カテゴリー「バンド」の59件の投稿

2013/12/27

25 minutes for 13 songs

さてさて。

バンドに関する前回のエントリで書いたラモーンズのコピーバンドですが、11月半ばから2週間に1回くらいのペースでスタジオ入りしています。

そう、カバーじゃないんです、コピーです。
アレンジもしないっす。

コピー対象の曲をラモーンズの定番ライブ構成に合わせて13曲を選んだ話は書きました。
そこでは、13曲で40分くらい、と書きましたが、ラモーンズのスタジオ盤でもなんと30分くらいでした。

その13曲、ツメる部分は色々とありますが、とりあえず一通りは通せるようになりました。
で、実際に時間を計ってみると、なんと25分くらいでした。
オープニングインストのDurango 95は1分あるか無いかなので、実質1曲2分という計算になります。

もう、スタジオではヘトヘト、さらにダウンピッキング主体なので腕はヘロヘロです。
ドラマー氏なんて汗ダクで、まるで風呂上りのオトッツァンです。
しかも、でかい音の中で声出すので、コーラスしかしないのに声は数日枯れるし。
オヤジのやることじゃあないっすね。

とりあえず、年明けからはライブできそうなところを探していこう、という流れになっています。
でも、ラモーンズだったら一回やればいいかな。

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2013/11/27

GABBA GABBA HEY!

おなじみ店長Qの店に来るお客の中にドラマーの人がいます。

元々、ハードコアパンクをやっていた人のようで、10数年遠ざかっていた後、最近またバンドをやるようになったとのことです。
今はパンクというより、ラフなロックをやってるようですが、せっかくだからスタジオに入りましょう、とこのドラマー氏と店長で決めてしまいました。

というわけで、俺は久しぶりにベースを弾くことになったのです。
曲はRamonesの定番を5曲で11月の中旬の土曜にスタジオ入りしました。

***

俺は時々書いているように、人見知りなので、楽しみな反面気が重いんです。

やたらと上手なのも同じリズム隊としてプレッシャーだし、下手なのも困る。
ノーガキ垂れのクチだけ番長だったりしたら俺、完全に近寄るなオーラ出してしまいますよ。
何よりも、元ハードコアやってたりっての、怖いじゃないか。

***

当日、スタジオは店長の店が終わった後の21時から2時間だったのですが、18時半に店に行きました。
緊張を紛らすために、駅を出てからコンビニで氷結ストロング500mlをガブガブっと飲むというチキンっぷりです。

店にはドラマー氏はすでにいたのですが、なんというか、ライダースジャケットを着ているんですが、気の良さそうなオッチャン(俺の1-2コ上)でした。
ごく普通に音楽の話とかをしながら、ガブガブ飲んどきました。
ドラマー氏は薬飲んでるから酒は飲めないそうなんですが。

なんだかんだと時間が経ち、ほどよく酒も回り、スタジオ入りです。

***

まあ、デキとしては、最初はこんなもんでしょう。
ドラマー氏は上手くもなく下手でもなく、ほどよい感じでした。

ただ、全員が40歳オーバーのバンドがフルスピードでRamonesをやるんで、見事にヘロヘロです。
もっとも、俺はダウンピッキングの連続で腕が疲れたくらいで、疲れた感はそうでもなかったですが、ドラマー氏は汗だくのヘロヘロでした。

***

当初は、以前にパンクをやろうと言っていた、時々対バンをやるとこのギター氏を入れようと店長とは話していたのですが、とりあえず、しばらくはこの3人でRamonesを中心にやろうということになりました。

そんな感じなので、今はやたらとRamonesを聴いています。

40分くらいのライブを想定したセットリストを作れ、と店長に依頼されました。
せっかくRamonesをやるなら、Ramonesライブの定番パターンでやりたいじゃないっすか。
そんなわけで、家にあるブートレッグを色々引っ張り出して80年代後半からの定番パターンで組んでみました。

すなわち、インストのDurango 95からスタートしてすぐにLobotomyに行き、Psycho Therapyに流れ・・・・というヤツです。
最後はToday Your Love, Tomorrow The WorldからPinheadで終わる、という。
トータル13曲で40分って・・・・

うーん、ライダースジャケットが欲しくなってきたぞ。

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2013/09/19

Sound Making

今年になって、店長Qの新規店舗の立ち上げなどでまだライブをやっていません。
が、その分、機材のこととか音作りのことを色々と考える機会が増えています。

***

今まで、我々の機材と言えば、ギターとハープ以外に、借り物のギターアンプと、ハープ用のマイクと小型のベースアンプという布陣でした。

ギターもハープもアンプを通すのですが、エレクトリックスライドギターやアンプリファイドハープは、でかいアンプで出力を抑えるセッティングより、小型のアンプの出力を上げる方がイイ音(俺の好きな音)がする気がするのです。
実は違うのかもしれませんが、そう思ってしまってるからしょうがない。
そのため、ギターもハープも10W~20Wくらいのコンパクトなもの、いわゆる自宅練習用とかバックステージアンプと呼ばれるものを使っているのです。

ライブのときも、PAがちゃんとしたライブハウスでやることが多かったので、これらのアンプをマイクで拾ってもらう、というセッティングでやっていました。
また、今後は、もうちょっと小さい箱(PAが無いようなとこ)でやりたいと考えているのですが、ドラムがいない編成なんで、この出力でもいけるだろう、と思っています。

***

さて、今まで使っていた借り物のギターアンプ、ソリッドステート(トランジタ)なんですが、ピックギターにフローティングピックアップを付けたギターを直結してアンプ側でオーバードライブを軽くかけてやると、太い音でイイ感じでした。
まあ、クリアの音はイマイチなんですけど。

ところが、接触不良があるのか、ライブの途中で音が出なくなるようなことが時々あり、本番ではもう使えないなと思い始めたのです。

そこで、2月くらいにギターアンプを買いました
選んだのは10Wのソリッドステートで、割と評判も良いものでした。
結構パワーもあり、音量も十分出せそうなのです。

自宅ではテレキャスターを弾いているのですが、クリーンでは非常に気持ちよく鳴ってくれます。
昔はテレキャスターのトーンをフルにしてリヤピックアップでギャンギャン鳴らすのが好きだったのですが、今ではむしろトーンを抑え気味にして、フロント+リヤのミックスだったり、フロントピックアップだったりでの甘い音を楽しんでいます。

そしてこのアンプを買ってすぐにスタジオにも持って行きました
このときはピックギターを弾いたのですが、クリアは思ったとおり良いのですが、オーバードライブモードにしてゲインを上げると、単に下品に歪むだけで音は細いしサスティンは効いてないしと気持ちよくないのです。

結局、5月から6月にレコーディングをしたときには、まだピックギターとこのアンプの組み合わせでの納得いく音を作れていなかったので、このアンプは使いませんでした。

***

このアンプで、夏前くらいから、色々と音作りを試したり調べたりしていたのですが、結局行き着いた結論は、エフェクターを使う、というものです。
俺、相当長いことギター弾いてるんですが(ただし練習嫌いだから全く腕は上がらないですが)、驚いたことにまともにエフェクターを使ったことって無いんです。
正確には、使ったことはあるんですが、きちんと考えたことは無いというべきです。

で、チューブスクリーマ系という種類のオーバードライブに分類されるエフェクターが世の中にはあるらしく、大雑把に言うと真空管で自然に歪ませたような音になるようです。
チューブアンプの前に入れるときは、歪ませないでゲインだけを上げてブースターとして使ったりすることもある、と。
ソリッドステートアンプの前に入れるときは、歪みまでエフェクターで作ってアンプ側はクリーンで出す、要は(ちょっと違うけど)プリアンプのみ真空管のようにするという使い方のようです。

まあ、最初っからチューブ(真空管)アンプを買うという選択肢が良かったんでしょうが、持ち前のシブチンなので考えもしませんでした。

さて、ここでチューブスクリーマ系のエフェクターを色々と調べてみました。
実際にはギターとアンプを持っていってお店で試奏するのがいいんでしょうが、アンプは自宅にあるしギターは店にあるし、そもそも自意識過剰な俺はお店で店員監視の中ギターを弾くとかしたくないわけです。

そんなわけで、知り合いに聞いたりネットを見たりして、コストパフォーマンスに優れていると評判が良いものを購入しました。

# アンプが何を使っていてエフェクターは何なのかって、わかる人にはわかるんですかねえ。

まずは早速テレキャスターで音を作ってみました。
アンプはクリアのセッティングで間にこのエフェクターを入れて、エフェクター側ではほとんど歪ませない設定、いわゆるブースターとして使ってみるとブリっとしつつ、テレキャスターの音質を保った味になります。
また、クランチくらいまで歪ませてみると、これまた最近の高音を削った好みの音がザラっと歪んで気持ちいいです。

俺は自分が音楽をやっていることを会社の人間には話さないんですが、たまたま同僚で音楽をやっているヤツが知っていまして、前からセッションをやろう、と言われていました。
あんまりそういうのって好きじゃないんですが、ついに断れずに先々週くらいにスタジオに入りました。
なんか、アフターとかをしつこく誘われていて、断りきれなくなったキャバ嬢の気持ちが少し理解できました。

その際に、店長の店からピックギターを持ってきたので、自宅でやっと音を作る機会ができました。
ピックギターはフローティングピックアップがジャックに直結しているのでトーンコントロールがありません。
(ついでにボリュームもありません)
アンプはクリーンチェンネルでゲインをフル、トーンはフラットにして、エフェクター側でトーンをテレキャスターの時よりハイ気味にしました。
これで、クリーンでやりたい曲用と歪ませたい曲用で歪み具合を変えてやると、ほぼ期待どおりの太くて粘っこい音ができました。

***

これでギターの音は固まったのですが、スタジオやライブのたびに自宅にあるアンプを持っていくのは不可能(というかメンドクサイ)なので、自宅にあるアンプと同じものをヤフオクで格安で落札し、店長の店に置いとくことにしました。

そして、俺の音が決まった記念(シケた記念だ・・・)で先週スタジオに入りました。
そこで出てきた問題ってのが店長のハープの音なのです。

今までのマイクとアンプの組み合わせだと、深みは無いにしても、そこそこのアンプリファイドなイケイケサウンドになったのですが、最近使い始めた新しいマイクだと、アンプが負けてなんか音がショボいのです。
歪みもそうですし、何よりも音圧が無い感じで。

で、スタジオで、俺のアンプにエフェクターはナシでハープを突っ込んで出力を上げてみると、これがなかなかいい。
でも、録音した音を聞いてみると、やっぱり線が細い感じがするのです。
やっぱりチューブがいいのかなあ。

とりあえず、聴感的にはイイ感じなので、これをもっと深くするために、アンプ探しも含めて色々と考えているところです。

普段、スタジオに入ったら、お互いに音を作りながら何かフレーズを弾いて、そのまんま持ち曲をやり続けるってことが多かったのですが、このときのスタジオは2時間じっくりと音作りだけをやりました。
たまにはこんなのも必要ですね。

***

音作りの長い旅、まだまだ入口のようです。

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2013/07/24

New Vintage

先週金曜に、店長Qの新しい店がプレオープンしました。
その日は招待客のみのパーティで、俺も少し遅れて行ってきました。

店長の新しい挑戦を祝う意味で、数人でプレゼントをしました。
モノは、ブルーズハープ用のマイクです。

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最初は現行モデルではなく、ビンテージを探してみたのですが、イマイチ程度がいいものがありません。
奇しくも、現行モデルが初期モデル(1940年発売)と同じ部品を採用して当時のサウンドを継承しているとのことでしたので、新品の現行モデルとしました。

古くからの伝統をベースに、新しいことをスタートする店長にはむしろこの方がいいのかな、と思いまして。
と、深イイ話風にキレイにまとめてます。
もちろん、後付けの理由なんですけど。

ほとんどの客が帰って、ダラダラと飲んでる数人が残っている中で、ちょっとアンプを通して音を出してみました。
今までのマイクよりパワーあって、太くていい感じです。
久々のブルーズセッションをやりました。

半年振りに、ベースとなる店がオープンして、まずは一安心です。

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2013/06/21

Kawasaki Session - Mix Down

しばらく好調にエントリを続けていたのですが、少し時間が空いてしまいました。
5月末からの書き残しが1つだけありますのでこれで終わらせておきます。

***

1回目のスタジオで録音内容がすべて消え去り、2回目にして何とか2曲、ボーカルまで録り終えました。
これらの素材はMTRからトラックごとにWAVファイルとしてExportされています。

ただ、演奏(=録音)に関しては終了しているのですが、この状態では単なる10トラック分のWAVファイルが存在しているだけなのです。
特にボーカルトラックとか、それだけで聞くと泣けてしまうくらい生々しいのです。

すなわち、これらの素材を使ってトラック処理→ミックスダウン→マスタリングという過程を経ないとなりません。
料理で言うなら、メニュー(何を料理するのか)が決まり、野菜や肉や魚を買ってきたり釣ってきたり収穫してきた、というのが今の状態です。
まさかすべてを皮をむいたり切ったりもせずに生のままで食べるわけにはいきません。

そして、この素材をいかに料理するかが、サウンドエンジニアとしての腕の見せ所なわけです。
つか、見せる腕、無いし!
つか、サウンドエンジニアじゃないし!
つか、まともなミックスダウンってやったことないし!

そう、昔は、カセットのMTRでした。
ピンポンをするたびに音質が劣化するし、ハードウェアエフェクターなので沢山のものがあるわけではないのです。
せいぜい、音量と定位(パン)だけを合わせたドライミックスにトータルのリバーブをかける程度のものでした。
イコライジングを含めて、音質をいじるなんて、ほとんど(実は全く)やりませんでした。

ちなみに、ピンポンにしても、音質を確保するために、まずはリズムの4トラックをDATとかMDにステレオミックスして、これを別のテープに2トラック分録音する、というような涙ぐましい小技を駆使していました。

で、今のご時世はどうかというと、それぞれのWAVファイルにPCの波形編集ソフトなどを使ってイコライジングとかコンプレッサーとかをちょちょいできてしまうのです。

***

そんなわけで、まずは録音を行った翌日に最初のミックスをやってみました。
今回は、とりあえずラフミックスを作るだけなので、イコライジングとかの苦手なものはやらないという方針です。
ほんとにイコライジング苦手なんやね、俺。

まず、全トラックを、トラックごとに波形編集ソフトで無音部分の処理や、コンプレッサー / リミッター / ノーマライザ / マキシマイザなど、主に音量のツブぞろえと音圧をかせぐ処理だけを行いました。
一応、ボーカルトラックと曲B(アンプリファイドではない方)のハープトラックにはプレートのリバーブをかけておきました。

これらのファイルをMTRに戻します。

トラック数の多い曲Aは、まずはバッキングトラックだけをミックスし、すなわちカラオケを作ります。
リズムギター、リードギター、ハープ、ベースを4つのトラックにロードして、これらをバウンスして2つのトラックにステレオミックスを作ります。
あとはこれにボーカルの2トラックをそれぞれ2つのトラックにロードし、最終のミックスとするのです。

曲Bはシンプルです。
ボーカル、ハープ、ギター、ベースをそれぞれトラックにロードしてミックスをするのです。

これでミックスされたステレオマスターを再度Exportして、あとはPC側で全体に薄くリバーブをかけ、音量を調節して完了です。

***

で、できたものを聞いてみると、気になる点が出てきました。

曲Aは、ベースとボーカルとリズムギターがセンターに定位していて、リードギターとハープが若干左右に振られています。
こんな感じなので、あまりステレオ感が無いのです。

曲Bも同様に、ボーカルとハープとベースとギターがセンターに定位していて、完全にモノラルミックスなのです。
特にこの曲は、通常はハープとギターの2枚でやっているので、リズム感を出すためにギターは低音弦でベースラインを刻むようなことをします。
これを録音のときだけ別の感じに変えれるもんじゃないので、そのままライブと同じように弾き、結果的にベースと周波数がぶつかり、なんか低音が濁ったようになってしまいました。

まあ、自分らの演奏なのでこのミックスでも愛着はあるのですが、聞けばやっぱり不満が出てくるのです。
もっとも、演奏については不満を言ってもあまりにもテキトーに録ったので文句はいいませんが。

あと、ミックスダウンのプロセスですが、MTRとのExportとLoadを繰り返したりなど、当初思っているより煩雑なのです。

***

というわけで、リミックスをしてこれらを解決することにしました。

まず、ステレオ感ですが、じゃあリズムギターを広げようと思い、リズムギターをもう1トラックコピーして、それらを左右に振ってみました。
ところが、全く同じ音源が全く同じ音量でまったく対称な定位で鳴るもんですから、結果的にセンター定位になってしまうのです。

そこで、ネットを駆使して色々と調査をしてみました。
ソリューションとして発見したのが、リズムギターに25msecくらいのディレイをかけ、原音とエフェクト音の定位を左右に振る、というものです。
いわゆるダブリングというヤツで、これでステレオ感が出ます。
こんなこと、宅録(なつかしい言い方)やってる人にとっては当たり前なんでしょうが、シロウトにとっては思いつかない技なのです。

これで曲Aも曲Bも広がりが出ました。
そして、センター付近に密集していた音が減ったので、ボーカルとかソロ楽器の聞こえ方が明瞭になりました。
すごいね、ディレイ。

***

次に曲Bでギターとベースの低音部がぶつかって濁ってしまう件ですが、一般的にはイコライザとかフィルタでピークをずらして解決するみたいです。
スペクトルアナライザで見てみると、120Hz付近がぶつかっているようです。

それじゃあ、とギターでこのあたりをカットしてみました。
うーん、イマイチ変わらない。

じゃあ、ベースもこのあたりをカットしてみました。
やっぱり変わらない。

つまり、ピークの部分だけカットしてもダメなんやね。
それなら、とハイパスフィルターを使ってギターの100Hzくらいより下をバッサリいってみました。
変わった気がするけど、なんか音が気に入らない。

とかなんとか色々やっていましたが、なんかうまくいきません。
何をどんな順番にかけたかワケわかんなくなりました。
だから俺はイコライジングってイヤなんだよなあ。

結局、どうしたか。
曲Bは、ベーストラックをボツにしました。

笑うな!笑うんじゃねーぞ。

ギターとベースの低音部のフレーズって実に近いのです。
そんならベースいらねーじゃん、とギターとハープとボーカルだけでミックスしてみると、これがなかなかいいんです。
まあ、通常のスタジオ一発録りとかライブとかではこの構成でやってるわけなんだから。

今回はこれでいいんですが、今後はイコライジングも学ばないとダメっすね。

***

さて、あとはミックスダウンのプロセスがやたらとメンドクサイという点です。

このMTRを入手したときのエントリで、DAW導入の可能性について書きました。
が、そのときの調査結果は、俺がネットブックで運用するので解像度とか処理性能とかで問題があって導入は難しい、というものでした。
そのときは多少めんどくさくてもいいか、って気分だったんです。

でもこのたび、再度DAWを調べてみて、フリーソフト(最新版は有償)のReaperというDAWソフトをインストールしてみたら、解像度は問題なし。
無理すれば使える、という範囲というよりは、普通に使える、というくらいです。
決して見にくいというほどでも無いのです。
性能も、音が飛び飛びのトビッコになったりすることもなく、いけそうです。

このソフトに関しては、ネット上にも色んなインストラクションもあるし、やたら沢山のパラメータがあるわけじゃないので直感的に操作ができました。
なんか嬉しいのは、定位とかボリュームとかのフェーダー操作をあらかじめ定義しておいて、ミックスダウンのときには勝手にやってくれるオートメーションの機能なんかがあるのです。

あとはエフェクター類です。
DAWの世界では、VSTプラグインと言って、標準化された形式でエフェクターなどを追加できるのです。
このVSTプラグインを世界中の腕自慢が自分が作って無料公開しているもんですから、これを使うことができるのです。
とりあえず最小限必要なものは使えるようになりました。

いや、なかなか便利です。
これで、録音さえ終わったら、あとはPC内で完結できるのです。

ここで書いていることなんて、DAW界では当たり前のことなんでしょうが、俺にとっては非常に新鮮で新しい世界に感じるわけです。
もちろん、まだよく分からないことは沢山ありますが、ちょっとずつ学んでいこうと思っています。

ちなみに、ミックスダウンをした場所は、自宅、マンキツ、マクド(電源があるから)、知り合いのオフィス、と、ノマドスタジオライフを満喫しています。

***

そんなわけで、なんとか2回目のミックスもできました。
多少はマシになったと思います。

が、不満は沢山あります。
これはミックスがどうこうというものではありません。

例えばリズムですが、ドンカマ(メトロノーム)に合わせてリズムを弾いているんですが、やっぱりそっちに意識がいってしまって、なんかノリがもたつくところがあります。
これがバックがドラムの音だとイイ感じになったりするんで、そのあたりも工夫ができそうです。

結局は、イイ音でイイ演奏を録るってのが大前提の大基本で、それらに勝るミックスなんて無いってことっすね。

というわけで、一旦Kawasaki Sessionシリーズを終了します。
シリーズと言いながら、2回しか書いてませんが。

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2013/06/09

Kawasaki Session

まだまだ書くことは続いています。

前回のTokyo Sessionで、MTRのトラブルでせっかく録音した音源がパアになったことが痛恨だったので、翌週の平日に急遽スタジオに入ることにしました。
今回は店長Qにご足労を願い、ウチの近所のスタジオです。
ここは7-8年くらい入ってないとこなんですが、駐車場があったりと便利なんです。

その日の夕方にスタジオに連絡をしたので、予約が取れたのが22時から2時間でした。

***

とりあえず20時前に帰宅できたので、ベーシックなリズムトラックを自宅で取っておくことにしました。

まず、カリウタとしてアンプに通していないギターと生歌をMTRの内蔵マイクで弾き語りで録音しました。
このときに、MTRのドンカマ(メトロノーム)に合わせて弾きました。
これを2曲分録音です。

これは、いきなりベースとかリズムギターとかを弾くと、今、何コーラス目とかそんなんがわからなくなり、結局やり直して時間を食ってしまった前回の失敗からの教訓です。

ただ、何せ自宅なんで、後からこのカリウタを聞くと、ものすごくテンション低くボソボソ歌うウタとチャカチャカのギターが泣けてきます。

***

次に、このカリウタとドンカマに合わせてベースを録音しました。

このMTRはベースやギターのライン入力に対応しているので、DIを使わずに直接ベースを突っ込んで録音です。
デキはともかく、最後まで通せたらOK、と。
あとから取り直せばいいや、ってくらいの適当さです。
ナメてます、はい。

***

さらに、リズムギターの録音です。

今回録音しようと思っている2曲のうち、1曲はオーバードライブがかかったシャッフルのバッキング、要はエルモアのブルームスタイルの曲(仮に曲A)です。
この曲は、リード(ギター)は普段ライブで使っているフルアコモドキ(ピックギター+フローティングピックアップ)で録ろうと思っています。
このフルアコモドキは店長が持ってきますので、現在自宅にはありません。
よって、リズムギターは自宅のソリッドギターで弾きますが、それも悪くありません。

ところが、もう1曲(仮に曲B)はアコースティックな感じであまり音を作っていないバッキングギター1本だけの曲なので、ソリッドギターはあまり向いていません。

よって、曲Bはスタジオで録ることにして、自宅では曲Aのバッキングのみを録ることにしました。

アンプに通し、音を作ります。
当然、自宅なのでデカい音では鳴らせませんが、つか、むしろ小さい音なんすが、これをMTRの内蔵マイクでオン気味に録音するとアラ不思議、結構迫力ある音で録音できてしまうのです。

というわけで、店長がピックアップに来る10分前くらい、約1時間半でカリウタ2曲、ベース2曲、リズムギター1曲のトラックが録音できました。
ナメてます、はい。

***

スタジオでは、まずはギターからです。

フルアコモドキで曲Bの音を作って、カリウタとベースを聞きながら録音しました。
何度か間違えたのですが、テイク4くらいで最後まで通せました。
デキはともかく、最後まで通せたから完了。
ナメてます、はい。

次に、フルアコモドキをオープンチューニングに変えて、曲Aのカリウタとリズムギター、ベースをバックにリードをかぶせました。
スライドギターを好きなように弾いてあっという間に完了、としたかったんですが、思ったよりアンプからの音がでかくてバッキングが聞こえず、リズムがおかしくなってしまいました。
ただ、リードに関してはブツ切れで弾くものなんで、修正が簡単。
これでギターはおしまいです。
ナメてます、はい。

***

次にハープです。

曲Aはアンプリファイドハープなんで、ハープマイクをアンプに突っ込んでギンギンの音にして、それをマイクで録って録音です。
店長が2テイクくらいで納得したんでOKです。

曲Bはアコースティックな感じなんで、ボーカルマイクを使い、マイクとハープを少しオフ気味にして直接MTRに突っ込んで録りました。
これも数テイクで完了としました。
もちろんナメてます、はい。

***

というわけで、40分くらい残っているので、ウタ録りです。
もう、一発OKの勢いでやらないと時間がありません。

まずは曲Aから開始です。
この時点でのトラックの割振りです。

Trk1: Harp
Trk2: L Gt
Trk3: R Gt
Trk4: Bass

この曲は掛け合いもあるのでトラックが2つ必要になります。
でも、今は空いてるトラックがゼロです。
寄って、各トラックをすべてWavにExportした後、Trk4に仮バウンス(ピンポン)しました。
この段階でのトラック割は

Trk1:
Trk2:
Trk3:
Trk4: Bass+RG+LG+Hrp

と3つ空けることができました。
もちろん、前回の教訓を活かして、こまめなSaveは忘れません。

さて、ウタ用の2トラックですが、それぞれバラバラに録った方がいいかとも思いましたが、イキオイ出すために同時にウタを取ることにしました。
ホントはバラでやると時間が足りなくなりそうです。
編集大変そう。

ほぼ2テイクくらいでOKとしました。
ナメてます、はい。

曲Bは店長の単独ボーカルです。
現時点でトラックは

Trk1:
Trk2: Harp
Trk3: R Gt
Trk4: Bass

こうなっているので、特にバウンスもせず、Trk1に録音しました。
これは残り5分くらいだったので、ワンテイクでOKとしました。

***

というわけで、自宅で1時間半、スタジオで2時間で、カリウタ2曲分、ベース2曲分、リズムギター2曲分、リードギター1曲分、ハープ2曲分、ボーカル2曲分3トラックの録音が完了してしまいた。
もう、ナメまくってます。
こんなやりかたなんで、クオリティを求めちゃいけません。

これからは、全部の素材を使ってミックスダウンとマスタリングをやるのです。
それはまた、後日のお話。

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2013/06/03

2連続

書くことが色々と溜まっているんですが、書く時間を確保していません。
1週間以上前の話です。

前日のスタジオでまさかの録音内容が飛んでしまったのです。
つまり、MTRに挿さっているSDカードはカラッポのままです。
そして苦労が消し飛んだ俺のココロもSDカードのようにカラッポなのです。

***

そんな5/24金曜、昼ごろ店長Qからメールが来ました。

新しい店ですが、契約が完了し、6月末くらいにはオープンできそう、とのことです。
その報告というわけじゃないけど、何人か旧常連を誘って飲みましょう、という話です。
何人かに声をかけたところ、結局参戦してきたのが店長と俺、それにフライマンのN氏という古参の3人ということになりました。

店長とは2日連続で顔を合わせています。
どんだけ仲良しなんだよ。

集合し、立ち飲みで軽く飲んだ後にアイリッシュパブで2時間ほどコッテリと話が弾みました。
お互いの状況が変わる前は、深夜にこの3人で濃い話をしていたもんです。

***

20時過ぎに別件の予定があったN氏が離脱です。

2人でサシで飲むのって、カウンターを挟んでいたらなんてこと無いんですが、そうじゃなかったら妙に照れくさいもんです。
そんなときはキャバクラとか音楽聴けるとことかがいいだろう、ということでブルーズバーに行くことにしました。

何軒か俺が知っているところを調べてみたら、金曜夜なのでどこもライブをやっています。
音楽は聴きたいけど、がっちりとライブしているところでアタリかハズレかわからないのを聴くのもなあ、という気分です。
中央線沿線まで行けば色々あるんでしょうが、それも移動が面倒だし、とりあえず山手線沿線で、ライブはやらないだろうという小さい店に移動です。

***

この店、20年近くは行ってるんですが、年に1回とか2回しか行かないんで、店の人と顔見知りというわけではないです。
カウンターに座り、少しバンドの話をしつつ音楽を聞き、腰を落ち着けて飲んでいました。

すると、こんな狭いとこで、という中でライブが始まりました。
もちろんドラムはいませんが、3人編成のブルーズでした。
なんか、雰囲気のある(いろんな意味で)面白い人たちでした。

店を出るときに少し話しをして、機会があったら対バンしましょう、ということになりました。

なんか、ジュークジョイントってわけじゃないですが、こういう小さいハコでやるのも楽しそうです。

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2013/05/30

Tokyo Session

入手したMTRで色々試したいモードです。
で、相棒の店長Qに先日作ったエルモア風2ミックスを聞かせたら結構興味を示してきました。

店長は今、カタギの時間、要は俺の放課後に相当する時間に動くことができるので、5/23木曜にスタジオに入ることにしました。
ちょっとラフにレコーディングしてみよう、という試みです。

***

候補曲は2曲。
仮に曲Aという曲は、まさにエルモア風のオープンEのギターにハープ、さらに2人とも歌って掛け合いをします。
仮に曲Bというもう1曲は、ちょっとアコースティックな感じで、ギター1本にハープ1本、ウタは店長です。

この2曲を2時間で録るんです。

***

まず、曲Aのリズムギターから録音開始です。
ドンカマ(メトロノーム)に合わせて弾くのが案外難しく(俺は走りクセがあるようだ。)、さらに、いま何コーラス目?って感じで構成がわからなくなるんで何度も失敗してしまいます。

俺らの編成のリズムギターってのは、基本的に弾き続けるので、失敗した箇所だけパンチインするとかってのが難しいんですよ。
しかもこのMTR,フットペダル使えないから、手動パンチインしかない。
両手でギター弾いてるのに、コレ、無理。

というわけで、リズムギター1曲だけで1時間ほどかかってしまいました。
このままもう1曲のリズムを録ると、多分これで終わってしまうんで、今日は曲Aだけを録音することにしました。

***

その後、オープンEチューニングで華麗にリードギターをキメ(自画自賛)、ハープを録音しました。
なかなか順調。
というか、俺のリズム録りが時間使いすぎなワケやね。

で、今の時点で、リズムギター、リードギター、ハープで3トラックを使っているわけです。
残り1トラックに2人分のウタを入れないとならないわけですが、コーラスを1本のマイクで録ったりとか、掛け合いをかを考えるとやはり2トラック使いたい。

というわけで、今録ったばかりのハープのトラックをエクスポートして退避し、リズムギターとリードギターだけをバックにウタ入れをすることにしました。

で、ハープのエクスポートが終わって、さて、ウタのための設定をしようと思ったら、MTRがエラーを出しています。
なんと、電源落としてくれ、と。

電源を落として、再度電源を入れるも、またエラーが出ます。
これはSDカードがらみかと思って、もう一回電源を落としてSDカードを差込み直して再度電源を入れると、うまく起動しました。

ああ良かったと思って曲をロードすると・・・・何も入っていません。
つまり、今日苦労したトラックが全部消えているんです。
まあ、Exportしたハープのトラックは残っていますが。

***

このMTR、SDカードが記録媒体で、PCとやりとりをするためのFATパーティション(ここにExportしたトラックが落ちます)と、この機器独自のパーティションに分かれます。
で、俺の理解では、録音しているときに逐次このMTR用パーティションを読み書きしていると思っていたのですが、どうもそうではなく、すべてメモリ上の領域(つまり永続化≒ファイル保存されていない領域)で作業をし、ユーザが明示的にSaveをしたり、他の曲を呼び出しなどをしたときに保存されるという仕様みたいです。

すなわち、さっき散々録音したものは、まだメモリ上にしか記録されておらず、SDカードのMTRパーティションに書き込む前にエラーが起こり、電源を落としたので、すっからかんに消えたというわけです。

この仕様、非破壊編集のためだけじゃなく、おそらくこの機種が発売された3-4年前はクラス10とかの高速I/OができるSDカードとかが無いので、オンメモリでI/Oをして非同期で永続化をするという仕様にしたんじゃないかな、と思うのです。

要はこまめなSaveが必要ってことっすねガッハッハ、と説明というか言い訳というかしてみましたが、店長の視線は冷たかったです。

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結局、残り20分くらいで、このMTRの内蔵マイクを使った一発録りでジャムセッションを2曲録ったものだけが記録されました。

店長には謝り倒して、近々もう1度スタジオに入ろう、その際にはできるだけリズムトラックとか作っとくよ、えへへえへへ、と卑屈な俺でした。

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2013/05/18

ホームスタジオ / ノマドスタジオ

今年のバンド活動ですが、相棒の店長Qが新規事業の立ち上げ、要は新しい店を開こうとしているため、具体的にライブをやるという話にはなっていません。

が、2月にスタジオで一発録りで持ち曲をレコーディングしてみたのが楽しかったので、少なくともオリジナル曲くらいはちゃんと録音しておきたいというキモチがありました。
別にCD化して売り出したりするつもりは無いのですが。

で、随分昔から検討していたTASCAMのDP-004という非常にコンパクトな4トラックMTRをamazonで見てみたら10,000円を切っているのです。
まあ、生産中止だからなんでしょうが、半額くらいになるんですねえ。

で、amazonでこれだけ下がってるんだったら、ヤフオクとかではもっと安いんじゃね?と思って探ってみました。
するとすると、中古ですがACアダプタ(定価3,000円くらい)付きで送料別6,000円くらいで落札できてしまったのです。

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というわけで、週末に実機到着です。
ほんとにコンパクトなニクいヤツです。

そして操作性は非常にシンプルでわかりやすいです。
昔、カセットMTRのころもTASCAMだったんですが、その頃の機器よりもさらにシンプル。

逆に言うと、ZOOMとかRoland (BOSS?)に比べると、リバーブとかイコライザとかリズムマシンとか、そういうのが付いていないのが欠点といえば欠点なんです。

が、俺の場合はとにかく録音用途に絞ったものと考えていますし、やっぱりTASCAMが好きってのもあります。

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こいつのイイところは、内蔵のコンデンサマイクが付いているというとこです。
つまり、スタジオとかライブとかにも持っていって一発録りにも使えるんです。
もっというと、マルチトラックレコーディングのときも、アコギをこのマイクで録ったり、ギターとかハープとかをアンプから音を出して、それを内蔵マイクで拾ったり、なんならこの内蔵マイク使ってウタも録ったりできるわけです。

そんな感じで、録音はこのMTRを使って行い、必要に応じてトラックごとのエフェクトとかをPCに持ってきて行い、またMTRに戻して2ミックスを作る。
その2ミックスをまたPCにもってきてリミッターとかリバーブとかの処理をして完了、というのが今考えているシナリオです。

実際のところ、録音まで終わったら、後は全部PCに持ってきてDAWソフト使ってやるのが楽なんでしょう。
が、俺の場合は3年以上前に買ったネットブックをいまだに持ち歩いて使っています。
そして、ほとんどの作業、仕事から音源や動画の編集とか変換とかも含めて、をこのネットブックで完結しています。
俺は自宅だけじゃなくて色んなところで作業をしたいのです。

が、そうなると、ネットブックで動くDAWソフトってのが、無い。
少なくとも、解像度が足りないので、小技を使わないとならないし、それでも最低限の条件ですし。

ちなみに、自宅にはデスクトップPC2台に大画面のノートPCはあるんですが、こっちにDAWを入れると、本来のノマドライフに支障をきたしてしまうのです。

そんなわけで、ちょっと面倒くさいけど、上記のようなシナリオで運用してみようかと思っています。

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で、体調崩して仕事を休んでいました
人間そんなにずっと眠れるもんではありません。
もう寝過ぎで体痛いしタイクツなんで、MTRいじることにしました。

そういえば、とPCの中を探してみると、以前フリーソフトのドラムマシンで作っておいたElmore JamesのDust My Broom風なリズムを発見しました。
この打ち込んだ音源はステレオになっているので、これをアナログトラックに変換し、MTRにロードしました。

そして、ベースをMTRに直結し、ブンブンと弾きました。
入力のレベルが色々と選べるんで問題なしです。
もう、フレーズがどうとか、ミスがどうとかは置いといて、コードを外さず構成どおりに最後まで行けたらOK、と。

次にギターをかぶせるわけです。
ラインで直結ってのも思ったのですが、せっかく内蔵マイクがあるので、アンプから音を出すことにしました。

テレキャスターのトーンとボリュームをフルに上げリアピックアップを使うことにしてアンプに直結しました。
アンプ側では、ハイはフラットなままで、少しバスを上げました。
オーバードライブモードでゲインを2時くらいまで上げ、マスターはあまりうるさくない程度にしました。
ここで、MTRの内蔵マイクをオン気味にアンプのスピーカ近くに置き、レベルを合わせて録音です。

これでOK。
ベースと同様、フレーズがどうとか、ミスがどうとかは置いといて、コードを外さず構成どおりに最後まで行けたので完了としました。
ドラム音源のインポートから、ギターの録音完了まで、ほぼ1時間。
音質は、テレキャスターの割にはそこそこ太い、エルモアとかJBハットーとかハウンドドッグテイラーとかの汚い感じにできました。

しかも、配線なんざ、PCとMTR間のUSBは別として、ベースとシールドとMTRってのと、ギターとシールドとアンプだけってのとの2回のみ。
しかも録音のための特別な配線(アンプの前にマイク置いてそれをMTRに突っ込んで、みたいな)も不要なのです。

あとは、3つのトラックの定位と音量バランスを取って、2ミックスを作りました。
まあ、無音部を消去したりとか、多少の細かいことはやりましたが、基本的にはトラックのイコライジングとかエフェクトは無しで。

できた2ミックスをPCに移して、コンプレッサーとノーマライズで音圧と音量かせいで、ルームリバーブを全体にかけて、完了です。
エルモアカラオケができました。

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いやあ、おもろい。
こんなオモチャが数千円で手に入り、そこそこのことができるなんて、単純にイイ時代になったと思います。

そして手軽です。
配線は最小限、機材も最小限。
思いついたら録音して、ちょこちょこっとイジって完了。

もちろん、音質とか、そういうクオリティを考えると、何よりも録音に時間かけて試行錯誤してやるべきってのはわかっています。
それを踏まえた上で、こういうゲリラ的というかDIY的なオモチャを楽しんでいこうと思います。

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2013/02/14

棚卸し

さて、前回の続きです。
23時過ぎにナマプレイを完敗で終え、それからスタジオに入ることにしました。

普段はライブが決まって、残り2週間くらいになってから慌てて持ち時間から曲を決めて数回スタジオに入るというプロセスばかりなんです。

が、今回は目的が2つありました。

1つは、たまにはライブが決まっていない状態で持ち曲を一通りやってみて、それを記録しておこう、というものです。
スタジオではリハーサル録音用のマイクが常備されているので、そのマイクからCD-Rに録音できるのです。
今後ライブなどで曲を決めたときに、この録音したものをベースに大まかな構成などを事前に確認できるようにしよう、というものです。

あとは、いつもギリギリでスタジオに入る際、その段階でハープ吹いたりギター触ったりするのが久しぶりだったりして、感覚を取り戻すのに時間がかかるので、一応、何も無いときにもたまに弾いておいてウォーミングアップをしておこう、という腹ヅモリもありました。

あ、あと、最近中古でギターアンプを買いました。
トランジスタの安物なんですが、自宅でテレキャスターを弾く分には気持ちよく使えているので、これをスタジオで使ってみようというものです。
ちなみに、通常、店長と2人でやるときは、かなり古いピックギター(アーチトップギター)にフローティングピックアップを付けてやっています。
要はフルアコと変わらないんですけど。
このピックギターをこのアンプで鳴らしてみて、どんな音が作れるのか、ってのも目的の1つでした。

というわけで、目的が2つありました、と言いつつ、実は3つ目的があったというロジックの破綻がここにあります。
いいのです、破壊からしか創造は生まれないのです。

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スタジオは深夜1時から予約していたのですが、着いたらまだ0時ちょっと過ぎでした。
とりあえず、今の持ち曲をリストアップして、その中からこの日にやれそうなのを選びました。

結局2時間休憩ナシで13曲を2-3回ずつやり、とりあえず「アクティブな」曲を録音することができました。
もう、歌詞は忘れているフレーズは忘れているメロディも怪しいもんだ、ってのもありますが、どうにか「カタログ」としての役割は果たせそうなものでした。

これは帰宅してPCに吸い出してから曲ごとに分割し、各曲にコンプレッサー処理とノーマライズをして、あとはアラが目立たないようにちょっと大げさなくらいのリバーブをかけてとりあえず完了です。

こういう、自己満足のための録音って楽しいっすよね。
ちょっと欲が出てきて、リニアPCMレコーダーとか、4トラックのコンパクトなMTRとかが欲しくなってきました。

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ギターアンプの方はどうだったかというと。

まず、クリーンとオーバードライブの切り替えがあるのですが、クリーンは良いです。
さらにそのクリーンモードでゲインをフルにするとなかなかの音になります。
が、もうちょっと歪みというかグリッサンドの音をもう少し拾って欲しいな、という感じです。
あと、録音したものを聞くと、もうちょっと音に太さが欲しいな、と。

アコギ丸出しの曲のときは十分なんですが、エルモア・ジェイムズな曲をやるときには物足りないんです。

一方、オーバードライブをオンにしたら、いきなり安っぽく下品な歪みになってしまうのです。
テレキャスター弾いてるときにはそんなに悪くないと思ったんですが。
歪ませ具合と音を丁寧にチェックしていって、ベストなポイント(妥協点かも)を探すのが必要です。

このアンプで、もうちょっと音作りをしてみます。
ギターとアンプの間にエフェクターかますってのは好きじゃない(というか、できない)んで、オーバードライブとかリバーブとかは使わずいけるとこまでいってみようと思います。

それでもイイ音が出ないなら、店長のハープ突っ込んでどんな音になるのか試してみます。

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そんなわけで、ナマズにスタジオと、オトナの夜遊びの話でした。
なんつーか、色気が無い週末だなあ。

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