
俺は自宅だけじゃなくて色んなところで作業をしたいのです。
が、そうなると、ネットブックで動くDAWソフトってのが、無い。
少なくとも、解像度が足りないので、小技を使わないとならないし、それでも最低限の条件ですし。
ちなみに、自宅にはデスクトップPC2台に大画面のノートPCはあるんですが、こっちにDAWを入れると、本来のノマドライフに支障をきたしてしまうのです。
そんなわけで、ちょっと面倒くさいけど、上記のようなシナリオで運用してみようかと思っています。
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で、体調崩して仕事を休んでいました。
人間そんなにずっと眠れるもんではありません。
もう寝過ぎで体痛いしタイクツなんで、MTRいじることにしました。
そういえば、とPCの中を探してみると、以前フリーソフトのドラムマシンで作っておいたElmore JamesのDust My Broom風なリズムを発見しました。
この打ち込んだ音源はステレオになっているので、これをアナログトラックに変換し、MTRにロードしました。
そして、ベースをMTRに直結し、ブンブンと弾きました。
入力のレベルが色々と選べるんで問題なしです。
もう、フレーズがどうとか、ミスがどうとかは置いといて、コードを外さず構成どおりに最後まで行けたらOK、と。
次にギターをかぶせるわけです。
ラインで直結ってのも思ったのですが、せっかく内蔵マイクがあるので、アンプから音を出すことにしました。
テレキャスターのトーンとボリュームをフルに上げリアピックアップを使うことにしてアンプに直結しました。
アンプ側では、ハイはフラットなままで、少しバスを上げました。
オーバードライブモードでゲインを2時くらいまで上げ、マスターはあまりうるさくない程度にしました。
ここで、MTRの内蔵マイクをオン気味にアンプのスピーカ近くに置き、レベルを合わせて録音です。
これでOK。
ベースと同様、フレーズがどうとか、ミスがどうとかは置いといて、コードを外さず構成どおりに最後まで行けたので完了としました。
ドラム音源のインポートから、ギターの録音完了まで、ほぼ1時間。
音質は、テレキャスターの割にはそこそこ太い、エルモアとかJBハットーとかハウンドドッグテイラーとかの汚い感じにできました。
しかも、配線なんざ、PCとMTR間のUSBは別として、ベースとシールドとMTRってのと、ギターとシールドとアンプだけってのとの2回のみ。
しかも録音のための特別な配線(アンプの前にマイク置いてそれをMTRに突っ込んで、みたいな)も不要なのです。
あとは、3つのトラックの定位と音量バランスを取って、2ミックスを作りました。
まあ、無音部を消去したりとか、多少の細かいことはやりましたが、基本的にはトラックのイコライジングとかエフェクトは無しで。
できた2ミックスをPCに移して、コンプレッサーとノーマライズで音圧と音量かせいで、ルームリバーブを全体にかけて、完了です。
エルモアカラオケができました。
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いやあ、おもろい。
こんなオモチャが数千円で手に入り、そこそこのことができるなんて、単純にイイ時代になったと思います。
そして手軽です。
配線は最小限、機材も最小限。
思いついたら録音して、ちょこちょこっとイジって完了。
もちろん、音質とか、そういうクオリティを考えると、何よりも録音に時間かけて試行錯誤してやるべきってのはわかっています。
それを踏まえた上で、こういうゲリラ的というかDIY的なオモチャを楽しんでいこうと思います。
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