さて、プレ夏合宿の実釣編です。
まずは初日、怒涛のプチトライアスロンです。
つか、プレとかプチとか、うざいね、俺。
怒涛なのにプチやし。
***
同行の宿敵Tに土曜の0時にピックアップしてもらい、一路伊豆に向かいます。
道中、小粋な猥談で盛り上がってきたあたり、ちょうど小田原までもう少し、という頃です。
俺が今回ウェーディングシューズを新調した話をすると、急にTが叫びます。
どうしたどうした、と聞いてみると、ウェーディングシューズを忘れてしまったとのことです。
出た、出たよ。
Tは、結構こういうことあります。
アジ泳がせてて、いざイカが抱いたらヤエンが無い、とか。
一度は、一人で宮城の渓流に行ったらしく、現場についてリールが無いことに気付いたそうです。
で、今回はウェーディングシューズです。
取りに帰るか、と聞くと、いや、その辺で安物のウェーダーを買う、と。
つか、夜中の1時近くでどこが開いてんだよ、と思ったらありました。
平塚と小田原に店舗がある量販店の「かめや」だったら開いてるんじゃないだろうか。
というわけで、そのまま小田原のかめやに直行しました。
結局買ったのは、ブーツフットウェーダーではなく、ウェーディングシューズでは無いフェルトスパイクシューズでした。
実際、こういう磯とかテトラとか堤防とかゴロタを歩く用のシューズって、ウェーディングシューズとして作られてないので、いつも使っていると生地とかが傷んだりと劣化が激しいと聞いたことがあります。
が、今回は数時間真水の中で使うだけなんで、いくらなんでも1日くらいは持つでしょ、という俺のリコメンに載せられて約4000円でお買い上げです。
こんな感じで回り道をしつつ、伊豆に向かいました。
滞在先に置いてあるスパイクシューズをピックアップして河津の河口に到着したのが午前3時でした。
***
軽く酒飲んで軽く猥談して軽く仮眠して、6時から入渓しました。
まずは、途中で目に付いた峰大橋に入ってみます。
橋の下の淵から、通らずになるちょっと上まで小一時間やってみましたが、先行するTにチェイスがあり、かつヒットしたのですがバラしてしまったそうです。
この時点の水温は18度と若干高めですが、これからもっと上流部に行くので期待できます。
本来なら大堰堤コースとなるのですが、現在このコースは終盤部が釣りができず、かつ退渓路も無いため断念です。
そこで今回は別のコースを行きました。
このコースは流れが太くてやや遡行が大変ですが、気持ちよくて好きなコースです。
雨で増水していて大堰堤コースが難しいときに入ることが多いので、遡行が大変なイメージを持っているのかもしれませんが。
一応、恒例の
- 先行者がキャッチするかバラすと先行を入れ替わる
- 後行がキャッチすると先行と入れ替わる
という、「気合い入れておかないとずっと後行になっちゃうぞルール」でTの先行でスタートしました。
実際にこのルールで、部隊長さんにずっと先行されたことありますし。
むきー!
そんな感じで釣り上がります。
比較的川幅があるので、竿抜けになってそうなところをダウンとかダウンクロスで丁寧に狙っていると、ごくたまにチェイスはありますが、ヒットには至りません。
Tもたまにチェイスはあるみたいですが、やはりヒットしないみたいです。
結局3時間ほど進んで、通常の退渓点が見えてきました。
ここは川が二手に分かれるので、Tが右岸、俺が左岸を攻めます。
そして、限りなくアップに近いアップクロスで流れの向こう側の岩の多い緩流帯にアレキサンドラ5Sのグローヤマメをキャストし、流心にさしかかろうとしたときにヒットです。
サイズはそうでもないですが、やっとヒットしたのも束の間、流心に揉まれてバレてしまいました。
でも、なんとなくまだキャパがありそうに思えたので何投かしていたのですが、ダウンクロスでゆっくりと移動させていたときに、やはり流心に差し掛かる寸前でヒットしました。
今度はバレることなく無事キャッチできました。
サイズは18-9センチと小振りですが、ヒレのキレイなアマゴでした。
この直後にTと合流しましたが、俺がキャッチできたことを知って猛烈に焦っています。
そんな状況で、まだまだヤリ足りないので、このまま釣り上がることにしました。
俺も河津川に通いだして6年を過ぎましたが、実はここからの区間は初めてなのです。
水量とか水質とか流れの緩急とか落ち込みとか岩とか、ものすごく良かったです。
今までは大堰堤コースがナンバー1だと思っていたのですが、この区間も捨てたもんじゃないです。
Tもこの区間を非常に気に入っていました。
そして、途中でTがやっとキャッチしました。
サイズこそ俺のより小さいU20でしたが、サゲチンのツートップでやっている俺らの釣りとしては珍しいダブルキャッチを達成です。
さらにTは数回バラシていました。
俺は途中で完全に集中力が切れて、Tの後ろを雑に撃っていくだけになってしまいました。
気分のムラの多い典型的ラテン野郎のTに「集中力切れてるねえ」と指摘されるほどのダメっぷりでした。
最後は見慣れたところに到着したのでそこから退渓したのですが、7時過ぎに入って12時半過ぎまでのトータルで5時間半、休憩ナシ退渓ナシのぶっ通しでした。
しかも、結構強い流れの中なので、思ったより疲れました。
なんか、釣果は大したことない(どころかショボい)のですが、長丁場じっくり渓流を楽しめました。
ここは、中間点から入って2時間~2時間半のコースとして楽しむのも悪くなさそうです。
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13時過ぎに車に戻り、着替えと片付けを済ませてからは海モードです。
が、トータル6時間半の渓流ですっかり空腹になったので、まずはランチをすることにしました。
南下しながらヨサゲな店を探し、ガツガツとメシを食ってから次の目的地の堤防に到着しました。
この時点で14時半を過ぎています。
当初の予定では、渓流を終え、西伊豆の堤防を終え、今向かっているところの終盤というところです。
が、予定というのは変更するためにあるのです。
この堤防、キャパはあるのですが、土曜日にも関わらず釣り人が少ないです。
カゴ師がポツポツ、投げ師がポツポツ、ファミリーが少しでルアーマンはいません。
一応、堤防先端に陣取り、外洋向けに俺はトップウォーター、Tはジグをフルキャストしますが、潮目、鳥、海面のざわつきなど、全く回遊魚の気配を感じません。
Tに至っては前夜からロクに寝てないので、堤防に大の字で大イビキで寝始めてしまいました。
俺はもうちょっと頑張ってみたのですが、Tのα波にやられてキャストしながらも眠くなってしまい、座って少し眠りました。
20分くらいウトウトして、もう期待できないので16時前にTを叩き起こして移動することにしました。
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小一時間北上して、今度は東伊豆の堤防です。
この時点で「ゴロタのヒラスズキ?何それ?」、トライアスロンと言っていいのか悪いのか、という状態になっています。
目的地に着き、ちょっと駐車に手間取ったので、17時過ぎにテトラに入りました。
堤防にはカゴ師が沢山いますが、青物が釣れている様子ではなさそうです。
俺は相変わらずトップウォーター、Tはジグを投げています。
しばらくすると、Tに何かがヒットしたようです。
キャッチしたのは25センチ前後くらいのエンピツカマスでした。
Tは20グラムのジグで、しかもリアにトリプルフックを付けているのでこれが見事にカマスに的中したようです。
また、Tは9フィートで負荷30グラムくらいのシーバスロッドを使っているので、そこそこ食い込ませることはできるようです。
アクションとかのパターンを見つけたみたいで、20センチ前後のエンピツを連発してはリリースしています。
ちょっと俺も釣ってみるか、とスピンテール(湾ベイトみたいなヤツ)をキャストしてみます。
確かにアタリはあるのですが、ロッドが固すぎるのか、バイトを弾いて乗せることができません。
やっぱり浮気はいかん、とトップに戻して黙々とフルキャストを続けていたのですが、そろそろ終了時刻の18時半が近づいてきた段階で、「渓流:俺=T」「ソルト:俺(ボウズ)<T(キャッチ)」「トータル:俺<T、これダメ!」というゲスい気持ちが芽生えてしまいました。
そこで、ちょっとTにタックルを借りてちょいと一匹だけかカマスを釣っておきました。
これで「渓流/ソルト: 俺=T」が成り立つね。
まあ、おカマプレイに関しては、俺は1匹でTは20匹くらいなんですけどね。
そんなわけで、12時間ちょっとにわたるプチトライアスロンが終了しました。
2種目だからバイアスロンですけどね。
***
今回は、珍しく天気が良かったのが何よりでした。
あと、この日は午後風が吹いて曇っていたので、灼熱堤防という感じでなかったのもよかったです。
さらに、後から考えると釣果はものすごくショボいのですが、渓流もソルトも楽しみ切ったという気がしています。
俺だけで言えばソルトは不完全燃焼ですけど、Tはエンピツオカマでも喜んでいました。
というわけで、初日の結果でした。
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